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韓国大統領選と日韓関係

◉ちょっと前の社説ですが、いわゆるカッコ付きの「徴用工」裁判について。韓国の司法や行政は遅々として動きません。これは当然で、なんだかんだ言っても未だに人治主義が色濃く残る政治風土の国ですから。大統領選挙で保守系が勝つか革新系が勝つかで、司法もまた右往左往して政治に阿る国なので。李明博・朴槿恵と保守系政権が続いた後、革新系の文在寅政権になったら政権に阿る判決。日本は日韓基本条約で解決済みで、付き合う義理はない案件です。

【[社説]韓国は負の遺産を引き継ぐな】日経新聞

韓国は4カ月後に迫った大統領選で、革新、保守の二大政党の公認候補が出そろった。政治の季節が本番を迎えるが、次の政権が建設的な対日外交を進めることができるよう文在寅大統領は自身に残された役割を果たしてほしい。
最大の懸案である韓国人徴用工訴訟問題では、韓国で賠償金に充てるため差し押さえられた日本企業の資産現金化が迫る。このうち韓国の地裁は三菱重工業の特許権と商標権の売却命令を出した。現金化手続きが進み、第三者...

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ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより、昌徳宮だそうです。空の青差に生えますね。

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■朝日新聞のトンチンカン■

韓国は何度も何度もゴールポストを動かしてきましたし、日韓合意さえ骨抜きにしようと画策しています。そもそも徴用工自体が今回の原告には含まれていませんしね。あくまでも、募集工ですから。で、戦時徴用は日本国民の義務。明石家さんまさんの師匠の師匠としても知られる笑福亭松之助師匠も、徴用工として働き、年金も出ています。韓国では徴用工を何やらアウシュビッツに収容されたユダヤ人のごとく喧伝していますが、強制労働じゃないんですから。いっぽう、朝日新聞は相変わらず。

【(社説)徴用工問題 外交で「待った」かけよ】朝日新聞

 韓国の大法院(最高裁)が、日本企業に賠償を命じた徴用工裁判の判決から3年が過ぎた。
(中略)
 例えば先月の国会委員会では与党の重鎮議員が、韓国政府による「代位弁済」に言及した。韓国政府が被告の日本企業に代わって原告に賠償金を支払い、その後に日本側に請求するという方策である。
 委員会にオンライン参加した姜昌一(カンチャンイル)・駐日大使も「いいアイデアだ」と賛意を示した。同種の一時的な肩代わり案は韓国政府内で検討されてきたが、正式な提案には至っていない。
 これらの案を含め、外交当局間で話し合い、知恵を絞れば、双方が妥協できる解決案を探すのは不可能ではあるまい。

日経新聞と朝日新聞の社説が、ずいぶん温度差がありますね。いいアイデアもクソもなく、解決済みの事案に二重払せよという、受け入れがたい内容です。金額の問題ではなく、韓国は日本にマウントを取り、解決済みの問題を蒸し返し、日韓併合自体を自分たちの選択ではなく、違法な行為ということにしたいわけです。それを話し合いで解決せよと、できもしないことを言ってるのが朝日新聞の社説です。何の意味もない、中学生の感想文にちょっと重厚そうな修辞を加えただけ。

■本当に破棄したいのは日韓基本条約■

これが無茶苦茶なのは、例えば江戸幕府が諸外国と結んだ不平等条約は、幕府を武力で倒して政権交代した明治新政府も、引き継ぎました。負の遺産でも、引き継がないと諸外国から政党な後続政権と認められず、攻撃される危険性がありますから。同様に、異民族の清朝がアヘン戦争の敗北の結果結んだ南京条約も、中華民国は引き継ぎました。その中華民国政府を倒した中華人民共和国政府も、同じく引き継ぎ香港返還は1997年7月1日までかかったわけで。

で、文在寅政権は政権与野党がかわっただけで、革命ですらありません。でも韓国左派には、朴槿恵大統領時代の日韓合意は無効だとか、軍事独裁政権時代の日韓基本条約は無効だという意識が、とても強いのですね。それは、単に韓国左派の気分に過ぎず。国際政治の慣例や伝統からも、到底受け入れられません。韓国が日韓基本条約破棄にこだわるのは、北朝鮮の意向を汲んでるのかもしれません。北朝鮮を無視して、韓国を半島の代表として結ばれた条約ですからね。正統性のこだわる民族性なので。

■韓国と尿素水の問題■

さてその韓国、尿素水で困っています。やすいということで、中国依存を強めすぎた結果、中国の生産と輸出が滞ったら、あっという間にパニック状態に。なんか、日本から高純度のフッ化水素の輸出をホワイト国から通常国に格下げされたら、大騒ぎしていたのに。尿素水という、ありふれた物質でここまでパニックになるとは。韓国という国の、寄らば大樹の陰と言うかオールインする悪癖が、こんなところで爆発しちゃいました。

【韓国で尿素水が不足、物流や工業セクター混乱 中国が輸出制限】ロイター

[ソウル 9日 ロイター] - 韓国でディーゼル車の運行や工場の操業に必要な尿素水が不足している。尿素水は排気ガスの浄化に使われており、不足が続けば、物流や工場の操業がストップする恐れがある。
(中略)
尿素の主要供給国である中国は先月、国内市場を優先するため、輸出を制限。産業通商資源省によると、1─9月に輸入した尿素の97%近くは中国産だった。

ある意味で、韓国の脆弱性がまたも出たわけですが。けっきょく日本も、中国のこの手法に習って、指桑罵槐の兵法で間接的に兵糧攻めにして、韓国の方からもう二度と日韓基本条約についてゴチャゴチャ言いませんと、自発的に言い出すようにするのが、得策なんでしょうね。実際に、日本政府がそれを実行する可能性は、さほど高くないですが。フッ化水素でさえ、かなり気を使った扱いですからね。でも、韓国では不買運動が起きる。太陽政策がダメなら、もう話し合いもクソもないですしね。距離を置き自滅を待つのが無難な作でしょう。

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