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ガラスの天井と起業家精神

◉Twitter上で、興味深い呟きがあったので、noteに転載して、アレコレと考察を。よく〝ガラスの天井〟という言葉が言われます。女性の国会議員の数が〜社長の数が〜役員の数が〜と、批判されます。でも、建築現場とか自衛隊とかブルカラーで女性労働者が足りない、ナントカしろとは声を上げませんね。男性には〝ガラスの地下室〟があるのに。そして、これは起業という部分でも同じのようです。

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確かに、昭和54年(1979年)でも39.8%が女性で、ピークの昭和57年(1982年)で42%もあり、6:4の数字。その後も、平成9年(1997年)までは40%前後で推移してるのがわかります。そこから緩やかに落ちて、30%前後に。

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■理想の実現と起業と経済と■

現実の会社が変わらないなら、自分の理想を実現するためには、起業しますよね。あるいは、自分のように個人事業主として、フリーランスという選択肢もありますが。そういえば、京都アニメーションの創業は1981年。仕事自体は、それより前に始めてはいましたが。社長という肩書きこそ、夫の八田英明氏になっていますが、実質的な仕事は八田陽子さんが、近所の主婦を集めての仕上げ仕事。

その丁寧な仕事が評価され、京都アニメーションはどんどん成長したわけですが。会社のスタートがそうなので、女性スタッフが多く、女性の福利厚生もアニメ業界ではかなりしっかりしてると聞きましたが。ブラック体質自慢の歪んだアニメ業界にあって、素晴らしいですね。まさに、理想の実現ってこういうことではないかと。実際に組織を立ち上げると、理想と現実の折り合いが、難しいんですけどね。

■昭和の方がハードル高し■

ぬまきちさんへのリプライには、こんな情報も。ううむ、昔は会社を設立するのも、簡単じゃなかったんですねぇ。逆に言えば、まさに男尊女卑の文化も強く、おカネだって大変だった時代に、40%前後の女性の起業があったのに、今では30%前後に落ち込んでるのは、男女平等が社会の成熟とはまた違う因子で左右されるってことじゃないんですかね? 政治家だって、有権者は女性が多いんですから。

女性の就業率の変化も、リンクされてるか違いました。男性は昭和61年(1986年)から80%前後で横這いですが、女性は12.9%のアップですし、25歳から44歳に絞ると、72.7%の数字で、専業主婦は一貫して減り続けています。けっきょく、銀行の貸し渋りや貸し剥がしが激しくなって話題になり出した平成9年(1997年)から、ストンと女性の起業が悪化。男女平等って、文化や制度より、景気の影響が大きい?

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■問題は差別…なのか?■

例えば、アメリカのBLM(Black Lives Matter)もです。黒人大統領も出て、キング牧師やマルコムXが暗殺された時代とは、ずいぶん変わってるのに、愛国無罪よろしく、差別された側を免罪符に、暴れまわる。でも、白人警官に撃たれた黒人というのが、ほとんど「そりゃあ撃たれるだろ」というシチュエーションばかりで、日本人である自分には、とても納得できないです。

アメリカでは、黒人より少数派のマイノリティは普通にいるわけで。その中で、黒人家庭の70%以上が未婚の母で、アジア系は15%前後と大きな違いがあります。この、子供ができたら逃げてしまう父親の無責任が、負の連鎖を生んでる一因です。アメリカの連邦政府や州政府は母子家庭にいろいろ保護政策をしてるんですけれど、かえって負の連鎖を助長する面もあるわけです。

■自助と共助と公助と■

40年代や50年代の日系人なんて、敗戦国の出身で差別され、強制収容所に入れられて財産も失ったりと、最悪の状況から子供の教育をがんばって、模範的市民と呼ばれる状態に持っていったわけで。横の連帯が強いアジア系は、相互扶助のコミュニティがある。これは、教育熱心なユダヤ系も似ているようで。アジア系でもう結果が出てるんですから、時間はかかっても家庭の立て直し、自助と共助の問題であって。

公助の問題だけ言い募っても、限界がある。〝ガラスの天井〟問題やBLMの問題も、本質は似ていませんかね? 国が国がと言い募り、個人やらコミュニティやらの努力を塗りつぶす。でも、コレって、日本のリベラルと言われる人達にも、なんとなく似ていませんか? こういう人達って、実際は国の権力を過剰に評価してる、実際は権威主義者ではないかという疑義が、自分の中には根強くあります。

・反体制の弁護士を気取っていたのに、坂本弁護士一家失踪事件が起きたら、証拠もないのに犯人はオウム真理教に違いないから別件逮捕しろと、週刊プレイボーイ誌上で口走った福島瑞穂弁護士。
・憲法9条の信奉者のくせにピースボートを自衛隊に護衛してもらった辻元清美議員。
・表現の不自由展と体制批判しつつ公金にたかった津田大介芸術監督と永田浩三元NHKプロデューサー。
・自分たちのお芸術は国から金を出て保護されて当然という口ぶりの平田オリザ氏と弟子の深田晃司監督。
・JR側の妥当な提案を断固拒否して来宮駅で降車させろ職員を用意しろ熱海駅からタクシーを使えというならタクシー代を出せコレからマスコミに連絡するぞと恫喝し、一歩間違えば死亡事故になるかもしれない労働を強要しそれを写真に撮ってブログに上げた伊是名夏子社民党常任幹事。
・みんなで貧しくなろうと言いながら、ワクチンの製造が進まないと日本はれ劣化した二流国に成り下がったと騒ぐ上野千鶴子東京大学名誉教授。

反体制ポーズのくせに、いざとなれば国に頼り、国の権威や国のカネを当てにする、隠れ権威主義者。バラモン左翼。おままごと反体制。この問題は、今のコロナ禍が収まったら、より明確に可視化されると思います。日本でもアメリカでも韓国でも、いえ世界中で。その時のために、こうやって備忘録も兼ねて書いておきます。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ