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#東京五輪は中止します と #東京五輪の開催を支持します の比較

◉さて、2020東京五輪も終わり、すっかり五輪ロスになった人も多いでしょうけれど。あれほど開催に反対した人が、なぜか2000人も観客を入れて起きながら無観客と言い張る高野連と朝日新聞への批判は、控えているように見えます。パラリンピックについて言及もしていないようですけどね。統計的なデータはありませんが。でも、Twitter上のハッシュタグに関しては、鳥海不二夫東京大学大学院工学系研究科教授が、データに基づく冷水をぶっかけています。

【ツイッター上で拡散した「#東京五輪は中止します」と「#東京五輪の開催を支持します」を比較してみた】Yahoo!ニュース

新型コロナの影響で東京オリンピックの開催については議論が尽きない状況です.世論調査を見る限り開催に反対の人の方が多いわけですが,ツイッター上では意見が分断している様子が見て取れます.
データを見る限りでは,基本的には政権不支持派(おおざっぱにはリベラル系)がオリンピック開催を強く反対しており,政権支持派(おおざっぱに保守系)がオリンピック開催に賛成しているというのがツイッター上での状況のようです.
今回は,オリンピック反対派が利用しているハッシュタグ「#東京五輪は中止します」とオリンピック開催支持派の「#東京五輪の開催を支持します」を比較して,どの程度のツイートがあるのかを見てみましょう.

Twitter上のハッシュタグ祭りは、基本的に一部の人間によるヒステリーだと思っていますので。案の定、データ分析では面白い数字が暴かれています。

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■どっちもどっち?■

詳しくは、上記リンク先を読んでいただくとして。両方とも、特定の層が反応し、イデオローグによって数が爆発的に増えるというのは同じなんですが。 #東京五輪は中止します  の方は最初からいきなり爆発的にツイートが増え、短期間にツイート数の70%かそれ以上が拡散するのに対して、 #東京五輪の開催を支持します  は30%ぐらいがジワジワと増えていって、ある時点でイデオローグが乗っかると爆発的に増えるというもの。

前者は特定の集団が組織的に仕掛けている疑いがありますね。8万5115ツイートの内、そういう仕込みが6万ツイートぐらいで、そういう仕掛けに乗って動かされる人間が25000人ぐらい。数字としては、これが実数ではないでしょうかね? 後者は6万4526ツイートの内、草の根で2万ちょっとのツイートが実数としてあり、その後に爆発的に増えていますが。組織的なものかは、ちょっと微妙じゃないでしょうかね?

■内実はどんな感じ?■

さて、では実際に50%のツイートをどれぐらいの人間が拡散しているか、で比較したデータも鳥海不二夫教授、分析されています。前者が8.7%が50%のツイートを拡散で、後者が15%が50%のツイートを拡散ということは、これまた前者が少人数で多くのツイートを拡散しているということで、組織的な関与が疑われます。だって前者は後者の拡散員に比較して、ほぼ倍ぐらい働いているということですからね。鳥海教授は、深くツッコミを入れていませんが。

次に,拡散したツイートがどのくらいのアカウントによって拡散されたのかを調べてみましょう.ここでは,50%のツイートを何パーセントのアカウントが広めたかによって「一部のアカウントが積極的に広めたのかどうか」を調べてみます.
「#東京五輪は中止します」については,拡散の50%は8.7%のアカウントによって行われていました.
「#東京五輪の開催を支持します」については,拡散の50%は15%のアカウントによって行われていました.

なので、数字上は8万5115ツイート対6万4526ツイートで前者が多数派に見えて、後者のほうがより草の根の拡散が多く、真のサイレントマジョリティの可能性があります。とはいえ、党派性の強さは後者のほうが強いという数字も提示してあり、なかなか絶妙にバランスを取っていますね。結論から言えば、中止しろと言ってた層は、五輪が始まっちゃったら楽しんでいた、軽佻浮薄な浮動層に過ぎなかった、と言えそうですが。いかがでしょう?

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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