モニカ・アボット選手の笑顔

◉いやぁ、ソフトボールは決勝にふさわしい大熱戦で、両チームとも素晴らしいファインプレー連発で、ヘッドスライディングありの奇蹟のゲッツーありのホームランキャッチありの、名勝負として長く語られる内容でした。しかし、それ以上に試合後のモニカ・アボット選手と上野由岐子選手という、北京五輪を戦った二人の笑顔が素晴らしいです。金メダル至上主義に辟易して、noteではあまり五輪に触れないことにした自分ですが、コレは残しておきたいです。

【「チームを誇りに思う」 ソフトボール米国・アボット】産経新聞

 2008年の北京大会以来、日本対米国の「宿命の対決」となった27日夜のソフトボール決勝。長年日本を牽引(けんいん)してきたエース、上野由岐子(39)と同様に、米国の左腕、モニカ・アボット(35)にとっても雪辱を期す一世一代の大舞台だった。北京で上野と投げ合った「レジェンド」はその後、日本で10年以上プレーし、若手にも多大な影響を与えている。13年越しのリベンジはならなかったが、試合後に口にしたのはチームへの誇りだった。(原川真太郎)

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ある意味で、世界位で一番女子ソフトボールが盛んなのは、日本ですからね。だから、ソフトボールの母国アメリカの選手も、多くが日本にやってくる。そして、アボット選手は北京五輪後はトヨタ自動車でプレー。そして経験した、東日本大震災───。「こんな力、刺激を与えてくれるオリンピック競技を迎えることができた。すべての世代の人々を変えるような出来事」と、福島で開催されることの意味を、そこらへんの日本人よりよほど重く、受け止めてくれていたわけで。

「チームを誇りに思う。エキサイティングなショーを世界に見せられた」

なんかもう、過剰に国の代表だのプレッシャーを掛けるニワカ国粋主義者が嫌いなんですが。アボット選手のこの言葉を、日本の選手も持てば良いんですよ。試合では闘志を剥き出しにし、容赦なくせめぎ合う。でも終わったら、健闘をお互いに褒め称え合い笑顔で記念撮影。妙に求道者と言うか武道的な精神性をスポーツに持ち込むニワカ国粋主義者がいますが。この精神で良いんですよ。少なくとも自分は、そう思います。アメリカは監督も含め、本当に素晴らしいチームでした。

熱闘、お疲れさまでした。そして、ありがとうございます。

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