UDデジタル教科書体のこと
◉Twitterをつらつら見ていたら、こんなツイートが回ってきました。UD書体については、DTPをやる人間なので見かけてはいましたが、その成立の由来とか勉強不足で知りませんでした。なので、積極的に使うこともなかったのですが。またディスレクシアは、トム・クルーズ氏などが有名ですが、それに伴う研究が進んでいたのは知らず、フォントに結実していたんですねぇ。
そして、上記で紹介された『ねとらぼ』の記事のリンクも。
より多くの人にとって、使いやすいカタチを目指すユニバーサルデザイン。その考え方は文字の世界にも広まっており、国内のフォントメーカー各社は「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を手掛けています。
書体を変えても、言葉の意味は同じ。ですが、“見え方”が変わると、言葉の在り方はどれくらい変わるものなのでしょうのか。大手フォントメーカー・モリサワに取材し、日本初のユニバーサルデザインの教科書体「UDデジタル教科書体」の開発者・高田氏、営業・盛田氏、瀬良氏に話を伺いました。
ううむ。確かにタイポグラフィやデザイン作業をやっていて、明朝体の鱗と呼ばれる装飾部分って、確かにウザいなと思うこともありますが。それがノイズになって、字を読むことに集中できない人もいる。ここら辺は活字大好き人間ゆえの、盲点でした。ディスレクシアの人は音読とかで学ぶモノと思い込んでいた部分もありましたが、それ用のデザインもあり得るわけで。
ただ、日本語は漢字かな交じりの文章ですし、この漢字が曲者というか。常用漢字表は2000字ちょっとですが、実際には漢字は10万文字以上あります。日常生活では滅多に使うことのない魑魅魍魎とか、一文字ずつデザインしていくのは大変なんですよね。日本語にはさらに、異字体の問題もあります。斎藤なのか齋藤なのか齊藤なのか、漢字としてはとりあえず全部用意する必要があるので。
ただ、こういう情報を目にした以上、今後はできるだけUDデジタル教科書体を使う方向で、考えていこうと思います。講座のスライドとか、あるいはフィリックス方式の電子書籍を制作するときの書体として、できるだけ置き換えるとか。均等な文字幅のゴシック系書体は、あまり好きではないんですけどね、個人的には。でもそこは、コッチの意識を変えていく方向で。
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