サーモン養殖とかトリュフ栽培とか
◉農林水産業はかつて、クロヨンだトーゴーサンピンだとマスコミに叩かれました。日本自体の、第一次産業人口の減少も相まって、斜陽産業扱いされていますが。しかしながら農業も漁業も、むしろ就業人数が減ったからこそ、やれることはあるでしょうし。特に水産業は養殖に新たな可能性を見出している企業も多いようです。そんな話題をまとめて。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、熊も鮭のイラストです。
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■陸上養殖の可能性■
RKBといえば、福岡の放送局としてKBCに並ぶ雄で、テレビやラジオのイメージが強いんですが。元はRadio Kyushu Broadcastingというラジオ局だった名残で、この名前があります。西部毎日テレビジョン放送と合併して、RKB毎日放送が正式名称に。秋山幸二さんとか、解説者をされていますし。自分もRadikoプレミアムで、よく聞いています。サーモンを養殖する水槽8基を備え、年約300トンの生産能力を持ち、将来的には生産能力を10倍の年3000トンに高め、アジアなどへの輸出による事業拡大も視野に入れている───とのこと。
九州全体の人口が1257万人と、東京都とほぼ同じぐらいですが、面積は3万6782平方キロメートルで、関東の3万2420平方キロメートルよりも、ちょっと広いんですよね。そういう意味では、余っている土地は多いんですよね。九州自体の漁業は、全国の漁獲量の2割を占める北海道や、東北などに比較すると、そこまで漁獲量は多くはありませんが、それでも日本全国の漁業産出額の約4分の1を占めていますからね。陸上養殖の可能性は、かなりあると思います。過疎化の地域も多いですから、養殖による多様性の可能性は追求して欲しいです。
そういえば、宮崎県ではチョウザメの養殖にもチャレンジしていますし。鹿児島県では、元々養殖が盛んなうなぎの完全養殖の研究や、クロマグロの養殖なども取り組んでいますし。カンパチの養殖はブランド化していますから。回転寿司屋では、お値段が高くなりつつあるマグロより、脂肪分も多い外国産のサーモンが人気だそうですから。九州の内陸産サーモンも、鮮度の面などで勝算があると思うのです。さらに最大に懸念である寄生虫の問題にも、対応できますから。
■海洋養殖の可能性■
長崎県も、複雑な地形で魚の種類は豊富ですし、離島が多くて漁業は割と盛んですからね。五島の魚は旨いと、自分の食道楽の師匠の言葉もあります。どうしても1次産業は不安定な商売というイメージがありますが。硬い商売のイメージがある地方銀行などが、ブリの養殖などに取り組むことによって、水産業も安定化するのは良いことですから。長崎大学など、アカデミズムもこれに加わることによって、環境への負荷を減らしたり効率のアップが期待できます。コレにマスコミが加われば、ブランドかもかなり楽かと。
沖縄科学技術大学院大学では、イカの養殖の研究をするなど、世界最先端の大学ですが同時に、農林水産業と直結した研究も行われています。九州の黒潮に現れる温暖な海は、東北北海道のような大量の魚群が出現するような海とは違いますが。魚の種類は非常に豊富ですから。それを養殖によって大量生産するというのは、向いてるとも言えますので。産官民の連携プレー大事。
■トリュフ人工栽培■
もうひとつ、見逃してた話題ですが。高級キノコのトリュフ、特に珍重をされる白トリュフの人工栽培に、茨城県つくば市の森林総合研究所が成功したようです。まぁ、フランスで珍重される種とは微妙に種類は違うようですが、白トリュフは白トリュフ。筑波大学系の研究所のようですが、やはり高価な食材の研究は、利益に直結しますので。黒トリュフは既に、栽培技術が確立されているのですが。こういう研究が将来的には、松茸の完全人口栽培にも繋がっていくことを、期待してしまいますね。
そういえば、松茸は絶滅危惧種に指定されてしまいました。こちらの研究は、なかなか進まないのですが。可能性はあると思うので。マツタケモドキは香りがなかったりしますが、香りの研究は進んでいますし。雑木林に映えるバカマツタケが近縁と解ったり、人工栽培に成功していますから。舞茸とかも人口栽培が可能になりましたし、キノコの栽培には期待です。日本人はきのこが好きですし、松茸が人工栽培できても、天然物はそれはそれで珍重されますしね。むしろ、今は高すぎて大衆からは縁遠い食べ物になっていて、食文化的には惜しいですから。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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