琉球新報の不見識
◉もともと、日本の地方紙の中ではトップクラスに左傾化した新聞で、自分も度々その姿勢には疑義を呈してきましたが。まさかここまでとは。スプートニクはその名の通り、ロシアの通信社で、その内容は時に役立つ情報もありますが、政治に関しては中華人民共和国の人民日報や環境時報と同じで、ある程度……いや、かなり割引いて考えるべき媒体です。そこに依拠してこんなことを書く。さすが、伊是名夏子社民党常任幹事を持ち上げる地方紙だけあります。
【戦争の教訓生かせ ロシア「悪魔視」に疑問<乗松聡子の眼>】琉球新報
3月13日付のロシアの通信社「スプートニク」によると、ロシアのウクライナ「特殊軍事作戦」開始以降、260万人以上の民間人がロシア連邦への退避を申請しているという。ロシア非常事態省が330トン超の人道支援物資をドンバスやキエフに届けたという報道もあった。
西側の報道しか見ていない人たちは、これらの情報を引用しただけで「ロシアのプロパガンダだ」と自動的に断定するかもしれない。しかし私は逆に、西側におけるロシア悪魔視一辺倒の報道を見るにつけ、我々は大日本帝国の戦争から何を学んだのか、と思ってしまう。
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■歴史に学ぶからこそ■
昨年11月ぐらいからアメリカの情報筋はウクライナ侵攻はありうると警告していたし、ゼレンスキー大統領の側近は3年前の時点でウクライナ侵攻を予見していたわけで。乗松さんはその情報をどう分析・理解していたのか? 会員限定記事ですが、無料のリード部分だけで、もう内容的には論じるに値しないでしょう。〝我々は大日本帝国の戦争から何を学んだのか、と思ってしまう。〟って、いやいや大日本帝国の戦争から学んだから、ABCD包囲網とロシアに対する経済制裁の状況は似ていると思いますしね。
ゼレンスキー大統領が米国議会で真珠湾攻撃を上げたことに吹き上がっている国粋主義者がいますが、西オセチア紛争やクリミア半島問題を満州事変に例え、大日本帝国とロシアの類似性を指摘する声は、保守派からもあります。この場合、陸軍が推し朝日新聞や毎日新聞が煽って締結された日独伊三国同盟が、国連の制裁決議に反対した中国と北朝鮮にも類似しているでしょうに。乗松聡子さんは、大東亜共栄圏や八紘一宇の理念を、肯定されるんですか?
■親露の背後にトライアングル■
この乗松聡子さんという方を、存じ上げなかったので検索してみたら、こんなプロフィールがヒットしました。へぇ、韓国語版に中国語版ですか。辺野古移転反対で活動してい方々と、太いパイプがありそうですね。けっきょく、ソ連は崩壊してもロシア・中国・北朝鮮という共産主義国によるトライアングルは今も、機能しているときうことなんでしょうね。そして、ウクライナやバルト三国、ジョージアなどの旧衛星国は、自由主義陣営に加わろうとして、ロシア方圧力を受けているわけで。
『アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス』エディターとして、人権・社会正義・歴史認識・戦争責任・米軍基地・核問題等について、日英両文で研究・執筆・教育活動を行う。東京出身、高校時代を含みカナダ西海岸に通算23年在住。「ピース・フィロソフィーセンター」代表。ガバン・マコーマックとの英語の共著Resistant Islands:Okinawa Confronts Japan and the United States(Rowman & Littlefield,2012/2018)は日本語版『沖縄の怒―日米への抵抗』(法律文化社、2013年)、韓国語版(2014年)、中国語版(2015年)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
かのオープンレターも、呉座勇一先生を批判する体でいきなり〝在日コリアンへの差別的言動やそれと関連した日本軍「慰安婦」問題をめぐる歴史修正主義言説〟とか〝呉座氏自身が、専門家として公的には歴史修正主義を批判しつつ、非公開アカウントにおいてはそれに同調するかのような振る舞い〟とか言い出し、さらに〝在日コリアンや従軍慰安婦、トランスジェンダーへの差別へも転用されていることを危惧しています。〟と、具体的な事例も上げずレッテル貼りを始めたことと、通底するものを感じます。
情報線は常に現在進行中。
■報道を歪めるのは誰?■
そして、Twitterでは琉球新報の公式アカウントが、この言い草。そりゃまあ、沖縄の事情に関して、琉球新報と知り合いの沖縄の人間(琉球大学に進学した友人知人は多く、そのまま卒業後も住んでいますしね)とは、ズレています。だからこそ、このところの市長選挙とかもオール沖縄推薦候補が連敗しているわけで。何を言ってるんだという感想しかないですね。言っておきますが、スプートニクの情報が無意味だとは言いません。むしろ、ロシアの現状を裏読みする材料です。
こういう人道的な行為を報道するということは、やはり世界から非人道的な行為をしているのではという批判が、痛いという間接的な自白なんですよね。また、ウクライナだって情報戦を仕掛けてきてる部分はあります。ゼレンスキー大統領が戦後は、アウンサウン将軍のようなポジションになってしまう可能性だって、織り込んでおくべき。そういう、国際政治は騙し合いの場だと自覚し、ナイーブな文学青年のような情緒論ではより悪辣な側に良いように利用されるだけだと、琉球新報も乗松聡子さんも気づくべきかと。
たぶんオープンレター界隈だろうと思ったら、やっぱりオープンレター界隈でしたか。しかも、もっとやばい人でした。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
■追記:乗松聡子女史の点と線■
Twitterで、こんな指摘がありました。あらあらあら。乗松聡子女史、立憲民主党から金が流れていたCLPの人脈だったのですね。それだけではなく、もっと危険な思想に、主体的にアクセスされていたようです。
ある意味で、共産党と立憲民主党と社民党という、野党共闘の関係にどれも深く食い込んでいるという。本来、共産党と社会党後継の社民党とか共産党とキリスト教系団体とか、水と油のものを、くっつけようとする人や団体がいますが。それも当然ですね、北朝鮮の利益になるんですから、なんでもありなんでしょう。公安にマークされてるのかな?
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ