昆虫が海に少ない理由
◉これは、長年の謎ですね。昆虫ほど多様性を獲得し、地球で繁栄している生物群はいません。全動植物の種類が約160万種ある中で、昆虫は95万種が記録され、約60%を占めます。動物に限れば75%の種類を占めます。さらに毎年、新種が発見され続けています。もっとも早く空に進出し、陸上はもちろん地中でも、多くの種類が生活しています。ゲンゴロウやタガメ、ミズカマキリ、ミズグモなど、淡水中で生活する昆虫もいます。ところが、海水中で生活する昆虫は、極端に少ないんですよね。実に不思議です。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、昆虫のイラストです。虫が苦手な人もいらっしゃいますので。
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■進化の不思議■
詳しくは、上記リンク先をお読みいただくとして。例えば、哺乳類は陸上生活が主ですが、コウモリの仲間のように空に進出した種類や、クジラ類などのように海に進出した生物もいます。モグラなどのように、地中生活に特化した種類もいます。鳥類だと、空は言うまでもなく。ダチョウやエミューのように、陸上でも大繁栄していますね。かつては恐鳥類という、生態系の頂点にも君臨していましたし。そもそも、恐竜は鳥類です。水中生活に関しては、ペンギンとか水中生活に適応したものもいますね。残念ながら、クジラほどの適応はしていませんが。
ところが、昆虫は海にはほとんど適応していない。これほどの多様性を持ちながら。また、進化の速度も早い生物ですからね。でも、海という環境で進化して、陸上に進出してからの進化が急激すぎて、再進出が難しくなってしまったとしたら、それはそれで興味深いですけどね。哺乳類で、海棲爬虫類が激減した空白に、クジラ類が進出できたけれど。空は鳥類が大繁栄していたので、夜行性のコウモリぐらいしか、空を飛べないのと同じですね。そういえば、ムササビやモモンガ、ヒヨケザルのような滑空する哺乳類も夜行性ですね。
■椅子取りゲーム■
けっきょく、恐竜が大繁栄している時期は、哺乳類の先祖である単弓類(昔は哺乳類型爬虫類なんて呼ばれていましたが)は、息を潜めているしかなかったわけで。地上で大繁栄した恐竜も、海ではモササウルスのような海棲爬虫類や首長竜に進出を阻まれていましたし、空はプテラノドンなどの翼竜に支配されていましたから。圧倒的なポジションを占める生物がいるうちは、そこに進出するのは難しいのでしょう。甲殻類はその点で、生体料では世界で最も繁栄している種のひとつです。
エビやカニは淡水でも海水でも繁栄し、カニや十脚類の仲間では生活の場がほとんど陸上という主も多いですし。ナンキョクオキアミとか、その膨大な生体量で、知られていますしね。それこそ、繁栄していないのは砂漠や高山の一部ぐらいではないでしょうか? 甲殻類が大繁栄していて、なおかつ体の仕組みで決定的に有利なので、昆虫の入る隙間がないと言う。それこそ、海生生物のうち最大で96%が絶滅したとされるペルム紀末の大絶滅のような、超絶天変地異が起きない限り、昆虫の海洋進出は難しいのでしょうね。
■そして鳥類の挑戦■
個人的には、そういう大絶滅が起きたとき、昆虫の海洋進出とは別に、鳥類の大進化を期待しますけどね。今は、実質ペンギンぐらいしか海洋進出した鳥類はいませんし、その鳥類は産卵と育児は陸上。哺乳類はクジラ類はもちろん、アザラシやアシカ、トドなどの海獣類見いますし、ジュゴンやマナティは出産も海中ですからね。ステラーダイカイギュウのような、クジラに匹敵する巨大な生物もいました。でも、鳥類はきつい。ある意味で、恐竜の時代から、海洋進出は悲願。まぁ、悲願なんて主観的な話ですが。
でも、ペンギンが完全に海洋に対応して、水中で子供を産み、自分の体長も首長竜並になる可能性、自分はあると思っています。そもそも、首長竜はあれほど繁栄したのに、なぜあれに似た生物が現在はいないのか? 魚竜とクジラは、あれ程似ているのに。鳥類が改正に進化したら、首長竜のような成体になると自分は思っていますので。期待したいです( ´ ▽ ` )ノ
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