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石川優実さんがコーヒー販売

◉似非同和行為の追及で知られる示現舎のライター三品純さんが、女優の石川優実さんの近況を、noteにされていましたので、ご紹介を。Twitterから去り、すっかり消息を聞かなくなったのですが。「家父長制を浴びた身体を浄化させるバスソルト」なる謎商品や、ジェンダー平等に取り組んでいるコーヒー農園から仕入れた生豆を、焙煎して売っているようです。……彼女がやりたかったことって、こういうことだったんですかね?

彼女が、女優からビジネスパーソンに転向しようが、それは本人の自由。また、本業はあくまでも女優で、サイドビジネスで稼ぐのも、悪いこととは思いません。というか、自分はサイドビジネスはリスクヘッジの意味で、むしろ推奨する人間ですから。でも、彼女がかつて女優への思いを語っていたのを読んだので、違和感があります。サイドビジネスで稼いで、自分で動画とか撮ってYouTubeなりSNSにあげたり、劇団を立ち上げて活動するなら、自分も納得できるんですが。でも、そういう感じではなさそう。

ビジネス自体も、品質とか特徴で勝負するのではなく、ジェンダーについての意識が高い人向けの、付加価値ビジネスであって。付加価値は付加価値であって、本体の価値が弱ければ、先細りは必至。ジェンダー平等に取り組んでいるコーヒー農園だからと言って、品質が高い理由になりますか? なりませんよね。こんな肥料を使ってる、こんな栽培管理をしてる、こんな手間暇工夫をしてる、それなら理解はできます。雁屋哲先生の『美味しんぼ』とか、そういう説得力が、実際に料理を味わえない漫画で、大ヒットを飛ばした理由ですから。

でも現状では、石川さんのやってるのはお仲間向けの、互助会的なビジネスであって、それだけで独立したビジネス──ジェンダー平等に無関心な人間やむしろ反対する人間相手でも、納得させるクオリティがあるか、が大事ではないかと。例えば山本直樹先生とか、自分とは思想はズレても、作品の質で納得させているように。それがないと、芸能人や有名スポーツ選手が、名前だけ貸して始める飲食業と同じで、厳しいですよね。もちろん、彼女がコーヒーの焙煎に興味を持ち、これからそっちの方を目指して修行するので、しばらくは支えてください、というのならまだしも。

よほどの才能がない限り、人間は積み上げたモノがアイデンティティになり、武器になります。野間易通尊師とかのように、外語大を出ても語学や通訳や翻訳の道に進まず、ミュージシャンも辞め、雑誌編集者も辞め、ライターとして本があちこちからオファーがある状況でもなく。NO HATE TVの動画も、とてもそれで喰っていけるような再生回数もなく。活動家って、なんですかね? お仲間の投げ銭で食う商売の別名ですか? そんなもの、積み上げがなくても、今日からでも名乗れます。

けっきょく、何者にもなれなかった人間の、最後の逃げ場になっているような。石川さんも、何者かになり得るか? 裁判で勝って、もっと大きなモノを失いませんでしたか?


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