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米国立核融合炉で投入以上のエネルギー放出

◉これは……ついに太陽や恒星の中で起きている核融合反応の状態が、人工的に出現したということですかね? 投入した以上に出力する。これは事実なら大きいです。もちろん継続的かつ安定した出力には、まだまだ課題はあるでしょうけれど、この40年ほど「あと30年」と言われ続けてきた核融合に、ひとつの成果が出たと。これが常温核融合なら眉唾ですが、アメリカのエネルギー省が管轄する国立の研究所ですから。信憑性は高そうです。

【米国立研、核融合エネルギー投入上回る出力と関係者-政府発表か】Bloomberg

米エネルギー省が所管するローレンスリバモア国立研究所の研究者らが、核融合炉の燃料から投入を上回るエネルギーが出力される状態を初めて達成したと事情に詳しい関係者1人が明らかにした。温室効果ガスが発生しないクリーンな商業用核融合発電の実現に向け画期的な一歩となる可能性がある。

水素同位体の燃料を詰めたペレット(小球)に世界最大の装置から大出力レーザーを照射し、発生したプラズマを爆縮させることで、核融合反応を引き起こす「慣性閉じ込め方式」による実験で、過去2週間のうちに「ネット・エネルギー・ゲイン」が達成されたと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じていた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-12/RMRBC3T0AFB401?utm_content=japan&utm_source=twitter&utm_medium=social&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan&utm_campaign=socialflow-organic

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、太陽の写真で検索しました。

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原爆の惨禍は、日本人なら周知の事実ですが。水素爆弾になると、さらにその1000倍のエネルギーとされますし。世界各国のエネルギー問題のかなりの部分を一気に解消する、まさに夢のエネルギーです。石油や天然ガスといった化石燃料に比較して、そこら中にありふれている水素をエネルギー源とするのですから。とはいえ現時点では、三重水素にヘリウムなどが必要で、核融合炉も大掛かりなもの。莫大な予算がかかります。

まだまだ、世界中の科学者による、綿密な検証が必要ですが。しかし、事実だと確認されればまさに「世界の情勢を一変させるゲームチェンジャーになり得る」ような話です。後はその状態をどこまで持続できるか、安定してネット・エネルギー・ゲインを再現できるか。どうにも再現性が不安定なようで、大阪大学などがその安定性を高める研究をしているのは、先日のnoteでも軽く触れました。実用化までのハードルは、どれほどあるか。

とはいえあと10年とか20年で、商用核融合炉が実現したとしても、核分裂の原子炉夢発電所はまだまだ数十年は必要でしょうし。それどころか、火力発電や水力発電ですら、100年後でも普通に発電している可能性は高いでしょう。エネルギーの安定供給というのは、そんなものです。なんだかんだ言って水力発電とか、1878年に世界最小のものが作られ、日本では1891年(明治24年)に初の水力発電所が建築されたのですから。長い歴史の積み重ねは安定性にも繋がります。

とりあえずは続報を待ちたいですね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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