つばさの党:妨害の原点は安倍元総理へのヤジ
◉やはり、というか。政治団体つばさの党の幹事長である、根本良輔氏が同等の選挙妨害とされる数々の活動について、2017年の安倍晋三総理大臣(当時)への、秋葉原演説妨害事件の影響を認める発言を、X(旧ツイッター)で発信したようです。あの事件が原典であったのは、これで完全に疑い得ない状況へ。あの時、無理筋な擁護をしたマスコミや言論人、文化人は、猛省を。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。拡声器を使用したり、徒党を組んで唱和するのが、野次であるはずもなく。それは選挙妨害以外の、何者でもないように思います。民主主義の社会では、各 候補者の主張を演説という形で聞き、誰に投票するかを判断するというのが昔から行われてきました。その演説を妨害する行為は、民主主義への妨害であり、もっと言えば民主主義の否定でもあります。そのような演説妨害、自民党だからやっていい・総理大臣だからやっていいとは、ダブルスタンダードです。
野間易通尊師と愉快な仲間たちによる、演説妨害が今回の件の原点です。しかしこういう運動は、衆愚化するのが常です。個人個人は優秀な人間であっても、有象無象が集まればバカでも理解できるような〝わかりやすい〟運動方針やスローガンに収斂されていくもの。名作『はだしのゲン』の中でも、道路に書いたアメリカのルーズベルト大統領やイギリスのチャーチル首相の似顔絵を、人々に踏んづけさせるというシーンが出てきましたが。他のレベルに堕していくものです。
ルーズベルト大統領が亡くなった時、日本の鈴木貫太郎 総理大臣は哀悼の意を表明し、その紳士的な態度にドイツからアメリカに亡命した作家のトーマス・マン感銘を受けたとか。一国の総理大臣が、『魔の山』などで知られる世界的な文学者が、感銘を受けるような哀悼の意を表する傍らで。大衆は似顔絵を踏んづけて勝ち誇るという、実に衆愚らしい行動を取るわけで。もっとも、同じルーズベルト大統領の急死に対して、ナチスのヒトラーは、罵詈雑言を浴びせたとか。
してみると、野間易通尊師と愉快な仲間たちは、総統と同レベルの人間性ということでしょうか? 大学院生リンチ事件でも、勝手なリンチの定義を持ち出し、それに当てはまらないからリンチではないという、超絶理論を持ち出していらっしゃいましたから。今回も、あれは偶然に秋葉原に集った人たちから自然発生的に生じた野次であって演説妨害ではないと、言い訳をするのでしょうけれど。そういうことを繰り返すから有権者の支持をなくすのです。
個人的には国会の野次も、聞いていて不愉快なものが多く。安倍晋三元総理の野次も、レベル低いなぁ……と思うことがしばしばでした。ただ、誰が野次を発したかわかる国会と違い、不特定多数が集まる街頭での演説は、徒党を組んでの妨害が可能。野次は一律で禁止すべきではないでしょうかね。文句があるのならば、新聞に投票するなりSNSで発信するなり、意思表示をすればいいのであって。その場で野次を飛ばしたからと言って、建設的な議論になるはずもありません。
野次を飛ばしている人間以外には、演説を聞く権利があります。小数が意思表示をする権利よりも、そちらの方がよほど民主主義のためには重要では?
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