蓮舫候補惨敗は必然だった
◉いやぁ、やってることが公職選挙法違反を疑わせる事前活動に、公約の後だし、当の大物や有名人の応援演説に、変な踊りに一人街宣と、非常に幼稚と言うか、素人くさいというか。参謀もろくな案がなかったんだろうな……と思っていたら。そもそも参謀さえおらず、組織として機能していなかったことを、現代ビジネスが報じています。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■選対本部長が不在■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。そもそも、選対本部長もいなかった、というのは驚きますね。今まで参議院で、元タレントという全国区の知名度を活かしての選挙で、どぶ板選挙的なことをやってこなかったので、都知事選の戦い方がわからなかったにしても……ちゃんとアドバイスする人間とか、いなかったんですかね? これは噂通り、都知事選は勝てば儲けもの・負けても今秋が噂される総選挙で、衆議院議員に鞍替えという、戦略だったのか? ある種の、腰掛け選挙。本気じゃなかった?
記事の信憑性はわかりませんが、妙に生々しいというか、具体的だなと思いますね。選挙参謀がおらず、行き当たりばったりの手法に、ボランティアの選挙スタッフがバラバラに動いて、統制が取れていなかったのか? 蓮舫候補自体が、自分自身の人気を過大評価していた可能性も、充分に考えられますね。そこに、共産党の票が加われば、200万票以上は行けるとか、取らぬ狸の皮算用をしていた? 選挙自体を舐めていた、ということでしょうし。そこで危機感を持って、アドバイスする人間がいなかったと。
■批判しかできない■
けっきょく、選挙対策に明確な戦略がなく、知名度頼みの、いつものためにする批判でも、マスコミは自分に付いてくれて、小池都知事を引きずり下ろせると考えていたのなら、ダブルスコア以上の大敗は、必然ですね。自己に対する過大評価。それは、誰しもあることではあるんですが、どうにも左派はその傾向が強い。右派の妄想的な自己過大評価とは、質が違う。都合の悪い批判からは逃げ、全体の10%程度の極端な意見を取り上げ、論破して勝ち誇るということを繰り返し、そもそも議論に対して脆弱ですからね。だから、論破され王程度の揚げ足取りにも、対応できない。
20年間国会議員をやってきて、彼女には専門は何か、分からない部分がありますね。外交なのか、法務なのか、税制なのか、福祉なのか、ご本人的にはなにかあるのかもしれませんが、そこが見えない。少なくとも、副大臣としてそれなりに官僚からは高評価だったとされる辻元清美議員ほど、明確な武器が見えなかったですね。そこは、小池都知事も同じなんですが、けっきょく彼女は何もしないことで、優秀な都の官僚が、上手くそこそこ以上の運営を見せていましたからね。現職有利と言われる由縁。
■泉健太代表を排除■
そして、決定的だったのは泉健太代表を、意図的に排除したということ。和泉市は迂闊な言動を批判されますが、どうもその批判された内容を見ると、割と保守派寄りというか、中道派っぽいですね。だからこそ、野党共闘路線を推進したい連中には、目障りな存在だった? でも代表を呼ばない訳にはいかない。でも、面従腹背の腹芸ができるタイプではないので、泉代表に対して含むところがある部分が、つい表に出てしまった。そんな感じだったのでは? これは、負けたら野党共闘路線の見直しにつながるという、可能性が感じられますね。
これ、実際にX(旧Twitter)で動画が流れてきましたが、まさにこんな感じです。野党共闘路線を推進する側からすれば、泉健太代表は目の上のたんこぶ。こうやって、惨敗したことで野党共闘路線が破綻しかけたからこそ、小沢一郎白髪先手を打って、泉代表攻撃に走った面はあるでしょう。これが、立憲民主党分裂の呼び水になるのか、それとも泉代表降ろしにつながるのか、そこは今後の成り行きですが。野党共闘路線も何も、立憲共産れ新社民の政党支持率って、全部併せても10%前後と、左右ともに極端な意見の人間は10%前後いるわけですが。そこの奪い合いしても、無駄でしょうに。
おそらくは60~70%はいる中道左派と中道右派、そこにちゃんとアプローチする政策を出さないといけないんですが。荻上チキ方式で、批判だけやってりゃいいという状況を、マスコミが作ってしまって戦後80年近く。まともな政策本位の野党は国民民主党ぐらいになってしまったわけで。そもそもマスコミが、政策を正しくジャッジし、その是非を正当の問えませんから。
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