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日本は後進国に転落?

◉自分が小学生低学年の頃は、先進国・後進国という言い方が一般的でしたが、高学年になる頃には後進国ではなく、発展途上国と呼ぶようになりました。まぁ、マスコミによる言葉狩りというか、一種の配慮ですね。ポリティカル・コレクトネスってやつの、初期みたいなものでした。ところが日本では一部の界隈に、後進国を好んで使う人達がいます。それが日頃は、ポリコレ棒を率先して振りかざす層と一致しているのが、笑えるのですが。TBSはいちおう括弧付きで使っていますが、昔だったら問答無用で「発展途上国」と言い換えていたでしょうね。いつから解禁したのかな?

【止まらない円安 実は「円弱」 日本は“後進国”に転落か 国力低下の現実とは【報道1930】】TBS NEWS DIG

東日本大震災に見舞われ日本が打ちひしがれていた2011年…。為替レートは1ドル=75円の史上最高値をつけた。あれから13年後の今年、円は半分以下に下落し、今週ついに155円台後半まで円安は進んだ。となるとゴールデンウイーク、ハワイにでも行こうとすればかなり高いんだろうなぁ…と思って旅行サイトを見たところ、何と羽田・ホノルル往復¥102,000~という文字が踊る。通常なら25~30万円となるはずだが、円が安過ぎてハワイ旅行を諦めた人が続出。逆に値引き合戦になったという顛末だ。旅行アナリストの鳥海高太朗氏は「日本はもはや後進国」だという。一体なぜ、こんなふうになってしまったのか…。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1139737?display=1

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、1万円札の写真です。

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■円安を否定したい理由■

かつて、テレビやラジオのマスコミは、アナウンサーが「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国は……」という形で、落語の演目『寿限無』のように長い国名を、一回はフルに言っていました。朝鮮総連やそのシンパの抗議で、そういう形に落ち着いたのですが。民主主義ではなく独裁国家、人民の共和国ではなく金日成一族を個人崇拝する世襲国家。なんのことはない、李氏朝鮮に先祖返りした、東アジア型専制君主国家です。でも、拉致問題が発覚してから、単に北朝鮮と言うようになりましたが。〝発展途上国〟という言い方にも、なにかそんな大転換がありましたっけ? 途上国を馬鹿にしている言葉だと思うのですが。

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。はっきり言えば駄文です。実にTBSらしい、不安を煽る内容ですけどね。円安ではなく円弱とか、嘆いてみせますが。こんなの、実際はドル高です。ではなぜドル高かといえば、アメリカと日本の金利差が原因のひとつなんですよね。同じ金を持っていても、円は金利がつかないのに、ドルは高い金利がつく。そりゃあ、円を売ってドルを買うのは当然です。こういうときは、増税が効くんですが、アメリカは今年、大統領選挙イヤー。なので、増税とか言い出しにくいんですよね。大衆なんて、増税と言っただけで無条件に反発するものですから。

んじゃあ、円安で何が困るかといえば、実はそんなにないんですけどね。せいぜいが、海外旅行が高いとか、iPhoneやらMacBook Airとかの、輸入品が高くなる。輸出企業的には商機ですし、観光客はもっと来やすくなるでしょう。原材料の輸入は日本は計画的に、長期的に契約しているので、急速な円安ですぐに上がるかと言えば、そうでもなく。日本だって、そういうリスクヘッジはしていますしね。食料の輸入とか、種類によってはデメリットはありますが。

こちらのnoteも参考になります。円高も円安も、メリットもデメリットもあります。

■左派の理想の敗北が原因■

けっきょく、マスコミがこういう論調なのは、民主党政権で放置された円高を、安倍政権で為替介入で円安にし、それで一気に経済的な回復が起きた。この事実を認めたくないわけです。だから、X(旧Twitter)では、反論しても反論しても、民主党政権が悪夢だというのは嘘だとか、円高で経済は良かったと、数字をこねくり回して牽強付会する訳で。観光客の増加やインバウンドの大幅な増加も、左派マスコミは気に入らないので、観光公害とか言い募るわけです。あの文在寅政権での韓国左派マスコミも、これは見習うべきだと称賛したのに、それが気に入らない。

でもそれって、60年安保・70年安保の改定反対闘争で暴れた老人たちが、自分たちの青春が間違っていた、と認められないのと同じなんですよね。日米安保も自衛隊も、皇室も、国旗も、国歌も、彼らが反対したものは今や、国民の大半が肯定的に受け止めています。反原発も、福島第一原発の事故直後は、大衆は無知からくるパニックに陥りましたが。現在は、ようやく電気料金の値上がりから、原発再稼働容認に、世論は動きつつあります。そもそも、左翼が掲げた理想が1950年代からずっとおかしい、という視点が必要でしょうね。福田恆存が『平和論の進め方についての疑問』を発表したのが1954年、70年前のことです。

■治世の能吏・乱世の奸雄■

岸信介を否定したい、外孫の安倍晋三を否定したい、そういうドス黒い怨念で、マスメディア・アカデミズム・法曹界の一部が動いてる状況が、日本にはあります。しかし、岸信介の短い政権を検証すると、これって岸信介であることを隠して示せば、革新系政治家だと多くが勘違いするであろうぐらいに、左寄りの内容です。大減税に国民皆年金制度、国民皆保険制度、最低賃金制度、国連中心主義、東南アジア各国との戦後補償、国連での米英の核実験批判。実際に岸信介は、若い頃は国家社会主義者で、共産主義国的な計画経済で、辣腕をふるった官僚です。

岸を批判する材料が乏しいので、CIAからカネをもらっていただの、CIAのエージェントだったとか、そいうイメージ的な批判しかできないんですよね。別に、岸信介を清廉潔白な政治家という気は、サラサラないです。むしろ、乱世の奸雄タイプ。でも、確実に言えるのは、有能な政治家であったこと。そして、安倍晋三元総理も、あれほどマスコミが血眼になって探しても、出てきたのは桜を見る会程度のもので。「それって、実刑ギリギリの執行猶予五年を食らった辻元清美議員の秘書給与詐欺事件より、罪深いんですか?」と聞けば、左派は口をつぐむ程度の内容です。

コチラのnoteも、参考にどうぞ。


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