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琉球新報のズレた特権意識

◉沖縄県のマスコミは、琉球新報と沖縄タイムスが圧倒的なシェアを握っており、県民の与論もそれにだいぶ引きずられている部分があります。ここら辺は、北海道で北海道新聞が圧倒的なシェアを握り、朝日新聞や読売新聞といった全国氏よりも強いオピニオンリーダーになっているのと似ていますが。しかしその論調は著しく偏向しており、とても公正中立な紙面とは言えません。それが端的に表れているのが、この記事ではないでしょうか。今更これを、書きますか?

【取材の自由 「現場入り」は知る権利直結 職業上正当な制限破り<メディア時評>】琉球新報

 北海道新聞(道新)記者が旭川医科大学で取材中に、大学職員によって取り押さえられ現行犯逮捕され、捜査が続いている。事前に報道機関に対し取材禁止を連絡した中、構内に入り、会議の様子を無断録音しており、その場で身分を明かさなかったからとされている。
(中略)
 しかしそれに従ってばかりいては、当然「本当のこと」は分からずじまいだ。その場合、どこまで「勝手に」取材をすることが許されるかであるが、一般的には、対象相手や取材場所、報道予定の事象の公共性・公益性と比較して判断し、その理由を説明した結果、それらが社会的に了解されることが期待される。

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■上級国民のごっこ遊び■

「社会的に了解されることが期待される」などと琉球新報は書いていますが、要するに犯罪を犯しても社会がそれを犯罪と認めないならば、犯罪ではなくしろという暴論を、堂々と書いてしまっているわけです。法律というのは個人の思想信条や立場に関係なく、普遍性がなければいけません。「法は貴人に及ばず」という、人治主義が琉球新報の理想でしょうか? この件に関しては、多くの新聞記者が似たような思い上がりと特権意識を、無自覚に吐き出していましたが。

さすがに、SNS 上でも批判されまくり、あくまでも記者個人の意見という形で収束しつつあったのに。今更こんな記事を書く琉球新報の、センスの悪さに苦笑してしまいます。全文はログインしないと読めない形になっていますが、読む価値はなさそうだなと、判断していいでしょう。このノートでもなんとか批判していますが、罪は甘んじて受けるという覚悟がない新聞記者が、日本にはこんなにも多いのかと呆れます。覚悟があればいいというものではないですが。

■西山事件の教訓■

かつて毎日新聞が、西山事件と言う大問題を引き起こしました。5事件を引き起こした西山記者は、日本とアメリカの一躍を暴くという大義の前には、多少の強引な手法を用いても問題ないのだという姿勢で、いかしてるように自分には見えました。しかし彼の強引な手法は当時の世論に、思いっきり嫌悪感を持たれ、毎日新聞は部数が激減。ついには倒産の憂き目に遭いました。つまり、社会的に了解されなかった事例です。

しかし、西山記者はそんなものを受け入れるはずもなく。また彼の支援者も同様に、西山記者の強引な手法よりも政治の巨悪を暴く方が大事だという論調を崩しませんでした。では、西山太吉記者がどんな手法で機密情報を入手したかといえば、Wikipedia の記述をそのまま引用させていただきます。

東京地検特捜部は、西山が情報目当てに既婚の外務省事務官に近づき、酒を飲ませ泥酔させた上で性交渉を結んだとして、情報源の事務官を国家公務員法(機密漏洩の罪)、西山を国家公務員法(教唆の罪)で逮捕した。

西山智子の女性事務官はダブル不倫であり、西山記者は迷惑をかけないという約束を反故にしたり、利用価値がなくなると態度を急変させたりと、その人間性が当時は批判されまくることに。

■知る権利は免罪しない■

毎日新聞は〝知る権利〟を全面に押し出したキャンペーンを展開しますが、むしろ国民の側に押し返されたというのが現実です。このような実例があるにも関わらず、毎日新聞や朝日新聞の現役記者、元読売新聞の記者などが北海道新聞用語の論をSNS上で多数展開したのは、1971年に起きた西山事件の頃と、新聞記者様の感覚が全くアップデートされていない証拠でしょう。特に極左とされる、北海道新聞や琉球新報では、それが顕著のようですが……。

毎日新聞はこの時点で両者の関係を把握していたとされる。司法担当記者の田中浩は「検察が西山太吉記者と女性事務官との関係を切りこんでくるのは目に見えていた。低俗な倫理観で揺さぶられてはたまったものではない」として起訴までは事実報道に徹し、裁判段階で反撃に転じる方針を主張。しかし、西山の逮捕を受けた社会部会において「西山記者の逮捕は言論の自由に対する国家権力の不当な介入だ。断固として反権力キャンペーンを展開すべきだ」との意見が大勢を占め、慎重論は押し切られることとなった。このようにして毎日新聞は西山逮捕後から大規模な「知る権利キャンペーン」を展開した。当初は他紙も、西山を逮捕した日本政府を言論弾圧として非難し、西山を擁護していた

なるほど、日米の沖縄米軍基地をめぐる密約や、怪しい金の流れは追求すべきことでしょう。時にそれが違法な調査手法を伴うこともあるでしょう。しかしそういう時に「自分がなしたことは正義だから無罪」と言うのか、「自分の信念に従って行動したが、法の裁きは甘んじて受ける」と言うかで、世論は異なるでしょうね。イラクで拘束されたいわゆる三馬鹿も、家族の傍若無人な言動が怒りと反発を呼んだ部分が大きかったように。同じように拘束され、殺された人物に批判があまり向かなかった理由は、まさに家族の態度の差。

いい加減、旧態依然とした新聞社ならびに新聞記者の皆様は、感覚をアップデートされるがよろしかろう、などと上から目線で申し上げる次第です。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ