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Windows10XはChromeOS対抗馬

◉現在は、MS.Officeの販売やライセンス料や、企業向けの各種サービスで稼いでいる印象のMicrosoft社ですが。切れ者のナデラCEOは、GoogleのChromeOSを仮想敵として、それに対抗する方向で製品開発をする方向のようです。ぞの先兵が、Windows10Xとのこと。個人的にはピンとこなかったんですが、記事を読むと納得です。Microsoft社は創業時の基本に立ち返って、舵取りを始めたようです。

【Windows 10Xよ、どこへいく…Chromebookと対決? それともスマホで?】ギズモード・ジャパン 

とりあえずワクドキかな?
最近、トンとパソコンを触らなくなってしまった…。そういう人が、どんどん世の中には増えています。スマホがパワフルになったのはもちろんのこと、大画面がほしいときでもタブレットで事足りてしまうでしょう。わざわざ仕事以外で、Windowsマシンとか開く?
(中略)
たとえば、XDAは、今春にも全貌を表すと期待される「Windows 10X」について特集しました。2画面タッチの新ラップトップとなる「Surface Neo」にばかり、当初は注目が集まっていましたけど、Microsoftとしては、Windows 10XをSurface Neo専用にするつもりはないそうです。むしろ、本当に目指しているのは、いまやたらと耳にする機会が増えてきた、Chrome OSを搭載し、ラップトップのように使えるChromebookへの真の対抗馬なんだとか。

Microsoftは、他社のマネをする本家商売でやって来た会社。表計算ソフトのロータス1-2-3のマネをしてExcelを、MacOSのマネをしてWindowsOSを、PlayStationのマネをしてXboxシリーズを、iPodのマネをしてZuneを、それぞれ作ってきた会社ですから。ならば、次世代の覇者であるGoogleのマネをするのは、基本に立ち戻ったということ。元祖のマネをして元祖以上にするのが、本家商売ですから。

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■社会発展の三世代論■

これは別に、皮肉でもなんでも無く。『スカイ・クロラ』などの小説で知られる小説家で名古屋大学教授でもある森博嗣先生が、三世代論を語っておられますが。まったくゼロの状態から新分野を切り拓く第一世代、それを洗練整理発達させ、大発展させる第二世代、そして新規開拓が難しくなって、パロディに走る第三世代、と。Microsoft社は第二世代型で、先行するものを洗練させ、大衆に届ける会社。

漫画なら、手塚治虫先生らトキワ荘の第一世代、漫画の可能性を広げた24年組の萩尾望都先生ら第二世代、パロディでしか漫画を描けなかった島本和彦先生ら昭和33-36年生まれ以降の世代と。近代小説も映画も漫画もアニメもゲーム……も、そういう形で分類できますからね。ただし、第一世代には先行する文化があり、その影響はあります。近代小説だと、曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』などとか。

■GoogleとMicrosoftの違い■

ただ、Googleがやってること自体は、やっぱりAppleのマネをしてる部分も大きいですね。垂直統合という点では、Microsoft社のSurfaceシリーズはソフトウェアとハードウェアを、一社で開発するという点で、Appleのマネ。これはGoogleもPixelシリーズでやっていますね。そもそも、Androidスマートフォンでも、Nexusシリーズで既にやっていますが。やや方針に筋道が見えません。

ここら辺は、HUAWEIもそうですが、HUAWEIはCPUのKIRINシリーズも開発するという徹底ぶり。GoogleもPixelシリーズ用の独自CPUの開発に動き出していますし、その点ではMicrosoft社は中途半端ではあります。Microsoft社もApple Storeのマネをして直営店を展開しましたが、さほど話題にならず。そういう所も含め、ややMicrosoft社は甘いですね。

■GAMAの得手不得手比較■

その点において、Amazonは独自ですね。ここは独自OSは開発せず、GoogleのAndroidプラットフォームを使って、タブレット型では独自仕様でKindle Fireシリーズで独自のポジションを取っています。基本が流通業であり、そこに動画配信サービスや音楽配信サービス、電子書籍配信サービスという、ビジネスモデル。ここら辺は、AppleともGoogleとも被っていて、これまた興味深いです。

こうやって、Google・Apple・Microsoft・Amazonを比較すると、それぞれに得手不得手があって、興味深いです。ソフトウェア・ハードウェア・流通・配信サービスという点で見ると、Appleがかなり特殊で、逆にMicrosoft社は配信サービスも流通もハードウェア開発も、中途半端ですね。ただ、ゲームという点では、Xboxのアドバンテージがあるのに、生かし切れていないような。

こうやって比較すると、それぞれの戦略の着地点の行方、興味深いです。どっとはらい

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