那覇市長選でオール沖縄7連敗
◉那覇市長選挙で、オール沖縄が担いだ翁長雄治氏は、翁長雄志元沖縄県知事の息子。そもそも翁長雄志氏は、沖縄県知事を務める前には、那覇市長を4期も務めています。いわば地元。その人物の息子を担いでの選挙戦で、破れたのは大きいですね。知念覚氏は、政治的な方針自体は、もともと自民党であった翁長雄志氏の、那覇市長時代のそれを継承しているのですから、とてもややこしいのですが。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、那覇の守礼門の写真です。
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そもそも翁長雄志氏は、自民党の保守系政治家だったのですが。突然、反基地派へ回り、沖縄の左派のシンボル的存在になったのですが。自分は、これが偽装転向だったのか、それとも沖縄ナショナリズムの発露だったのか、それを断定するだけの材料はありません。ただ、1960年の日米安全保障条約の改定にあたり、激しい反安保運動が学生を中心に、巻き起こった時。岸信介総理大臣はこれを逆に利用して、日米地位協定の改定を引き出しています。政治家というのは、それぐらいのしたたかさが必要な面はあります。
これは呉智英夫子も指摘されていましたね。理想は51対49ぐらいの接戦で、保守派が勝つのが理想。大勝すれば沖縄県民の民意は軽んじられるし、かといって選挙に負けてしまっては元も子もない。非常にギリギリの接戦で辛勝することによって、反対派を黙らせる・賛成派をつなぎとめる、真水が必要になるわけです。これはある意味で、沖縄ファーストのリズムとも言えます。実際、翁長雄志元知事は、日米安保を自体には反対していませんでしたからね。玉城デニー知事に、そういう強かさがなかっただけで。
郵便学者の内藤陽介先生が指摘されていましたが、沖縄の選挙は実際の生活に密着した市長選挙は、保守系の候補が勝つことが多く。逆に県知事選は観念的になり、論点が甘くなるので各神経が勝ちやすい。県知事選挙も保守系の候補の分裂がなければ、玉城デニー知事が惜敗していた可能性もありました。そういう意味ではオール沖縄の候補が市長選挙では7連敗し、でも県知事選挙は再選したというのは、政治的には絶妙のバランスなのかもしれません。
ただ、沖縄タイムスのアベ記者や琉球新報の西村博之氏へのヒステリックな個人攻撃、仁藤夢乃Colabo代表や石川優実女史ら県外者の反基地言動や翁長雄治候補のセクハラ問題をスルーするダブルスタンダードな態度が、低い投票率やオール沖縄7連敗に、まったく影響を与えなかったかと言われれば……。沖縄の基地負担がーと言っても、そこには数字のトリックもありますし。基地負担に対する国側の真水も、基地経済によって沖縄に落とされる金も、安い額でないのはもう若い世代は気付いています。台湾有事になれば、ひっくり返る可能性は高そうです。
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