参院選でも野党共闘は大敗?
◉参議院選挙で、投票したい政党や投票したい候補者がいる政党の世論調査が、日経新聞に出ています。結果は自民党43%・維新の会16%・立憲民主党10%・共産党4%・公明党3%とのこと。社民党はわかりませんが、たぶん1%あるかないかでしょう。れいわ新選組と合わせても、16%ぐらいが上限でしょうか? 自公の与党に保守系の維新を加えて62%で、改憲に必要な67%以上を確保しそうですね。もちろん、机上の空論ですが。でも、この状況を招いたのは、左派系野党支持者自身。
【参院選の投票先、自民トップ43% 2位は維新16% 本社世論調査】日経新聞
日本経済新聞社の世論調査で、夏の参院選で投票したい政党や投票したい候補者がいる政党について聞いた。首位は自民党の43%で、2位は日本維新の会の16%だった。立憲民主党は10%で3位だった。
全世代で維新が立民を上回った。4位は共産党の4%、5位は公明党の3%だった。関西の4府県では維新が...(以下有料)
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■NHKの調査と比較■
昨年の野党共闘に関しては、自分は失敗を予言して的中したのですが。でもそれは別に、自分が政治に詳しいからなんてことは、欠片もなく。単純に、各媒体の輿論調査を見ると、菅義偉内閣への内閣支持率はガタ落ちでも、政党支持率はほとんど変化がなく、自民党が安定して強かったから。ただそれだけです。そして、最も公平に民意が反映されているであろうNHKの調査の政党支持率を見ますと、日経新聞のこの調査も、あまりあてにならないかな……という気はします。
【各党の支持率は NHK世論調査】NHKニュース
各党の支持率です。
「自民党」が41.1%、「立憲民主党」が5.4%、「公明党」が2.8%、「日本維新の会」が5.8%、「国民民主党」が1.0%、「共産党」が2.6%、「れいわ新選組」が0.3%、「社民党」が0.2%、「特に支持している政党はない」が34.0%でした。
普通に考えれば、維新の会が16%というのは高すぎる数字ですし、それは共産党の4%という数字も同じ。ただ、維新の会が野党第一党になっているのは疑いない事実。社会党が野党第一党から転がり落ち、ミニ政党に転落するまで6年しかかかりませんでしたが。たとえ野党であっても、第一党なのかそうでないのかは、ブランド力に関わってくるんですよね。特になしと答えた34.0%の有権者の、何割が維新の会に流れるかといえば、立憲民主党より確実に多いだろうと予想はつきます。
■社民党化する立憲民主党?■
立憲民主党に関して言えば、先の衆院選で落選した辻元清美元議員を、参院選の比例で出馬させることを明言しましたが。こういう部分が、センスの無さですね。名簿を何位にするか分かりませんが、それで別の候補が本来は得るはずだった議席を、確実に奪うのですから。誰がその方針を決めたかは不明ですが、それって政党の私物化ですよね? かつての野党第一党であった社会党が、福島瑞穂党首の議席を確保するためのミニ政党に転落したのと同じ。
【辻元清美氏、参院選比例代表での出馬を涙で表明「厚かましいんちゃうかと思ったが…」】スポーツ報知
昨年10月の衆院選で落選した辻元清美元衆院議員が31日、大阪・高槻市内で報告会を開き、7月に予定されている参院選に比例代表で出馬する意向を表明した。選挙区からの立候補ではないが、地元民から「あんた、へこたれたらアカンで」とエールを送られたと振り返ると、涙をこぼす場面もあった。
辻元氏は「随分悩みましたが、小さな声をしっかり受け止めて、もう一度、国会に大きな声で届ける役割をさせてもらいたい」と「再スタートへの決意」を表明。
政党の私物化という点に関して言えば、CLP(Choose Life Project)問題も政党の公的な資金を、一見公平を装った媒体に流してという、大問題。Dappiアカウントの、疑惑どころの話ではありません。Dappiアカウントは別に公平を歌ってなどいませんし、Twitterの個人アカウントに過ぎません。10億円前後の資金が投入された疑いがある、ブルージャパン株式会社疑惑も含め、立憲民主党がかなり厳しい立場にあるのは間違いないでしょう。選挙後の分裂は確実ですし、選挙前の分裂もあり得るでしょう。
■福山前幹事長に刺客?■
そして、立憲民主党の政党私物化疑惑の、中心人物といっても言い過ぎではない、福山哲郎前幹事長ですが。こちらもこの夏の参議院選挙改選は、安泰とは言えないようです。国民民主党の前原代表代行が、京都選挙区に刺客を送る可能性が、高まったからです。立憲民主党にラディカル・フェミニズム関係者を引き入れ、本多平直議員を不透明な手法で失脚に追い込み、野党共闘を主導したであろう人物が、福山前幹事長です。
【参院選「京都選挙区」 立民「福山前幹事長」が国民「前原代表代行」から”宣戦布告”され大ピンチ】デイリー新潮
立憲民主党の福山哲郎・前幹事長(59)がいよいよ窮地である。インターネットメディアへの資金提供問題で責任追及されイメージダウンしているところに、かつて仲間だった国民民主党の前原誠司・代表代行(59)が、来る参院選で福山氏を「支援しない」と地元紙に明言。事実上の“宣戦布告”に踏み切ったのだ。そんな福山氏の凋落ぶりを見て不安になったのか、立民公認が内定していた市井紗耶香氏(38)も出馬しないと騒ぎ出し……。
CLP問題でも、現執行部から何ら責任を問われないなど、隠然たる力は維持しているようですが。このままいくと今夏の参議院選挙は、立憲民主党からは大物議員の落選が、相次ぎそうな予感があります。先の衆議院選挙でも、野党共闘の象徴であった辻元清美・尾辻かな子・池内さおり議員落選のインパクトは大きかったですが。もし、福山前幹事長や斉藤蓮舫パイセン、そして辻元清美議員も再び落選するならば、日本の野党も少しは反省するのではないかと思うのですが……。
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