永住資格取り消し制度導入
◉東京新聞が、芥川賞作家の李琴峰さんにインタビューという形式で、税金や社会保険料の滞納などを理由に外国人の永住資格を取り消せるように改正入管難民法でなった点を、批判しています。いやあの、日本が1995年に加入した人種差別撤廃条約(あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約)においても、国籍による区別は差別とは認められていないんですけども……。むしろ今まで、導入されなかったほうがおかしいんですよね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉
■取り消せるから許可■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。李琴峰さんは「強く反対している。税金や社会保険料を払わない人にはすでに法律で罰則がある。外国人だけをターゲットに永住権を取り上げ生活基盤まで奪ってしまうのは過剰なペナルティーであり、不平等で差別だ」とのことですが……。生活基盤があっても払えないなら、その生活基盤は脆弱で、永住資格を与えるに足りないって、そういうことではないですかね? なにかもう、一度与えた許可は絶対に取り上げられないモノにしろと、言わんばかり。それはもう、許可ではなく特権では? こんな批判がX(旧Twitter)で流れてきました。
当たり前ですよね、許可なんですから。人間は変わるものです。仲睦まじかった夫婦が、人生の最後で憎み合って殺人事件に至るように。永住許可も、与える側の国家が判断し、取り消せる。医師国家試験のように、一度取ったらずっと有効な免状ではないですし、そもそもその免状も、国によっては基準が違うんですから、便宜的なもの。永住という言葉をなにか、都合の良いようにイメージしていませんかね。それはあくまでも、真っ当な生活を営む限りは永住も許すのであって、途中で違法なことをやらかしたら、当然取り消せる。なんか、書いててバカバカしくなってきました。
■安倍元総理への偏見■
日本はそもそも、外国人に対しては性善説の入管法で対応してきて、そのせいで各種の軋轢が起きています。そもそも、日本の左派活動家が、入管法の穴を突いて、けしかけている面も在ったので。改正入管法もけっきょく、左派活動家がやりすぎて議論になり、改正に至ったわけですから。本人たちは認めないでしょうけれど、少なくとも自分にはそういう流れに見えます。加えてどうも李琴峰さん、安倍晋三元総理に対する、かなりの偏見をお持ちだなとは、前々から感じていたのですが。それはコチラの一節に、象徴的に表れていますね。
いったい安倍晋三元総理の、どのような発言や政治方針のどのようなものが、『ヘイト的な言説をしても許される』と思うようになったと感じたのか、具体的に挙げられますか? 安倍政権でのマスコミへの言論弾圧云々と同じで。「それってあなたの主観ですよね?」と、論破され王のロジックを持ち出すまでもなく。濡れ衣ですよね? 違いますか? 「脱糞民主党」程度で刑事告訴してくる某野党第一党よりも、よほど寛容だったと思います。コチラのnoteも参照してください。
■特別永住資格は差別■
「あなたがいかに日本社会に貢献しようと、日本はあなたの生活基盤を奪うことができる』というメッセージを送ることになる。」に至っては、支離滅裂ですね。いや、税金や社会保険料を滞納するのは、貢献ではなくダメージを日本国に与えているんでしょ? 何を言ってるんですか? どんなに善人でも犯罪を犯せば逮捕・起訴・収監される、当たり前ですよね? 何も犯罪を侵さず、税金や社会保険料の滞納もしていない人間の資格を、いきなり剥奪するとか、日本は中国や北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)ではありませんよ? 発想の飛躍は作家にとって必要な資質ですが、政治的な発言で発揮されても、困ります。
ところで日本の永住資格には、一般の永住資格と、特別永住資格の二種類があるんですが。永住資格は世襲で、他の外国人から差別だと批判も出ています。また、韓国籍の特別永住資格者の中には、殺人を含む重罪を犯しても、韓国政府が送還を拒否しています。そして、出所後は日本で相変わらず生活する。まさか、ここに基準を合わせろとは言いませんよね? 韓国政府の対応が異常なだけで、「特別永住資格者への優遇を辞めろ」なら、わかるんですが。ここもそのうち、議論に登るでしょうし、改正すべきだと思いますよ、個人的に。
◉…▲▼▲インフォメーション▲▼▲…◉
noteの内容が気に入った方は、サポートで投げ銭をお願いします。あるいは、下記リンクの拙著などをお買い上げくださいませ。そのお気持ちが、note執筆の励みになります。
MANZEMI文章表現講座① ニュアンスを伝える・感じる・創る
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ