ロシア正教会とKGBと工作活動と
◉動画の方はすでに紹介しましたが、改めてロシア正教会とソビエト連邦時代の宗教政策のしたたかさ、そして今も続く北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と韓国の、宗教的な統制策のお話です。上念司氏の動画で、グレンコ・アンドリー氏をゲストに迎えての、ロシア正教会が実はKGBの支配下にあった、という過激な内容です。まぁ、知ってる人には知られてる話なんですが、こういう話を知らないと、ソ連や中国や北朝鮮の宗教団体って特殊な存在の、意味が理解できませんから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ヨシフ・スターリンのイラストです。
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■宗教は阿片だが麻酔になる■
詳しくは、上記リンク先動画を、自己責任で視聴していただくとして。唯物論の共産主義国家では、「宗教は阿片だ」と喝破した教祖カール・マルクスの言葉もあり、宗教は弾圧されるんですね。中国でもチベット仏教や法輪功が弾圧されていますね。しかし、ソビエト連邦でも北朝鮮でも、宗教と宗教団体は、普通にある(あった)んですよね。なぜか? 大衆を支配するのに、利用するために、です。
人間というのは弱い生き物ですから、宗教という心の拠り所が欲しい生き物なのです。そもそもキリスト教やそのルーツとなったユダヤ教は、悲惨な状況にいる人間がその現実に耐えるために生まれた側面があります。共産主義国が全体主義で弾圧すればするほど、その団結力であったり、抵抗力は高まる 側面があります。産主義思想自体が、ユダヤ・キリスト教の千年王国思想をやり直した、親子関係にありますから。それならば、利用する方向にシフトするのは必然です。
上記リンク先で示されているように、日本キリスト教協議会と在日大韓国基督教会と朝鮮基督教連盟の、複雑な関係が60年代から存在します。簡単にまとめると、朝鮮基督教連盟は曲がりなりにも無神論の北朝鮮のキリスト教団体で、北朝鮮の統戦部六課の課長や指導員たちの指示を受ける繰り人形である、という指摘です。なんのことはない、スターリンの宗教統制の手法を北朝鮮も、そのまま使ってるんですね。
■スターリンの宗教統制策■
本来 宗教というのは、保守的なものです。ガリレオ・ガリレの宗教裁判の昔から、欧米では保守思想の源流でもあります。だからリベラル思想はしばしば 、宗教の価値観と対立してきました。ところが日本では、Colaboと仁藤夢乃さんを支える会の賛同人だったシャブ牧師や、キリスト教夫人矯風会など、日本の左派の周辺に宗教人脈がチラつきます。SEALsも、幹部はキリスト教系全寮制学校の卒業生でした。本来は左派と宗教系は、相容れないはずの存在なのに……。そこで混乱する人もいるでしょう。
しかし、ヒトラー以上の独裁者であったスターリンが、ロシア正教会を大衆支配の道具として利用していたという歴史的な経緯が分かり、北朝鮮の指導を受けた朝鮮基督教連盟が、韓国の反政府活動家などへの間接的な工作に利用されていた可能性について理解できれば、この鵺的な日本のリベラルの奇妙さも、理解できるでしょう。旧統一協会の教祖が、反共から一転して北朝鮮を電撃訪問し、親北に転向したように、宗教団体の権力迎合は、簡単に起きます。
ここら辺の歴史と経緯に関して、興味がある方は、上念司が動画内で言及している、こちらの書籍などを読んでみてもいいでしょう。
■気づかれないから工作■
繰り返しますが、北朝鮮のキリスト教団体である朝鮮基督教連盟も、この手法で利用されて、北朝鮮の統戦部六課の課長や指導員たちの支配下にあります。朴正熙政権時代の60年代から70年代、在日大韓国基督教会ともども、北朝鮮の対韓工作の拠点になった、と。こういう状況ですから、北朝鮮が慰安婦問題で工作を仕掛けるには、非常に都合が良かっただろうと、推測するのは可能です。
ただ、本人たちもそのような工作を受けて、反日活動をしているという自覚もないでしょうし。韓国の代表的な慰安婦団体の旧挺対協の、尹美香前代表の側近に、北朝鮮の工作員がいたのですが。そうやって、気づかれないうちに浸透する。日本の左派が、辺野古でパートタイム座り込み押し、頻繁に韓国に出かけて慰安婦団体と連帯する理由も、見えてくるでしょう。本人たちは正義につもりでも、北朝鮮の日米韓の分断工作『冠の紐作戦』に貢献してしまう。
ここらへんに興味がある方は、上記noteも参照してみてください。
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