水産業ネタ3題:サバ養殖・アニサキス撃退・インド市場
◉お魚関係の話題を、3つほど。以前にもnoteにしましたが、九州では陸上型の養殖に、九州電力やRKBなどの大きな企業が参入し、高付加価値なの可能性を模索しています。養殖によって病気や寄生虫の問題も、克服できますからね。そして、JR西日本も、サバの養殖に参入。コチラは、割と順調なようで、今後も新規に養殖事業に参入する会社が増えるかもしれませんね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、サバのイラストです。
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■アニサキスを感電死■
サバというと、いわゆる青物と呼ばれる代表的な魚です。栄養分も豊富で、煮てよし焼いてよしの万能なお魚。味噌煮とか、ご飯が進みますからねぇ~。ただ、冷蔵技術が未発達であった江戸時代は、サバの生き腐れなんて呼ばれて、食中毒を起こしやすい魚のイメージもあったようで。あと、アニサキスなどの、寄生虫の問題もありますね。そのアニサキスの、画期的な撃退方法が、研究されているようです。
俳優の森繁久彌さんが救急車で運ばれて以来、アニサキスという名前がすっかり有名になったそうですが。原因は、夜食に食べたサバの押しズシ、ばってらだったそうですが。とにかくアニサキス、すごい激痛で知られていますから。それでも鮭とかは一定時間、冷凍することで アニサキス を殺すことは可能なのですが、それだと冷凍から解凍の過程で、どうしても味が落ちてしまうので。熊本大学の研究は電流を流すことで、アニサキスを殺してしまうという方法だそうです。
■インドに養殖マダイ■
養殖関係で、もうひとつ。インドへの養殖マダイの輸出だそうです。インド半島は太平洋・大西洋と並ぶ三大洋のひとつであるインド洋に面して、漁業が盛んな地域です。なにしろ、小さいとは言え地球表面の水の約20パーセントが含まれる海域ですから。ただ、インド半島自体は亜大陸というか、世界で2番目に大きな半島ですから、内陸部も大きく。南部はサメなども食べるそうですが、北部は羊肉の文化ですからね。タンドリーチキンとナンは、インド北部の食文化です。
個人的に、南インド料理のケララ・バワンに行きますが、北部と違って南部は、米が主食で菜食主義が多いそうなので。なので、野菜系のカレーってなんか、和食に相通じる部分があるんですよね。『美味しんぼ』でも鰹節や梅干しのような、調味料の文化が紹介されていましたが。中国武術の回族系武術が、インドのカラリパヤットの影響が見られるように。インドとの文化的影響は大きく、タイにもインド文化は多く浸透しているんですよね。そういう意味では、鯛が受ける要素は、充分にありそう。
■簡単なまとめとして■
さて、陸上養殖事業は右肩上がりのようで、コレ自体は新しいぎょぎゅの形だと思うのです。というか、水産庁のデタラメな行政で、漁業自体は獲り過ぎが一向に改まらず、シシャモもサンマもヤバいです。というか、地球温暖化で海水温も変化し、取れる魚自体が、変化しています。であるならば、大手企業が陸上養殖事業に進出することで、可能性が広がると思っています。九州とかWikipedia先生によれば、推定人口が1255万8511人で東京都より少なく、人口密度も297.7人/km²ですから。
四国はもっと少なくて、357万3919人で人口密度も190人/km2ですからね。中国地方の人口密度は221.3人/km2と、九州と四国の中間ぐらい。それぐらい、西日本は関西圏の一部以外は、土地あまり状態。ちなみに東京都は、八王子とかけっこうな田舎ですが、人口密度は6,432人/km2と、溢れかえっています。23区に限れば、1万5607人/km²と過密です。あんがいAIとドローンとロボットの活用によって、農林水産業は人手不足の問題を克服できるかも知れませんしね。
農家になるのはイヤでも、JR西日本や九州電力やRKBの社員なら、喜んで就職するでしょうし。農業自体が、そうやってカバーする時代に入るのかも知れません。農家を公務員化するより、そっちのほうが健全でしょう。公務員は仕事しなくなるので。食の安全保証を考えれば、農業・林業・漁業などを大手企業によって集約し、効率化を進める。ブランド米はむしろ、輸出して。夕張メロンや和牛やトラフグやマグロのような、高付加価値のものは輸出で攻めに回るべきでしょうし。個人的には、ウナギの完全養殖に成功すれば、次に世界に届く和食は、うな重だと思いますしね。
日本の農林水産業は成長産業。
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