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作家を目指す人へ① 電子書籍を出版する

◉作家という言葉に、何やら特別な憧れを持っている人がいますが。だいたいがノーベル文学賞をもらうような大作家や、芥川賞や直木賞をもらう人気作家のイメージですね。でも作家と言っても多種多様ですし、それこそ商業プロもいれば、アマチュアでも作家は作家。専業作家もいれば兼業作家もいますし。作家になるだけなら、作品を書いたことがなくてもなれます。「名前・椎名桜子、職業・作家。ただ今処女作執筆中」とか。

安部譲二先生も、ヤクザを辞めて作家稼業を始めた頃、単行本が出ていない内は、近所の目が辛かったと語っていられましたね。近所の主婦が奥さんに「旦那様、一日中家にいらっしゃるようですが、お仕事は?」と探るように聞かれて「作家です」と名乗って、そこでこんな本を書いていますと示せる単行本がないのは、名刺がないサラリーマンのようなモノだ、とも語っておられた記憶が。でも今は、電子書籍でも立派に作家ですから。その電子書籍が売れれば、出版社から声がかかって、印刷書籍も出版可能な時代です。

ということで、出版社や編集部、あるいは『小説家になろう』や『カクヨム』などの投稿サイトを経ずに、あるいはそれらを経たけれど自分の単著が出せていない人のために、本を出すための手順を、有料記事で開陳してみようかと思います。大した内容ではないですが、電子書籍や有料noteでもそういう指南書は500円ぐらいはしますし、需要がわかりませんので、リサーチと実験も兼ねて。

個人出版に関して言えば、Amazon と DMM と DLsiteの三つを押さえておけば十分だとは思います。今回は、Amazon に絞って説明しますが、需要があれば DMM と DLsiteも説明しますが。最もシェアが大きく、最もハードルが高い Amazon をクリアできれば、その他のサイトは独学でなんとかやれると思います。過去の電子書籍での配信経験から言えば、膨大な数の電子書籍販売サイトが存在しますが。電子書籍全体のシェアに関して言えば、Amazon が60%から70%を占めているという感触があります。

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