見出し画像

韓国人男性のルサンチマン

◉韓国で、女性の徴兵についての大統領府請願に賛同が29万人……ですか。人口が5000万人の韓国で、なかなかの数字ですね。ただ、本当の意味での男女平等を言うなら、これは当然の議論なんですけどね。

【韓国、女性徴兵に29万人賛同】共同通信

 【ソウル共同】男性の徴兵義務がある韓国で、女性も兵役に就くべきだと訴える大統領府への請願に29万人以上が賛同し、注目を集めている。若い時期に軍生活を強いられ、就職や昇進などで女性に比べ不利だと感じる男性の不満の表れとの見方が強い。

 大統領選が来年3月に迫っており、20代男性の支持離れが深刻な与党「共に民主党」からは、女性の軍事訓練を義務化する提案などの動きが出ている。

韓国ではアメリカの請願制度をまねて、一定の支持が集まれば必ず大統領府が回答するという、国民の声を聞く現代の目安箱のようなモノなんですが。ポピュリズムに流される危険性も高い制度ですね。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■徴兵制と男女同権■

例えば、ノルウェーでは女性も徴兵されますし、部屋も男女混合なんだとか。北欧の高福祉国家として、出羽守には良く取り上げられるノルウェーですが、こういうシビアな部分も現実にはあります。日本では廃止論が飛び交う消費税も、1970年には導入して、25%の高負担です。400円の物を購入したら、500円になるのですから。出羽守の皆さんは、こういう部分には口をつぐみますが。

もっとも、韓国では自分たちがされて嫌だったことはもう、自分たちの代で終わらそうではなく、下の世代が免除されるのは不公平だ、という感じで徴兵制廃止議論が進まないようで。なるほど、恨の伝統がある国だなぁ……とは思います。この女性にも徴兵をの議論も、文在寅政権の男女格差解消の各種政策に対する、恨みなんでしょうね。平等平等言うなら、こっちも平等にしろという。ちなみに、在日韓国人は免除されており、これまた怨みの対象に。

■負の連鎖が止まらない■

韓国の翻訳掲示板などを見ると、国家行政機関である女性家族部とそのトップである女性家族長官への、批判や怨嗟がしばしば出てきます。韓国は、日本とは比べものにならない男尊女卑の文化ですからね。ここでもやはり、上の世代が享受していた男尊女卑の文化を、自分たちは奪われたという気持ちがあるのでしょう。恨とは、予め奪われた喪失感への怨み、という意味ではまさに典型的。

そもそも、徴兵制自体が、世界では廃止の流れ。徴兵制が有効だったのはナポレオン戦争の頃まで。高度に機械化・専門化された現代の軍隊は、意識の高い志願兵でないと、運用が難しいようで。ただ、良心的徴兵拒否の人間が代替の福祉関連の作業をするので、人材確保のために辞められないとか、逆に復活の流れもあるようで。韓国の場合、軍事独裁国家の流れで、軍隊教育で国への服従を叩き込むという側面もあるような……。

いずれにしろ、建設的ではないいがみ合いですね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ