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大久保公園売春とホストクラブ

◉新宿区の大久保公園ですが、なんかもう街娼(立ちんぼ)のメッカになってるようです。……あ、こういう言い方はムスリム的には不快ですね。街娼の巣窟になっているようです。オカルト大好き産経新聞とは言え、〝立ちんぼ〟という俗語が見出しに踊るのも、驚きですが。でも、その多くは昔のような貧困が理由ではなく。売春防止法違反で9月に摘発された人間の、7割が20代で、4割がホストクラブなどの支払い目的という、ある意味で自業自得な部分が。残りの6割の理由も、ちょっと知りたいですね。

【大久保公園の立ちんぼ、今年80人摘発 4割はホストクラブのツケが動機 警視庁】産経新聞

 東京・歌舞伎町の新宿区立大久保公園周辺で売春の客待ちをする「立ちんぼ」が問題となっている中、警視庁保安課は3日、大久保公園周辺での取り締まりの状況を公表し、今年1~9月までに売春防止法違反容疑で20~46歳の女80人を摘発したと明らかにした。売春の動機は、生活困窮もあったが、4割はホストクラブなどの支払い目的だったという。

 保安課によると、80人のうち35人は取り締まりを強化した9月に摘発された。35人の7割は20代で、4割はホストクラブの売掛金(ツケ)やメンズ地下アイドルの遊興費を稼ぐために売春を行っていたという。

https://www.sankei.com/article/20231003-ESGWER2WEBO45CVL3M63AEX3QA/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、

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■SNS上で動画が拡散■

そもそも大久保公園ですが、自分は東京に長く住んでいますが、歌舞伎町にも行ったことがないんですよね。自分が上京した頃は、とにかく危険な街という印象があり。新宿はまんがの森や末広亭など、割と行く方なんですが、大学時代の渋谷や池袋ほどではないですし。新宿より高田馬場のほうが、友人が多くすんでいて、正道会館柔術部もあったし、芳林堂もあったので、むしろよく行ってたぐらい。なので、この件でX(旧Twitter)などに上がってくる写真や動画を見ると、なんかタイの街娼みたいだなと。

大久保公園周辺の立ちんぼを巡っては、動画配信者らが交流サイト(SNS)で様子を配信し買春しようとする男性が急増。近隣からの苦情も多くなっているといい、買春しようとする男性に罰則はないが、警視庁は男性にも注意を促すなど対策を強化している。

この動画配信者って……まさかコチラの動画とか? まぁ、そんなことはないですね。だって、再生回数はわずが1000回ちょっと。それよりも、フォロワーが8万3790人もいるX(旧Twitter)での動画拡散は、どれほどのインプレッションを得たのか、わかりませんが。悪名は無名に勝るで、「こんな酷いことが起きてるんです!」って正義の告発が、かえって状況を悪化させることはよくあること。素朴な正義感の危険性って、そういうところです。正義は暴走したら。正義ではないんです。

『性搾取社会を見つめる』#14:大久保に集う買春者たち(前編)

1,047 回視聴 2023/09/16 #大久保公園 #家出 #トー横
#性搾取社会を見つめる 第14回目のテーマは「大久保に集う買春者たち(前編)」 性売買に追いやられる女性を責めるような記事が毎日新聞でも連載されました。 性搾取の構造に目を向け、女性を売り買いする業者や買春者たちの姿にこそ注目すべきです。
(中略)
Colaboは2023年度、深刻な妨害の影響により、みなさんからのご寄付のみで活動を続けることになりました。ぜひご支援をよろしくお願いいたします。 https://colabo-official.net/support/

https://youtu.be/cfv_yFCELTQ?si=vuW06jDkndlihPE4

せっかくなので、より多くの人の目に触れるように、後編もリンクしておきますね。

『性搾取社会を見つめる』#15:大久保に集う買春者たち(後編)

1,110 回視聴 2023/09/22 #大久保公園 #家出 #トー横
#性搾取社会を見つめる
第15回目のテーマは「大久保に集う買春者たち(後半)」
(中略)
Colaboは2023年度、深刻な妨害の影響により、みなさんからのご寄付のみで活動を続けることになりました。ぜひご支援をよろしくお願いいたします。
https://colabo-official.net/support/

https://youtu.be/9bzYeiPu7BM?si=jEvvm6yjW7SwnNsT

■ホスト規制法の必要性■

警察の対応強化はもちろん大切ですが、もっと大事なのは政治家が動くこと。ホストで散財し、所有している財産以上に金をつぎ込んで、それをツケ払い(掛け)にしたら。そりゃあ、働いて返すしかないですが、そうなると若い女性が手っ取り早くやれるのは、街娼ということになるでしょう。逆に言えば、まずはホストクラブ側の、過大なツケを許してはならない、ということですね。担保もなしに融資してるようなものですから、最初から女性を風俗産業に回すために、意図的にはめているとか、疑われても仕方がない状況です。政治家の決断を願います。

たとえば、江戸時代の花魁や戦前の娼婦の多くは、前借金という形での事実上の人身売買だったと、批判されています。ただ、契約書を交わしての事実上の奴隷制度は、リンカーン大統領による奴隷解放宣言後のアメリカでも普通にあり、かの高橋是清も留学先のホストファミリーに騙されて、重労働を課せられたとか。GHQは日本政府に公娼制度(貸座敷・娼妓)の廃止を要求、またキリスト教婦人矯風会とか、赤線廃止に尽力され売春防止法が成立、昭和33年3月31日をもって、赤線は廃止されたのですから。

ぜひとも、現代の前借金制度であるホストクラブのツケ(掛け)規制にも、力を発揮していただきたいです。貧困だった昔の公娼制度で苦しんだのは女性ですが、ホストは苦しんでいません。苦しんでるのは、客の女性なのですから。なお自分自身は、公傷制度の復活も、時代の変化としてありだとは思います。ここらへんは、オランダの公娼制度とか、参考になるでしょう。現代はむしろ、方によって規制されていないグレーゾーンの存在が、問題ですから。そこは、今後の課題として、このnoteでも言及しますが。

■民間より政治が動く時■

この件に関しては、一般社団法人Colaboの活動が、女性をすくいたいという意に反した結果を招いているのでは……という指摘は、X(旧Twitter)でもよく見かけます。夜の歓楽街をうろつく中高生に、避妊具や化粧品を提供する行為が、そもそも売春促進になりそうな。また、仁藤夢乃Colabo代表がアップしていた常連女性の写真が、どうも近隣で仕事をしている人間のような簡易な履物姿で、しかも大量の品を紙袋で持ち帰っており、風俗嬢が無料で利用してるんじゃないかという指摘もありました。真偽は不明です。

結論からいうと、少女を支援するのに知恵を絞っている様というより、どんどん年を経るにつれて、買春する男性を非難する思いが強まっている点が、報告事項からは見て取れる。確認したいがコラボのバスカフェ事業、東京都若年被害者等支援事業のもとの目的は、困窮した女性への支援だ。だが、中年男性憎悪が主目的の活動かというぐらいに報告書、特に2022年度のものは男性(買春するものや水商売関係者中心)への悪口で満ち満ちている

……もうしわけ無いですが、このような活動で、いかほどの効果があったか、疑問です。ゼロではないでしょうが、費用対効果として疑問。警察に資金と人員を回す方が、有効では? 個人の感想ですが。それに、あんなに頑張ってた(でも毎週開催できていなかった)バスカフェも、都の補助金がなくなったら、開催が滞りがち。それで困った女性が餓死したとか聞かないので、その効果は疑問視されていますし。一般社団法人やNPO法人に、何に使われているかわからないお金を大量に投入するより、警察がちゃんと動くことのほうが、大事でしょうし。もっと大事なのは、ホストの規制でしょうね。

どうも、こういう報道を見ると、彼女たちの活動は、空回りしているように見えます。良き動機が良き結果をもたらさないことは、よくある話です。かの名宰相・管仲夷吾も友人の鮑叔について、「彼の名を成さしめようとした事が逆に彼を窮地に陥れる結果となったが、彼は私を愚か者呼ばわりしなかった。物事にはうまく行く場合とそうでない場合があるのを心得ていたからだ。」と語っています。なんの専門家でもない人間が、血気にはやって行動しても、良き結果をもたらすとは限らない。また、長き経験も、あまり積み重なってるようにも見えません。

大久保公園の街娼とホストクラブの規制については、警察と政治家という、プロに任せるべきでしょうね。社会学者? 活動家と見分けがつかないような御仁はダメです。査読論文をちゃんと発表していないと。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ