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巡航ミサイルトマホーク購入費2113億円

◉こりゃまた、すごい予算ですね。トマホーク一発で2億円から3億円と聞いた記憶があります。だとすると単純計算で、700発から1000発でしょうか? 野党や左派マスコミは、過剰攻撃用途だとか、騒ぎそうですが。でもこれ、間違いなくアメリカから何らかの情報を得ての、装備ですね。かなり直近に、日本に必要な有事があり得る、と。それは北朝鮮のミサイル対策か、それとも本命は台湾有事か? 自分には解りませんが。

【<独自>トマホークに2113億円 防衛省予算判明】産経新聞

 令和5年度予算案の防衛省関係の概要が19日、判明した。敵のミサイル拠点などを攻撃する「反撃能力(敵基地攻撃能力)」として活用する米国製巡航ミサイル「トマホーク」の購入費には2113億円を計上した。政府は今後5年間の防衛力整備経費を約43兆円にすると閣議決定しており、週内にも閣議決定する来年度予算案には、総額約6・8兆円を計上する方向で調整している。

 来年度予算案では、射程を百数十キロから1千キロ以上へ延伸する「12式地対艦誘導弾」の能力向上型開発費に338億円、早期量産へ向けた費用939億円をそれぞれ計上。島嶼(とうしょ)防衛用として開発中の高速滑空弾の研究費158億円、量産費347億円も盛り込み、さらに射程を延伸した能力向上型の開発費として2003億円を振り向けた。

https://www.sankei.com/article/20221219-ZJBQIG4UCNNGNBKUZHL4UP4IBM/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、戦車とミサイルのイラストです。

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■北朝鮮南進の可能性■

北朝鮮に関して言えば、独裁体制が破綻しそうな状況であることは、想像に難くないでしょう。金正恩世襲三代目将軍様の死亡説は根強く流れており、それを裏付けるような怪しい動きは見て取れます。現状、3.5代目として妹の金与正女史がフロントマン的な動きをしており、四代目への世襲を急いでいるように見えます。金日成一族の、聖なる血統を強調するような面も見受けられますし。まぁ、その血統もそもそも疑わしいのですが。

北朝鮮の場合、正確な経済指標は発表していませんが、数年来のコロナ禍によって、経済状況はガタガタでしょうし。医療体制もワクチンも不足している状況ですから、死者もどれほどでたか不明ですし。友好国で、軍事的な技術の後ろ盾のロシア連邦軍は、ウクライナ侵攻でガタガタですし。この冬の窮乏や、来春の端境期の窮乏は、避けられないでしょうし。乾坤一擲の勝負に出るのか、このまま座して死を待つのか。究極の選択の時は近そうです。

■本命は台湾有事?■

可能性としてありえそうなのが、台湾有事。こちらに関して言えば、どうもアメリカはかなりディープな情報を掴んでいて、習近平体制として、かなり本格的に台湾侵攻を狙っている節は感じます。なにしろ、カメラが入っている状況で胡錦濤前主席を退席させるという、禅譲ではなく放伐を国民に見せつけたのですから。ライバルであった李克強も権力を奪われ、イエスマンで周囲を固めた目的は、台湾有事でも終わりませんから。

中国には、未だに皇帝制度──東アジア型専制君主国家の伝統が息づいています。岡田英弘先生の著書の解説によれば、伝説の三皇五帝から秦の始皇帝を経て、歴代皇帝が途切れることなく天から授かった天下統治の天命と、その正統性を受け継いでいるという考え方が気づいてます。だから三国志の時代でも皇帝は三人ではなく、曹操の建国した魏が、後漢王朝の正統を受け継ぎたとして、たった一人。そうなると、台湾は目の上のたんこぶ。

■前王朝を滅ぼすべし■

だって台湾の正式名称は中華民国。現在の中華人民共和国は、中華民国を滅ぼして交代した王朝という位置づけですから。同じ事がモンゴル帝国の元王朝でも起きました。そもそもモンゴル帝国は、いくつかの国=ウルスの緩やかな連合国でしたから。その中でも、黄河と揚子江の周辺地域を抑えたウルスが、大元ウルス。明王朝は元朝を滅ぼして正統を受け継いだという建前ですが。実際は滅びておらず、本来の本拠地であったモンゴル高原に退いただけ。

明王朝は、これを北元と呼んで、別の王朝として仕立て上げたのですが。この元王朝の皇帝の玉璽と正統は、清王朝に禅譲されます。そうなると、明王朝の歴代皇帝は、皇帝でもないくせに勝手に皇帝を自称した〝僭主〟ということになってしまいます。台湾の中華民国も、明王朝にとっての北元王朝になってしまう危険性があるわけで。現在の皇帝である習近平氏にとって、これを滅ぼして併合することができれば、中華人民共和国帝国を建国した毛沢東に次ぐの功績ですから。

■可能性は多局面攻撃?■

もし、習近平皇帝の中華人民共和国帝国が動くとしたら。自分なら、まずは北朝鮮に陽動役をやらせて、米軍と自衛隊の意識を半島に引きつけ、その上で台湾進行するでしょうね。自分だったら、パキスタンやイランを焚き付け、インド半島や中東でも火種を燃え上がらせる行動に出るでしょう。そうなればアメリカは、台湾にだけ軍事力を割くことが出来なくなります。

主力の原子力空母だけでも、3カ所に展開しないといけませんからね。もちろんそうなったら、ロシアがウクライナから撤退していなければ、戦術核の使用ぐらいはやりかねない気もします。実際にこのような事態が来年起きるのか、3年以内に起きるのか、5年以内に起きるのか、政治家でもなければ軍事研究家でもない自分には、ようわかりませんが。岸田内角の子のバタバタとした動きを見ると、3年以内の展開に備えているようにも見えますね。

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