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立民サル・共産除名で自滅:Colaboの影響は?

◉時事通信らしからぬ良記事です。立憲民主党のひろゆき議員のサル発言と、共産党の民主集中制を言い訳にした異論の封殺と除名。これが、有権者に大きな影響を与え、統一地方選挙の両党の敗北につながったという指摘。たしかに、ひろゆき議員のサル発言で、維新の会は立憲民主党との選挙協力で距離を置き、結果的に維新躍進の呼び水になりました。ですが、時事通信社が逃げてる点がありませんかね? 共産党の除名騒動は、そこまで大きな話題にならなかったのに。両党に共通する、ある話題から逃げていませんかね。そう、一般社団法人Colaboと両党の問題です。

【立民「サル」と共産「除名」 衆参補選・統一選、自滅の構図 【解説委員室から】】時事通信社

衆参5補選が4月23日に投開票され、立憲民主党は候補者を擁立した3選挙区で全敗した。一方、共産党は党勢の回復がかかった統一地方選で、議席を大幅に減らした。立民は小西洋之参院議員のいわゆる「サル発言」が、共産は党首公選などを唱えた党員2人の除名が、それぞれ影響した可能性は否定できない。「サル」と「除名」で自滅したように見える。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【目次】
 ◇「ブーメラン」3補選全敗
 ◇大分・高崎山のサルは…
 ◇日光さる軍団と「三猿」の教訓
 ◇統一地方選で大きく後退、「震源」京都7減
 ◇在任22年超、志位氏の責任は

https://www.jiji.com/jc/v8?id=202304kaisetsuiin059

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、サルの写真です。迫力がありますね。

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■コップの中の除名騒動■

まず、除名騒動の検証から。2月8日のこちらの志位和夫氏のツイート。現時点で56.1万閲覧で、2280イイネ。一般人なら50万バズ超えの、かなり話題のツイートと言えそうですが。22万7274人ものフォロワーを持つ共産党のトップとしては、たいして閲覧もされていません。30分の1ぐらいのフォロワーの自分でも、これぐらいのバズったツイートは、過去に何度もありますから。いわんやスマートフォンを持っていない、共産党の支持層の中心である高齢層には、届いていないです。

続いて、こちらの除名処分に言及したツイート。16.3万閲覧で1874イイネ。一般人のツイートならば10万バズ超えで凄いとなりますが、フォロワー数を超えられないというのは、しょせんコップの中の嵐。フォロワーを超えて話題になっていないということ。政治クラスタの外では、ほとんど話題にさえなっていないレベルでしょう。一般人にとって、民主集中制がどーのこーのは、ヨクワカラナイお話だということです。2ヶ月以上後の統一地方選挙に、どこまで影響を与えたか。疑問です。

ところが、一般社団法人Colaboについての言及は、まさに桁が違っています。

■マスコミ無視の大炎上■

繰り返しますが、立憲民主党も共産党もColabo支持を打ち出しているという、共通点があります。特に共産党は、党のトップである志位和夫氏が、Twitterで明確に指示を打ち出しましたから。これで、若者に不信感を持たれてしまった部分が、大きかったと思います。コチラの志位和夫氏のツイート、note執筆時点で766.9万閲覧でわずか2296イイネです。イイネ率0.029%と、本来なら大炎上レベルのツイートで、共産党支持者でさえイイネを押していないことがわかります。

志位氏の他のツイート、イイネはもっと多かったのに、このツイート以降は目に見えていいねも拡散力も落ちていました。これが、統一地方選挙で共産党一人負けに関係ないとは、言えないでしょう。去年からコッチ、Colaboネタは100万バズは当たり前、1000万バズさえ複数あります。大手マスコミはほとんど無視していますが、2000万バズを達成したツイートもあります。これって、とんでもない数字です。

逆に、キュレーションチームの依怙贔屓がなくなった朝日新聞公式やハフィントンポスト、バズフィードなど左派メディアは、1万バズさえも苦しい状況に。750万閲覧を超えるって、それだけ多くの人に見られてるんですから。WBCでのチェコ代表の活躍で、チェコ共和国のアカウントがトレンド入りしましたが、それが同じぐらいの閲覧数でした。ポジティブな話題でそれですから、この志位和夫氏のColabo擁護ツイートがどれほど、多くの人間に不快感を与えたか。

■ネットと集合知の脅威■

マスコミが疑惑をまともに報じなくても、人の口に戸は立てられない実例でしょう。マスメディアは自分たちの力を過信していて、自分たちが 報道せず黙殺 することによって、話題をコントロールできると思っているのでしょうけれど。それは、昭和の時代の価値観です。1988年にアメリカで商用インターネットが始まった翌年、日本では昭和が終わり、平成がスタートしたのは、象徴的です。

2006年にはTwitterのサービスも始まり、この10年でスマートフォンの普及率は爆発的に高まり。今や、20代30代の所有率は90%台後半になっています。旧メディアは、ネットの情報は質が低いと盛んに喧伝し、ファクトチェックなどと優位性を示そうとしましたが。現実は、ファクトチェックのファクトチェックをやられて、その精度の甘さや、恣意的なチェック対象選定が笑われ、ネットの集合知の強さを見せつけています。

一般社団法人Colaboの問題も、暇空茜氏の突破力は並外れているのですが、情報をネットの空間に丸投げすることで、アプリケーションのベータ版のチェックのように、いろんな人がいろんな部分を掘り下げることによって、怪しい 数字がボロボロと出てきて、たとえ朝日新聞が取材班を結成して何十人も記者を投入しても、このレベルのデータの精査はできないだろう……という感じになっています。政治家にとって今後、Colabo問題にどう向き合うかは、一種の踏み絵になるでしょう。

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