WBCとチェコ共和国と
◉もともと、アイスホッケーが国技みたいな国で強豪、テニスやサッカーでも名選手が出ています。テニスだと自分らの世代はマルチナ・ナブラチロワ選手とかイワン・レンドル選手、サッカーだとパベル・ネドベド選手など。でも野球は馴染みがないのが、欧州の現実でしょう。でも、WBCが思わぬ起爆剤に。選手たちの真摯でフェアなプレー態度が、一気に日本人観客も魅了し、好意的な反応が巻き起こっています。小池一夫先生のキャラクター主義じゃないですが、やはり人間が興味をもつのは、人間なんですよね。
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■中央ヨーロッパの古都■
チェコ共和国の公式アカウントのツイート、600万閲覧突破です。もともと中央ヨーロッパの歴史と伝統がある国ですから、興味を持ってみるとすごく魅力的なんですよね。古都プラハは絵本のなかなか抜け出してきたような、美しい街ですし。ボヘミアン・グラスで知られる工芸品もレベルが高く、音楽と演劇の伝統も根強くあり。そして食べ物も、特にビールが優雨名ですね。バドワイザーというと、アメリカのビールメーカーが思い浮かびますが、実はチェコ共和国のチェスケー・ブジェヨヴィツェ市が由来なんですよね。ブドヴァイゼル・ビールが英語だとバドワイザーになります。
絵が好きな人間ならば、アール・ヌーヴォーの代表的画家アルフォンス・ミュシャの故郷としても有名。プラハにはミュシャ美術館もありますし、プラハの聖ヴィート大聖堂のステンドグラスだけでも、見に行く価値がありますからね。ちなみに、イワン・レンドル選手はミュシャのコレクターとしても世界的に高名だそうです。自分の持ってるミュシャの画集は、レンドル選手のコレクションが元になっています。文学なら、カフカの生誕地でもあります。フランスともドイツともイギリスとも違う、でも自分たちがイメージする典型的なヨーロッパという感じですね。
■チェコ野球振興の可能性■
そして、思わぬ流れが。日本人選手が今回の影響で、チェコリーグ入りとのこと。これは、いい流れですね。世界各国で野球が盛り上がり、プロリーグができると、サッカーのように世界が市場になるんですよね。日本でも、韓国リーグや台湾リーグで野球を続ける選手が増えていますが、アメリカや日本以外の選択肢が増えるのは、野球選手にとっても歓迎でしょう。それだけのポテンシャルは、欧州にはあると思います。国際市場として、北米・アジアに加えて、欧州の開拓は必須ですから。もともと、白人の体格に向いたスポーツですし。
思えば、アメリカのNBAのスーパースターたちで構成されたドリームチームが五輪に参加し、圧倒的な力を見せつけたわけですが。その結果、世界からNBAを目指す選手が増え、NBAには世界各国の才能が集まって、更に盛り上がり。同時に、世界各国でもバスケット熱が高まり、アメリカの代表チームでさえ負けることが、珍しくなくなりました。日本も、ベーブ・ルースやルー・ゲーリックという伝説級の選手が選抜チームとして来日し、16戦全勝と圧倒した結果、プロ野球チーム創設の熱が生まれましたし。こういう流れ、いいですね。
■スポーツ交流と文化交流■
さてさて、スポーツ交流という形で、こういう部分が広がるのはいいですね~。来年以降、日本とチェコの交流戦とか、あってもいいと思うんですけどね。昔の日米野球のように。昨日のイタリア戦も、内容的に面白い試合でしたし。点数差ほど、力の差はないなというのが実感です。オランダやイタリアを中心に、メジャーリーガーもけっこう出ていますから。欧州というと、どうしてもサッカーや自転車競技に人材が流れるのですが。上半身を使うスポーツとして、野球向きの才能ってかなりいるはずですから。
イギリスとかインドは、クリケットの伝統があります。もともと、ラウンダーすという競技があって、これが野球とクリケットに発展したそうなんですが。インドとかで野球が普及すると、11億人の人口ですから、人材もいると思うんですよね。北部インドのアーリア人系の体格が良い選手も、南部インドのドラヴィダ人系の人材も、適正に合わせて活躍できるのが、野球のいいところですしね。日本も14球団あるいは16球団に拡大して、市場をもっと大きくすべきなんですよね。アジアリーグも復活させて。
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