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MSがブラウザ版Windows365を発表の意味

◉Microsoft社が突然、Windows365を発表しました。Windows7、Windows10、Windows11ときて、一気に354もバージョンアップ……ではなく、ブラウザ版のWindowsOSです。これは、ずっとAppleとMacOSを手本としつつも仮想敵としてきたMicrosoft社が、ついに親離れした、ということです。もっともコレは、新たな手本とする親を見つけただけ、でもありますが……。

【MSが突然発表、ブラウザー版Windows「Windows 365」の破壊力…「在宅ワーク市場」は次のビジネスだ】ビジネスインサイダー

7月14日(現地時間)、米マイクロソフトは、企業向けの新サービス「Windows 365」を発表した。価格などは未発表だが、8月2日より全世界でサービスを開始する。
Windows 365は新しいOSではない。Windows 10や11をクラウド経由で使う、サブスクリプション型のサービスだ。
なぜマイクロソフトは、「OSをサービスとして貸す」ビジネスを改めて始めるのか? そこには、今の時代に急激に顕在化したニーズと、働き方に関する課題が隠れている。

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■仮想敵はGoogleとChromeOS■

Microsoft社がGoogleとChromeOSの後追いというか、方法論のマネを始めたと言うこと。ChromeOSはもともと、ウェブブラウザのChromeブラウザからユーザーに浸透し、シェを拡大しました。コレをインターフェイスとして、LinuxベースのChromeOSとChromebookへと橋渡ししたのですが。Microsoft社の場合は、ルートは逆走していますが、手法は同じです。

もともとMicrosoft社は表計算ソフトのロータス1-2-3のマネをしてExcelを、GUIのMacOSのマネをしてWindows95を開発する、本家商売の会社ですから(Xeroxのアルトが〜とか釈迦に説法はやめてくださいね)。元祖とは銘打たない。本家と言う。太宰府天満宮の梅枝餅屋みたいなもんです。ただ、最初は馬鹿にされつつも、粘り強く改良して、ソコソコ以上の完成度にするのが、Microsoftの真骨頂。フジテレビのマネに徹し視聴率三冠王の日テレ的。

■Microsoftの撤退線■

現状、GoogleのChromeOSとChromebookの勢いは止まらず、Microsoft社のパソコンでのシェア過半数割れは確実。というか、マスコミは大口の広告スポンサーであるMicrosoft社に遠慮して、タブレット型の売り上げをパソコンのシェアに含めませんが。iPadファミリーとAndroidタブレットの出荷台数を見れば、パソコンの退潮は明らか。2020年通期のタブレット型の出荷台数は1億6410万台で、パソコン出荷台数は2億7500万台。もう38%以上がタブレット型。

MacOSやChromebookの伸張を思えば、Windowsの圧倒的なシェアというのは、もう幻想。下手すれば今年中に、過半数割れです。これにスマートフォンのOSシェアを加えて勘案するなら、Windowsのシェアは少数派に転落。スマートフォンのシェアを取れなかったMicrosoft社は、ジリ貧しか道は残されていない。なので、今回発表されたWindows365は攻めの姿勢ではなく、撤退線。Chromebookユーザーに、WindowsOSを提供するための。

■サービス提供で生き残るMS■

例えば、Adobeはかなり早い段階から、ウェブベースでのサービス提供を画策して動き、現在は主要アプリをAdobe CS6以降はAdobe CreativeCloudに一本化しています。この動きに比較して、Microsoft社は遅いと言われても仕方が無いです。しかも、やってること自体は、GoogleのChromeOS戦略の逆走ですからね。我が道を行くApple、先見の明のAdobe、王道を歩むGoogleに比較して、後手後手です。GAFAから脱落するのも必然です。

Microsoft社は今後、Excelを中心としたアプリケーションや企業向けサービスで生き残っていくのでしょう。ここら辺は、Googleの各種サービスに似ていますが。Googleが無料で表計算ソフトやワープロアプリやプレゼン用アプリを提供してるのに対して、Microsoft社は有料アプリやサービスで顧客を絞るのが得策でしょう。その先に、新たなサービス開拓の目もある。zoomのサービスがイロイロと問題がある今、狙い目のような気もしたんですが。

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