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UDデジタル教科書体で正答率アップ

◉これは、興味深い話題ですね。学習障害のひとつであるディスレクシアの人にとって、一般的な明朝体やゴシック体の文字って、意外と読みにくいという。それは、明朝体だと鱗と言われる三角形の部分とか、ゴシック体だと字の形自体が違ったりとか。そういう意味で、UDデジタル教科書体によって読みやすくなるだけでなく、テストの正解率まで変わってくるというのは、言われてみれば必然的な帰結に思いますね。トム・クルーズ氏もディスレクシアで、恐竜学者のジャック・ホーナー博士とかもそうなので、知能と関係なく出てくる障害ですからね。

【“奇跡のフォント”で小学生の正答率に差 開発者が語る「UDデジタル教科書体」の驚くべき効果とは】デイリー新潮

ロービジョン(弱視)や学習障害のひとつであるディスレクシア(読み書き障害)の人でも読みやすい「UDフォント」をご存じだろうか。UDとはユニバーサルデザイン(Universal Design)の略で、障害がある人に優しいだけではなく、そうでない人にも読む速さの向上や疲労感の軽減の効果が期待できる書体である。『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って-UDデジタル教科書体 開発物語』(時事通信社)を3月23日に上梓した書体デザイナーの高田裕美さんに話を聞いた。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、いろんな手書き書体のイラストです。

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実は自分も、平仮名の「ち」と「さ」の見分けとか、カタカナの「イ」と「ト」の見分けが小学校3年ぐらいまで混乱していた記憶があります。これらの字は、実は左右対称の認知が苦手な人間には、同じ字に見えてしまうんですよね。奥浩哉先生の漫画『GANTZ』の球体の命令文「~してくだちい」という文章、これってそういう軽いディスレクシアの特徴なんですよね。2ちゃんねる文体でもありますが、ある意味でツイ廃とかなるのは、ディスレクシアによる学習障害が、あるのかもしれません。UDデジタル教科書体に関しては、以前にもnoteで紹介しましたが。そういう意味では、イロイロ期待しています。

本業は編集者で、物書きでDTP(デスク・トップ・パブリッシング)もやる人間ですから、こういうフォントの研究って、大事なんですよね。異論暗所体の持つ、ある種の記号性とか大事ですから。自分らの作る本でも、できるだけUDデジタル教科書体を取り入れつつあります。その立場から、ひとつ不満点を挙げるなら。UDデジタル教科書体は、数字の1とアルファベットの小文字のlの視認性が、悪いんですよね。下に画像も添付しますが、こんな感じです。

どうでしょう? 1行目が全角数字、2行目が半角数字、3行目が小文字のアルファベットですが。この数字の1の紛らわしさは、今後改善しないとまずいかも知れませんね。日本語は、欧文が混じってきますから、なおさら。けっきょく、数字の1の鱗というか余計な部分は、必要悪になるのではないでしょうかね。アルファベットのlの方を、オシリ部分をちょっと曲げるとか、そういった微修正の必要がありそうです。

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