毎日新聞の有料記事より役に立つコミュニティノート
◉日本は再生可能エネルギーよりも、原子力発電に力を入れている、というスウェーデンの元エネルギー庁長官のインタビューを毎日新聞が報じているのですが……。自分はこのnoteでも繰り返し主張しているように、日本では水力発電以外の再生可能エネルギーが、ベースロード電源になりうることは難しいと考えます。太陽光発電も風力発電も、地熱発電もその意味では、力不足です。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、新聞の上でフグリを開陳するキャットのイラストです。
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■コミュニティノート砲炸裂■
さて、この記事の毎日新聞のTwitter公式アカウントによるツイートに、コミュニティノート砲が炸裂しています。読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞・日経新聞の全国朝刊五紙、大手新聞社としては、毎日新聞のコミュニティ ノート被打率が、非常に高い気がします。東京新聞や産経新聞でもコミュニティノートをつけられた例は見かけていますが、毎日新聞は複数回見かけています。
そのコミュニティノートの内容が、あまりに素晴らしく。以下に転載しておきますね。
やや主張が強めですが、情報としては非常に役に立ちます。
■スウェーデンの実際■
スウェーデンの電源構成は、水力発電が55%で、原子力発電が25%とのこと。北欧の森と泉のイメージがある国ですから、水力発電の比率が高いのは納得です。国土面積は日本の1.2倍と非常に広大な土地を有しており、しかし 人口は1035万人と日本の11分の1程度。国の状況が全然違うのですから、単純比較は難しいはずです。それでもなお、原子力発電が全体の1/4を占めているというのは、無視できない事例ですね。
自然に恵まれた スウェーデンで、なおも原子力発電は有力な発電方法なのですから。日本のように、化石燃料が潤沢にない国であればなおさら、その比率はスウェーデン以上に多くても仕方がないでしょう。そういう部分大 無視して、再生可能エネルギー推しという、毎日新聞のイデオロギーを押し付けるかのような記事は、曲がりなりにも不偏不党を掲げている新聞として、問題あるのではないでしょうかね。
このコミュニティノートは、スウェーデンが産油国でもあること、そこにも言及しています。さらに、無能な方の菅元総理大臣のせいで、日本の原子力発電所は多くが ストップし、原子力発電の割合がわずか6%にまで落ち込み、火力発電の比重が70%にもなっていることにも言及しています。少なくとも、スウェーデン並みの25%の原子力発電にすることに、何の問題があるのでしょうか?
■イデオロギー優先の有料記事■
さらに日本の再生可能エネルギーの取り組みは世界的に見ても、悪くないという点にまで言及しています。正直 毎日新聞の有料記事がどんな内容か、買ってまで確かめる必要がありません。無料のコミュニティノートの方が、 これだけ多岐にわたる有用な情報を提示しているのですから。もちろん コミュニティノートにも誤情報や、古い情報が紛れ込んでいる可能性は全く否定しません。しかし こうやって比較すると、大手新聞社の情報より有用なのは間違いないでしょう。
日本の新聞は長らく、広告ビジネスモデルを採用していました。新聞それ自体の売り上げで利益を出すのではなく、広告費で収入のほとんどを賄う。このため新聞には、広告が紙面の50%以上になってはいけないという、法的な縛りがあります。つまり 新聞記事の内容 そのものではなく、比較的安い値段で、毎日自宅まで届けてくれるという宅配システムに支えられ、適当な記事の内容でも売れたという時代が長く続いたわけです。
ところが、広告の主軸がインターネットに流れるようになり、新聞は部数もどんどん落ちてしまい、広告費は ガタ落ちです。そこで慌ててインターネットでの配信と、有料記事に力を入れ始めたのですが。無料のリード部分を読んだだけで、これは読む価値がない記事だなぁ……というのが、どこの新聞も多すぎます。テレビも同じように広告によるビジネスモデルですが。旧メディアはこうして、有料に見合った内容を提示できず、凋落していくのでしょう。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ