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朝日新聞の選挙分析

◉朝日新聞が珍しく、自民党有利を見出しで打つ記事を出しています。野党共闘で、立憲共産社民などは政権交代だと、吹き上がっていますが。現実的には、内閣への批判は高くても、政党支持率はずっと自由民主党は安定していますからね。もちろん、選挙は選挙区ごとに各政党の支持率が違いますし、政党ではなく候補個人の政策内容で決める人も多いですから、一概には言えません。候補を一本化することで、その点は野党共闘側は有利でしょうけれども。

【自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい 朝日情勢調査】朝日新聞

 31日投開票の衆院選(定数465)について、朝日新聞社は23、24日、全国約38万人の有権者を対象に電話とインターネットによる調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて、選挙戦中盤の情勢を探った。現時点では、①自民党は公示前の276議席より減る公算が大きいものの、単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い②立憲民主党は比例区で勢いがなく、公示前の109議席からほぼ横ばい――などの情勢になっている。
 選挙区はインターネット調査で、比例区は電話調査で情勢を探った。調査時点で投票態度を明らかにしていない人が、選挙区は4割、比例区は3割おり、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。

ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより。

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■政党支持率から見える現実■

詳しくは、リンク先を読んでいただくとして。朝日新聞がこういう報道をすること自体が、経営陣の右旋回なのか、あるいは野党支持者の危機感を煽って、いわゆる〝危機バネ〟を効かせたいのか、そこはわかりません。ただ、政党支持率をNHKの世論調査ANN系の世論調査と比較すると、違いがありますね。以下に書き出しました。なお、ANN系はなぜか8月の調査からストップしていますので、内容がちと古いことは予めお断りしておきますm(_ _)m

■政党支持率世論調査(カッコ内はANN系)■
・自民党:38.6%(46.6%)
・立憲民:8.0%(8.1%)
・公明党:4.3%(2.9%)
・共産党:2.9%(4.1%)
・維新会:3.5%(2.6%)
・国民民:0.8%(0.5%)
・れい新:0.8%(0.2%)
・社民党:0.7%(0.5%)

・N国党:0.2%(0.1%)
・支持政党なし(無回答含む):31.4%(33.6%)
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自民党の支持率がNHKより8%もANN系では高く出ています。公明・維新・共産の数字は、NHKとずいぶんバラツキがあり、信憑性が薄いなぁと。ただ、いずれにしろ立民・共産・国民・れい新・社民などの票をかき集めても、14%に満たない数字ですから。政権交代どころか、現状維持さえ厳しいのではないでしょうか? 菅義偉政権を支持しないが、48.7%もあった時期のANNの調査でさえ、自民党への信頼はまったく揺らいでいない、ということですから。

■国民が重視する政策の読み違い■

Twitterのリプライでいただいたワイド!スクランブルのスクリーンショットですが、恐ろしい数字が。『衆議院選挙で投票を判断するうえで最も重視する政策は何ですか?』という問いに、こんな数字が。なぜか、検索ではヒットせず、ANNも公式に出していないようなのです。たしかにこれは、左派マスコミ的には不都合な真実ですね。ジェンダージェンダーと騒いでいたのに、わずか3%に過ぎないのですから。争点になどなっていないのに、マスコミや野党が無理に争点にしているだけ、と?

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それだけでなく、憲法改正もわずか9%に過ぎません。「憲法改正に前のめりだった安倍、ザマァ!」という声が聞こえそうですが、逆に言えば護憲9条護憲9条と福島瑞穂社民党党首が騒いでも、現実には憲法改正の関心もその程度ということ。そして、原発・エネルギー問題も15%と、ほとんど争点になっていない、ということです。つまり、立憲民主党などが公約に掲げたもので重視しているものが、実際は国民はたいして重視していない、とい残酷な現実が。

■優先順位を間違った野党?■

夫婦別姓問題も、ジェンダー問題も、軽視するものではないです。でもそれは、交通事故死を減らそうとか、借金の連帯保証人制度を廃止しようとか、小学生の自殺を減らそうとかよりも、重視する喫緊の問題ですか? 違いますよね、明らかに。反原発も同じ。昔から、外交は票にならないと言われますが、確かに28%と低いです。経済・財政政策の半分ぐらいしか関心がありません。でも、ジェンダーや多様性の問題よりも、外交のほうが10倍近く重視されています。

けっきょく、野党や野党支持者が重視する政策は、喰うに困らない上級国民の、政治ゴッコにしか過ぎないんです。国民は、食うことに必死なんです。中国史上最高の宰相と評される管仲の言行録とされる『管子』に「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る」の言葉がありますが。大衆にとってはそれが現実で、政治とは畢竟、国民を食わせること。政治の基本のきを、忘れた野党にどれほどの支持が集まるのか? 自分は国民の良識を信じたいです。

理想は、自民微増・公明現状維持・立憲共産党大敗・国民民主党躍進・社民党議席ゼロ、ですかね。現実は自民微減でしょう。保守系の票は案外、維新の会が持っていきそうです。個人的には維新の会は、本質が緊縮財政はなので、微妙なんですけどね。ただ、弱者利権に切り込む姿勢は、一貫して高く評価しています。れいわ新選組は事前のゴタゴタで、読めませんね。取れても1議席か2議席か? N国党はネタ政党になっていますが、あんがい政策はまともです。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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