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新曲『幸せなラナンキュラスを君に』についての解説

こんにちは!
ぐりはまTです!

まずは新曲『幸せなラナンキュラスを君に』をお聴きいただきありがとうございます。
気持ちをまとめるのに時間がかかってしまい曲を出してから随分経ってしまいました…
(まだの方は是非…!)

この場をお借りして少しばかりこの曲に込めた想いを綴らせていただきたいと思います。

はじめに

まずお気付きの方も多いかとは思いますが、実はこの曲が出る前日に歌い手の雨理様(@meri0x0)のチャンネルでfeat.雨理版が投稿されています。
是非そちらもお聴きいただけますと嬉しいです。

最初にまずお伝えすべきこと。
この曲は雨理様自身がモデルであり、雨理様のために書き下ろした楽曲だということです。

今回楽曲を制作するにあたり私が感じた雨理様のさまざまな一面、人間らしさ、そして伝えたい想いを全て曲に込めさせていただきました。

ここからは少し長くなりますが宜しければお付き合いくださいませ🙇‍♂️

楽曲のテーマについて

タイトルにもあるラナンキュラスは1/20(雨理様の誕生日)の誕生花であり、雨理様が大好きな花です。
ラナンキュラスの花言葉は「あなたは魅力に満ちている」「飾らない美しさ」「純潔」「優しい心遣い」

まさに雨理様を表すのにピッタリだと思います。もちろんこの花言葉はこの曲のメインテーマとなっています。

ですがこの曲には実はもう一つの大事な裏テーマがありました。

ラナンキュラスの花には有名な神話があるのをご存知でしょうか?
その神話のテーマは『自己犠牲』

雨理様はいつも明るく元気で、愛の溢れるとても魅力的な方です。
それはもちろん大前提なのですがその愛ゆえにずっと苦しまれてきたという意外な過去もあります。

応援していた方からの裏切りや別れ、様々なものが起因して大好きだった方、応援していた方から自らの意思で離れようとしてしまうのです。

それが相手のためだから。そうしないと自分が相手をダメにしてしまうから。

もちろん絶対にそんなことはありません。
ですが過去悲しい思いをしてきた雨理様はそうしないといけないと思ってしまっていたのです。相手を愛するがゆえです。

私に対しても例外ではありませんでした。
私がここまでやってこれたのは雨理様のお陰です。出会った初期の頃から私の作品を好きだと言って応援してくださり、たくさんの力をもらいました。
しかし雨理様が自らの意思で私から離れていこうとしているのが分かりました。

「自分には魅力がないから、私が足を引っ張ってしまうから私なんて捨てて欲しい。」

そんな想いを雨理様から聞いた時に私は酷くショックを受けたのを今でも鮮明に覚えています。そして同時にそれが間違っていることも確信していました。
しかしいくら言葉で説得をしても雨理様は聞き入れてくれません。
ずいぶんと頑固な部分もあるのです笑

そうした経緯から私は魅力ある人に魅力を伝える為の曲、この『幸せなラナンキュラスを君に』に想いを込めて雨理様に贈らせていただきました。

せっかくなので少しだけ楽曲に隠した表現について解説いたします。

楽曲解説

まず全体を通して展開がかなり変わるのは雨理様の心境そのものを物語形式で表しています。

前半はかなりダークな印象を受けると思います。
雨理様を知っておられる方は、いつものイメージと違いすぎてびっくりされたかもしれませんね。今までの解説をお読みいただければその暗さの表現にもご納得いただけるのではないでしょうか。

そして後半になるにつれ、心が透き通り開けていくようなイメージになるように編曲しています。その中にも感情の起伏があるように工夫しています。

もう少し踏み込んでみます。

全体を通してアレンジに使用する楽器を制限しています。
(Drums,Bass,E.guitar×2,piano,strings)

これは雨理様の素朴で純粋さ、飾らない美しさを表しています。そして限られた編成の中であえて大きく展開をつけたのは雨理様が持っている本質の部分は変わらないということ、もともとあなたは素敵なんだよということを一曲を通して表現するためです。

1番Bと2番Bは同じモチーフを使用していますが拍子が異なります。これには明確な意図があり、
1番は突然3拍子になることで不安定な様、焦りをあらわし、2番は4拍子のまま突入していることから少し落ち着いており、前に進もうとする様を表現しています。

また落ちサビ部分でベースがメロディーとユニゾンしていますが、これは私自身の存在をイメージしています。なぜならこのパートは曲中で唯一私が歌詞の中で直接語りかけるメッセージだからです。
ですから一曲を通してここだけ調も違い、BPMも違うのです。

またコード進行について1つだけ。

曲の肝であるサビのコードは主に2種類
①G A Bm F♯m
②G A F♯m Bm

あとの2つの順番が違うだけなのですが随分印象が違うと思います。①は上ってから最後に落ちるのでどちらかと言うと停滞する様、循環を表します。(現に次のコードはGに戻ります。)
対して後者は全体的に上昇しているので前向きな印象があると思います。そしてこちらのコードはまた違った進行に移行していきます。
→Em F♯aug Bm〜

またこの進行、通常は「F♯」であることが多いですが私は明確な意図をもってあえて「F♯aug」を用いています。弾きくらべてみると印象が大きく違うのがお分かりいただけるかと思います。

これらはあくまでこの曲中での表現に過ぎませんが、物語や心境を表すために、また歌詞の内容に沿ってかなりこだわってそれぞれのコードを選択しています。

また、コードトーン以外の音をかなりたくさんアレンジで使っています。それについては割愛しますがこの曲を完成させる上でとても重要な一つのポイントとなっています。

またサビの後半部分については曲中に3回出てきますがお気付きでしょうか?

1番「このままずっと〜」
2番「分かってるんだよ〜」
ラスサビ「信じていいんだよ〜」

実はこのコード進行を歌詞に沿うように全て変えてあります。良ければ注目してみてください。

最後に

最後にこの歌の本当の目的。
それは雨理様自身の歌で私が伝えたかった想いをまた誰かに紡いでいって欲しかったのです。

ボカロ版と雨理版が2つある意味。
それぞれ作曲者であるぐりはまTが伝えたかったこと。そして曲を受け取った雨理がこの歌に感じた事、そしてまた自らの歌を通して伝えたいこと。

この2つが同時にオリジナルとして存在する事で初めてこの曲の本当の真意を感じていただけることと思います。

雨理様の方でも曲を受け取って感じてくださった事、想いなどを綴っていただいていますので宜しければ是非ご覧ください☺️

そして少しでも多くの人に、この想いをお届けできたらいいなと思っております。

このお話しを読んでくださった方は、今一度この曲をお聴きになっていただけますと幸いに存じます。

あとがき

私がここまで活動を続けてこれたのは雨理様の存在がものすごく大きく、出会って1年目という節目にどうしても少しでも恩返しがしたかったのです。

私にできる事はなにか…
それは雨理様に曲を作る事でした。

こういった経緯もあり、この曲を制作するに至りました。(また偶然ながら私と雨理様の誕生日が1日違いというのもあり笑)

そして贅沢にもその曲をご本人様にも全面協力いただき、歌って頂くことができました。本当にありがとうございます🙇‍♂️

動画内の素敵なイラストは雨理様がずっと憧れていらしたritash様に、そして私事ながら活動するキッカケの「ボカデュオ2022」に誘ってくれた張本人であるmari様に動画をお願いし素敵な作品を完成させることができました。
またタイトなスケジュールのなか雨理ver.のvocal mixを引き受けて下さった飯野仁為様にもこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

素敵なクリエイター様方のお力なくては完成しませんでした。本当にありがとうございました。

この曲がまた誰かの心に届きますように…
そう願っています☺️✨

拙文ではございましたが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

P.S こちらの楽曲のオフボーカルを追加しました。是非頑張った楽器群のアレンジを聴いてください!🙇‍♂️歌みたなどもお待ちしております☺️

ぐりはまT

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