コミュニティノートについて
◉コミュニティノートに対する、左派の誤解がいい加減、アップデートされませんね。X(旧Twitter)を読んでいたら、下記ポストが流れてきました。
消して逃亡するかも知れませんので、スクリーンショットも。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、秋山理央氏の写真です。
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■ブリッジング・アルゴリズム■
コミュニティノートは、ブリッジング・アルゴリズム(bridging algorithm)が採用されており、評価が「多数決ではない」という点が重要です。コミュニティノートを執筆できる『協力者(Contributor)』の執筆したノートが、一般のユーザーにも読めるように表示されるには、過去の評価で意見が対立傾向にある協力者の間でも、「役に立った」と評価されなければなりません。つまり、数を頼んだ特定の思想を持った人間による情報操作行為に、対策が講じられたシステムになっています。
またコミュニティノートを執筆できる協力者は、過去に違反行為がないことや電話番号認証済みなど、いくつかの条件があります。また、直近に執筆したノートの5件中3件が一般ユーザーの多くから「役に立たなかった」評価をくだされると、一時的にノート作成権限がロックされてしまいます。ただし、評価を5ポイント増加させることで、ロック解除。この評価ポイントは、ノートが公開される前の段階で評価し、その評価とノートが到達したステータス(一般ユーザーの評価)が一致すると、増加します。
冒頭の御仁は、基本的なシステムを誤解しています。もし彼の言い分を信じて、「役に立たなかった」評価を押しまくっても、そういう思想・政治的傾向のある集団として分類されるだけで、そうでない分類の人達から「役に立たなかった」評価をもらわないと、評価を下げたりキャンセルにならないんですよね。
■クラスタを横断しないとダメ■
鳥海不二夫東大教授のビッグデータ分析でも下図のように、意見にはクラスタが明確に出るんですけれども。コミュニティノートが秀逸なのは、意見が異なるクラスタの協力者の、両方から支持されないと、表示に至らない点です。協力者でも党派性丸出しでは、そういうクラスタだと分類されるだけですから。これが、どうにも和製リベラルには理解できないんですよね。 自分は正しい→正しい自分の意見も正しい→正しい意見は世に認められて当然 とループして、一向に理解できない。
各クラスタの、片方からだけ支持 or 批判されても、数による力押しが通用しないのに。正邪の判断で、自分は絶対的な正義で善だと思っているので。この仕組みを何度説明されても理解できず、ネトウヨが〜匿名が〜とやらかすんですよね。いいかげん学習して、協力者になっても是々非々で各種のポスト評価する姿勢を身に付け、執筆しないとないといけないんですが……。ダブルスタンダードの自覚がない。結果、記者様がコミュニティノートを付けられ、こんな反論をして、またコミュニティノートを付けられるループに。
彼らが、ネトウヨと定義も曖昧なレッテルを貼っているコミュニティノートの意見は、中道右派か、下手したら中道左派の意見が多いのに。自分たちが極左に傾きつつあると自覚がないので、正義の自分の意見に、悪のネトウヨがコミュニティノートを付けていると、飛躍した陰謀論に走る。だから、「ネトウヨのゴミコミニティノートを見かけたら積極的に役にたたなかったと評価してあげて下さい。」と口走っちゃうんですね。自分に対する懐疑がない、実に羨ましい思考ですね。だから、常に他責性に走る。
■エコーチェンバー現象の中で■
コミュニティノートの、この仕組みが理解されないうちは、Wikipediaの編集合戦のような事が起きると危惧されたんですが。多数決ではない、という部分にこの制度設計をしたエンジニアの、頭の良さを感じますね。まぁ、X(旧Twitter)ぐらいの会社の規模ならば、たぶんそういう部分の決定に関わっているのは、天才の部類の人間なんでしょうけれども。そこが、前の経営陣には蔑ろにされていた。でも、エンジニア重視のイーロン・マスクによって、技術者の意見が取り入れられて、コミュニティノートが一般にも公開。
フォロー&フォロワーが被っている数と率(FF被り値)を、自分が重視しているのは、いわゆる限界系と呼ばれるアカウントは、これが極端に偏るからなんですよね。過去のnoteでも何度か指摘していますが、興味がある方はこちらの『怪しい数字の人々』や『限界左派の怪しい数字』を、参照してください。彼らは右派はもちろん、同じ左派のインフルエンサーさえフォローしていないことがしばしばあります(ブロックされている説もあります)。普通は、意見が異なっても無視できない論客って、左右ともにいるはずなのに。
両方とも、恐ろしい数字が並びます。自分は、罵倒アカウントがサブ垢なので、正体がバレないように左派のインフルエンサーさえフォローしていないんじゃないかと、疑っています。
そういう党派性丸出しの人間ほど、コミュニティノートに対して、無力なんですよね。Twitter社からは、そういうクラスタの人間と分類されてしまうので。そういう偏った人間が「この意見は間違ってる」とコミュニティノートを評価しても、ただの1票にはならず。「偏った傾向のアカウントが間違ってると言っている」と、カウントされる訳で。つまり、数を動員して力押しをしようとしても、逆にクラスタの偏りが浮かび上がるだけになります。
■徒党を組んでの力押しが無効■
そういうアカウントが、協力者として・ユーザーとして影響を持てるのは、日頃は否定している右派の意見を評価したり、逆に日頃は肯定してる左派の意見にダメ出ししたとき。なんのことはない、日頃から是々非々の意見を出さない限り、影響力を持ち得ない、ということ。もちろん、右派に成りすまし、日頃は右派的言動を繰り返しておいて、ここぞと言うときに左派の意見を評価 or 右派の意見を否定することは、可能なんですけれども。そのためには結果的に、日頃から左右ともに是々非々の評価をしないといけない、というジレンマ。
そうすると、プラマイゼロどころか、日頃から左派の意見にダメージを与えていないといけないので、トータルではマイナス。ダブルスパイが、たまに本当の情報も流さないと、信頼を失うようなもので。繰り返しますが、コミュニティノートの制度設計は、かなりよくできているなと、ホント思います。ハッシュタグ祭り的な、工作や動員が無意味どころか、かえってクラスタを浮き彫りにし、自派にダメージを与えるジレンマ。冒頭のアカウントのような呼びかけに、呼応するとかえってダメージを負わせるのですから。
「自分たちは正しい。なぜなら正しいからだ」なんて独り善がりが、通用しない構造。その意味では、左右ともにコミュニティノートは多数被弾してるんですけれども、より左派にダメージが大きいのは、左派はインフルエンサーさえ偏ってるから……でしょうね。右派も限界系はバカにされる存在ですし、ひろゆきこと西村博之氏とかフォロワーは多くても、自分がフォローしているような保守系アカウントは、良く知らないことでもくちばしを突っ込んで炎上しているアカウントとして、批判されていますしね。
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