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清水秀行連合事務局長の都知事選総括が無慈悲すぎた

◉何やら、Togetterの見出しみたいになっていますが。日本労働組合総連合会の清水秀行連合事務局長による、東京都知事選挙における立憲民主党と齊藤蓮舫候補に対する総括が、あまりにも的確すぎて。国民民主党の榛葉幹事長のそれよりも、淡々としている分、もう言い訳もできないというか。ねこZ3アカウントによる文字起こしも労作ですので、備忘録も兼ねて転載しておきますね。

今日ワシが皆さまに是非ご覧戴きたいのが
連合の清水事務局長の都知事選に対する総括
榛葉幹事長よりも更に厳しくまた的確な分析

立憲共産党について、けちょん‐けちょんに批判していますのでね。
5分とちょっと長いですけど、字幕をつけましたので、無音でも楽しめますから是非どうぞ。

https://x.com/necozi3/status/1816573504122421713?s=61&t=tcAJZFtthV9PcLEiLOD2MQ

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。他意はありません。

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■文字起こし全文■

詳しくは、上記リンク先の動画を、ぜひ視聴いただくとして。文字起こしされた会見内容を、以下に転載します。

連合・清水事務局長
👉都知事選については、「根拠を示せ」などとも言われていますが、我々が想像するに、皆さんもお分かりだと思いますが、2022年に参議院の東京選挙区が行われました、この時の投票率は56.55%でございましたが、今回よりも低うございましたが、それでも立憲の得票数、共産党、れいわ新選組、社民党の得票数から、基礎票としては230万票ぐらいが念頭に今回も置かれていたのではないかと推測しているところです。

しかし結果は128万票と、投票率が60.62%と高かったにも関わらず、それには全く届かなかったということで、連合としては極めて深刻ではないかと受け止めていると、立憲民主党にもお伝えをさせていただきました。

さらに言えば、2022年の参議院東京選挙区では、立憲の蓮舫氏の得票が67万票、また松尾氏も立候補していましたので、それが約37万票、足すと110万票なわけでございます。共産党の山添氏が68万票ですから、3者を足しただけでも178万票になるわけで、今回共産党は都議補選と連動して得票を伸ばしたと小池書記局長はおっしゃっていましたが、そうであるならば、なおさら178万票以上の得票があってもよいわけで、それが投票率が上がったにもかかわらず128万票しか出ていないのですから、やはり立憲を支持してきた方たちの得票が減ったという分析をしてしかるべきであろうと思っています。

実際に私のところにも、産別や組合員の方から「このままでは蓮舫さんを支援できません」という声がたくさん届いているので、そういったことを連合としては申し上げたところでございます。

この間ずっと申し上げていますが、やはり共産党が前面に出過ぎた結果、立憲の党員サポーターも含めて、また連合の立憲支援の構成組織・単組も含めて、逃げた票が相当数あったのではないかと思っています。

岡田幹事長は先週のトップ懇で「立憲の票はまとまるんだ。取れなかったのは、中間層、真ん中が取れなかったから、それで伸びてないんだ」と私にも説明がありましたが、私は「立憲サポーターすらまとめきれていなかったのではありませんか」ということで「厳しい総括が必要だ」と発言をさせていただいています。

「実際に離れていったという声は連合にも届いている」「戦術的には内輪の盛り上がりのみで、広がりに欠けたのではないか」と申し上げさせていただきました。

また、小池候補の街頭演説でプラカードを持ったりして「やめろ」コールをしている人たち、誰とは特定はできないかもしれませんが、組織的に行った姿を見れば共産党の方か、市民連合の方か、あるいは立憲の応援団の方であるということは、誰が見てもそういったふうに思わざるを得ません。

あのようなやり方に忌避感を持つ多くの声が連合にも寄せられました。さらに、蓮舫氏は選挙期間中にRのシールが都内に貼られることについて、「全く意味がわからない」と記者団に語ったとのことですが、これも共産党か市民連合あるいは立憲の応援団の方がおやりになったことではないかなと思います。

条例違反、法律違反の行為であり、蓮舫氏自身も共産党の小池書記局長も街頭演説でRのシャツを着ていたことから、無関係とは言えないと私は思っています。

政治家とすれば、やはり一定の責任があると考えるのが普通ではないでしょうか。こうした共産党との関わりを立憲民主党が容認し、離党したとはいえ共産党と連携し、選挙後も「共産党をはじめ本当に多くの応援の方から力をもらったことは私の財産だ」と発言し、小池書記局長とハグをする写真が流れることに気にも止めないような蓮舫氏を支援し続けたことには極めて違和感があるという多くの声をいただいています。

幅広い市民と野党の共闘というキャッチフレーズの下、幅広い市民の実情を見極めることなく、今後も連携を強めていくのであれば強い懸念を申し上げる必要があるということでございます。

そういったことについて、私のほうから先週のトップ懇でお話をさせていただきました。その後のぶら下がりで、芳野会長から「共産党と距離が近づきすぎたことが」ということを発言しました。

これはあくまで立憲民主党の選挙、立憲民主党の都知事選に申し上げたことで、私は一言も共産党のことについて言及した覚えはありません。「立憲民主党がそういったことを容認したことについて問題がありませんか」と申し上げたので、そのことを今日はきちっとお話をした上で質問があれば後でお答えをしたいと思っております。以上でございます。

本来は、こういう文字起こしは、朝日新聞や毎日新聞が、自社の記事でやるべきなんですけどね。

■逃げ出した3割■

さて、清水事務局長の指摘を、拾い出してみますかね。2022年参議院の東京選挙区、立憲・共産党・れ新・社民の得票数の合算から、基礎票としては230万票ぐらいが年頭にあったのではないかという推測。確かに、この数字ならば、小池百合子が300万票の大台を獲得したとしても、十分に善戦したと言える内容でしょう。小池批判が盛り上がり、得票が250万票台に落ちれば、浮動票がプラスされて勝機は間違いなくありました。しかし結果は128万票と、投票率が60.62%と参院選での投票率56.55%よりも5%以上高かったにも関わらず、100万票以上を逃したと、そう言えるわけです。

また2022年の参議院東京選挙区では、蓮舫67万票・松尾37万票・山添68万票で、合計178万票。蓮舫不利の推測が出始めた選挙終盤の予測でも、170万票は取り2位だろうという楽観論を見かけましたが。その根拠は、この数字を基礎票だと思っていたからでしょう。しかし結果は128万票と、投票率の高さなどを考えると 50万票 近くが最低でも逃げた、と言えそうです。今回の選挙では、共産党支持者の3割が、蓮舫 候補以外に投票したとか。共産党の山添候補の68万票をベースにするならば、20.4万票が逃げた計算。

蓮舫67万票・松尾37万票の立憲民主票は、合計で104万票。これに共産党の山添候補の68万票の7割47.6万票を加えれば151.6万票です。しかし結果は128万票と、23.6万票も足りていません。立憲民主党支持者の最低でも25%ぐらいが、他の候補に投票した可能性があります。繰り返しますが、得票率の高さを考えれば、立憲民主党 支持者の30%ぐらいが、蓮舫候補を嫌って回避した可能性。これでは勝てる選挙も、勝てません。清水事務局長の分析は、何も間違っていません。R陣営は先ず、予想以上に嫌われていたということを、虚心坦懐に認めるべきでしょう。

■野党共闘の失敗■

おそらくは、最も分厚い中間層・浮動層の票は、石丸候補らに持っていかれて。立憲共産れ新社民のコアな層しか取れなかった。逆説的に、それらの信者的なコアな層は多く見積もっても128万人しかいない、ということです。実際は、120万人を切るかもしれません。清水事務局長が指摘されているように、共産党が前面に立った選挙戦術で、多くの支持者を失い。勝てば官軍、蓮舫候補が都知事になってしまいさえすれば、有耶無耶にできると、違法を疑われるような 選挙活動を繰り返したのが、敗北したら倍のダメージとなってブーメランに。

「敗軍の将は兵を語らず」という言葉があります。しかし、蓮舫元議員は敗戦後、噛みつきガメと揶揄されていた無駄な攻撃性を再び発揮し、デーブ・スペクター氏や上沼恵美子氏、そのまんま東氏、連合芳野会長などなど、各方面に噛みつきまくり。そのくせRシールに関しては、言い訳を繰り返し。自分の責任で負けたとだけ言い、あとは沈黙すべきでした。また早い段階で、有志を募ってシールをはがす活動でもしていれば、また 評価も違ったのかもしれませんが。

なのに、ボランティアでシールを剥がした人たちに、ジンパの旧しばき隊界隈が噛み付く始末。大学院生リンチ事件が2014年で、あれから10年が経過したのですが。彼らが応援した候補はほとんどが負けるという、厄病神状態に。思えば2021年の衆議院選挙、2022年の参議院選挙、2023年の統一地方選、そして2024年の東京都知事選と、野党共闘路線は完全な、失敗に終わっています。それでもなお固執して、今秋と噂される解散総選挙も5度目の正直で挑むなら、東京都知事選の二の舞いだと、予言しておきましょう。でも、やりかねないですね。


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