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安倍元総理暗殺犯に反アベ団体の影

◉安倍晋三元総理を手製の銃で暗殺した山上徹也容疑者ですが、母親が統一教会(旧称)の信者という情報に続いて、ポツポツと周辺情報が出揃ってきましたね。環境的にはかなり悲惨で、これからさらに出てきそうです。しかしそれよりも重要な情報、どうも犯行の動機が宗教がらみだけではないようです。背後に〝反アベ団体〟がいるということですが、関西の反アベ団体となると、数は限られますね。国会前デモなどの動員の関係もあって、東京が中心ですから。

【安倍元首相銃撃の山上容疑者の背後に2つの〝反アベ団体〟か 捜査当局が重大関心】東京スポーツ

 安倍晋三元首相(享年67)が今月8日、奈良市で行っていた参院選の街頭演説中に銃撃され、死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者(41)は、より殺傷能力の高い銃を選んだという趣旨の供述をしていることが12日、わかった。そうしたなか山上容疑者は複数の過激な“反アベ”の団体に所属していたとの情報が浮上した――。
(中略)
 そんな中で浮上したのが、山上容疑者は“反アベ”の団体に所属していたとの情報だ。
「山上容疑者はリベラル色が強い“反アベ”団体に所属していたのではないかと言われています。安倍氏の長期政権の“独善的”な姿勢を嫌う団体。会員は数千人規模です」とはテレビ局関係者。この団体は安倍氏だけでなく、父の故安倍晋太郎元外相、祖父の故岸信介元首相の安倍ファミリーをも敵視する。特に団体幹部は、SNS上で安倍氏を攻撃していた。
 山上容疑者は奈良県警の調べに、動機について「安倍氏の政治信条に対する恨みではない」と供述。同関係者は「その団体の中で積極的に活動していたというより、団体の活動を“支持”していたのではと言われている」と話す。この件について団体幹部に「山上容疑者は団体会員か」と問い合わせたが、折り返しはなかった。
 それだけではない。捜査当局はもう一つの過激な団体にも注目している。

ヘッダーはネットで拾ったオフザケのマークより。

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■東スポと政界と裏社会と■

数千人規模、実父や外祖父も敵視、団体幹部はSNS上で安倍元総理を攻撃……となると。思い浮かぶ団体がありますが、続報を待ちたいですね。ところで、この情報に対して、「東スポ情報じゃん?」と半笑いを浮かべる人もいるでしょう。確かに、田中角栄退陣の日でも1面が〝猪木血ダルマ!〟と打った新聞社と言われます。他にも〝ネッシー捕まる〟なんて1面もありました。でも、東スポって、他の新聞社が腰の引けた報道しかできなかったジャニーズ事務所の通称ホモセクハラ裁判を、報道し続けた新聞。

なぜそんな事ができたかといえば、創刊した時のオーナーが児玉誉士夫。そう、ロッキード事件で一般にもその名が知られるようになった、右翼の大物です。現在の太刀川会長はその秘書だった人物。東スポには政財界や裏社会への、太いパイプがあります。なので、政治では時々、朝日新聞や毎日新聞のお上品記者には拾えない情報を書きます。道化者の仮面の下には、強面が隠されているわけで。そもそも、今回の暗殺事件で、統一教会が~と騒いでる人は政治に疎いか、知っててっトボケているか、どっちかでしょうね。

なぜ児玉誉士夫がプロレス専門誌とも言える東京スポーツを創刊したかといえば、力道山と仲が良かった町井久之こと鄭建永東声会会長との関係があります。児玉誉士夫は日本のヤクザやテキ屋を糾合し、反共の砦にするという目的がありました。それほど、当時の日本は共産主義者の動きが激しく、半島では朝鮮戦争は起きるしで、それに対抗できる実力がある人間──ハッキリ言えば暴力という武器を持ち喧嘩が強い人材──を欲していました。これは、格闘技系の人材も含みます。

■勝共連合と裏社会の点と線■

後に児玉は、山口組の田岡一雄三代目と町井久之の兄弟盃を取り持ちます。終戦後、自分たちは戦勝国民だから日本の法律には服さないと、暴れまわった在日コリアンたちに警察も手を出せず、山口組は自警団的な形で市民を守ります。田岡三代目が水上署の一日警察署長を努めたのは、不思議な話ではないのです。力道山は力道山で、自民党副総裁の大野伴睦を日本プロレスのコミッショナーに迎え、自民党ともパイプを築きます。アントニオ猪木さんの新日本プロレスも、自民党副総裁だった二階堂進がコミッショナーでしたね。時系列を、簡単にまとめてみましょうかね。

・1948年 4月に昭和電工疑獄事件
・1948年 8月に大韓民国成立
・1950年 6月に朝鮮戦争勃発
・1953年 7月に朝鮮戦争終結
・1953年 力道山が日本プロレスを創設
・1954年 11月に岸信介と鳩山一郎で保守合同
・1954年 12月に力道山対木村政彦戦
・1957年 岸信介内閣成立
・1959年 柳川次郎こと梁元鍚が山口組の舎弟に
・1960年 7月15日に岸信介内閣退陣
・1960年 4月に東京スポーツ創刊
・1963年 山口組田岡三代目と町井久之が兄弟杯
・1963年 12月に力道山が死去
・1964年 1月より警視庁の第一次頂上作戦開始
・1964年 4月に国際空手道連盟極真会館設立
・1965年 日韓基本条約を朴正煕政権と締結
・1967年 笹川・児玉の代理白井・市倉らが会合
・1968年 1月に国際勝共連合が設立

サンフランシスコ講和条約で日本が主権を回復すると、それまで利用していたヤクザを警察は逆に敵視しはじめ、映画『仁義なき戦い』のタイトルにもなった頂上作戦で、締め上げます。山口組は田岡三代目が解散を考えるほど、追い込まれます。裏社会と官僚と政治家は、なかなか複雑怪奇な利害関係です。こうやって見ると、自民党と統一教会と在日コリアン社会と裏社会の方々の、点と線が見えるでしょう? 国際勝共連合と在日コリアンを、ケネディ政権に利用されたキューバ系になぞらえる人もいましたが、それぞれが利用し・利用されのドロドロの世界です。

■反共は日米韓ともに死活問題■

ちなみに、力道山に空手チョップを教えた空手家・中村日出男こと姜昌秀。力道山と同じ北朝鮮地域出身で、朝鮮総連系の学校で空手を教えます。もう一方の空手の雄・大山倍達総裁は統一教会幹部の大山高誉こと曹又億万の書生で、大山という日本姓も大山高誉から取ったと、高誉氏の息子の大山茂氏(USA大山空手)が証言されていましたね。極真空手の大会では、世界日報賞なんて部門表彰がありましたし。後に、大山総裁と国際勝共連合を立ち上げた笹川良一は、袂を分かつことになりますが。ここらへんの集合離散も複雑怪奇。

大山高誉は1948年の昭和電工疑獄事件への、関与が疑われます。正式には逮捕起訴されていませんので、それ以上の言及はしませんが。そしてこの疑獄で、大野伴睦が逮捕されます。そう、後に日本プロレスコミッショナーになる大野伴睦です。逮捕者は多数でたのですが、その中には官僚時代の福田赳夫も含まれます。ここで、政治に多少は関心がある人は、岸信介と孫の安倍晋三元総理の派閥が、清和政策研究会という名で続いてることに、思いが至りますよね? 60年安保のはるか前の、点と線。

政治の世界では、岸信介の派閥であった岸派はその後、政界入りした福田赳夫に受け継がれます。岸派→福田派(清和政策研究会)→安倍晋太郎派→三塚派→森派→町村派→安倍晋三派 と受け継がれています。岸信介からの点と線が、見えてきましたね。ザックリとした話ですが、日本にはこういう戦後史があります。で、統一教会は後に北朝鮮に接近、自民党議員も昔の付き合いで縁は切らないが……状態です。統一教会側の現在の自民党浸透工作は、自分には検証能力がないので、パス。迂闊なことを書くと、訴えられますので。突破力のあるジャーナリストに期待。

■容疑者の悲惨な生い立ちの情報■

さて、山上容疑者に、話を戻して。当初は山上容疑者、同志社大学工学部中退とかの情報が出ていたのですが、これはデマだったようで。しかし高校は公立の郡山高校。調べてみると偏差値68で、県内でも十指に入る進学校のようですね。同志社云々のデマも、故ないことではないようです。でも、母親の寄付ぐるいで学費がなく、専門学校に進学したようです。就職氷河期世代で、これはキツイです。そしてデイリー新潮が、彼の生い立ちに関する記事を、アップしています。詳しくは下記リンクを読んでいただくとして、どうにもこの母親、初期からかなりの問題児だったようですね。

【【独自】安倍元総理射殺事件 「山上容疑者」父の自殺の背景にあった“もうひとつの団体”の名】デイリー新潮

宗教に傾倒し、育児を放棄
 7月8日、選挙応援中に凶弾に斃(たお)れた安倍晋三元総理。「母親が統一教会に多額の寄付をし破産した」と動機を供述している山上徹也容疑者(41)には、実父が自殺した過去、そしてその背景に「別の団体」の存在があることがわかった。
(中略)
 山上容疑者の父は、1970年代末に奈良に本社を置く建設会社に入社し、その前後に社長の娘と入籍、容疑者の兄、妹を含む3人の子どもをもうけた。当時、居を構えていたのは東大阪市内の木造の一軒家。当時の近隣住民によると、頻繁に父が母を怒鳴りつける声がする異様な家だったという。

ある意味で、社長の娘と政略結婚したら、その娘が宗教に目覚めてしまった、と。例えば、西武グループの堤清・清二兄弟や、歴史学者の網野善彦、高畑勲監督など、実家が金持ちや名士の家柄で、大学進学率が低い時代に東京大学に入った人は、その負い目から弱者の味方たらんと、共産党に入ったりします。そこまでいかなくても、共産党シンパになる。手塚治虫先生や宮崎駿監督とかも、その口。この母親もまた、カネで苦労せずに育ったがゆえに、カルトに絡め取られ、ホイホイ寄付する人間になってしまったのか? そこはわかりませんが。

■宗派間抗争かカモフラージュか?■

他の報道でも、山上容疑者の母親は1億円以上を寄付して、その内の5000万円を取り返したけれど、またすぐ母親が寄付してと、イタチごっこだったという伯父の証言も出てきました。小林よしのり先生の知り合いの統一教会信者女性の行動パターンと、まったく同じですね。で、母親自身は韓国にたびたび渡韓して、子供はほったらかし。一種のネグレクト。そういう状況ですから、山上容疑者は統一教会を憎んでいたのは理解できます。しかし、その山上容疑者が統一教会から息子が分裂させた世界平和統一聖殿──通称サンクチュアリ教会──の信者という情報も。

こうなると宗教間の内ゲバに、山上容疑者が逆恨みを募らせて襲撃したとなると、もう救いようのない話になりますね。山上容疑者自身は、逮捕当初は意味不明の供述をしていると報道されましたが。手製の銃まで作って試し打ちまでして、計画的に反抗を実行しているのですから。統合失調症的な意味での意味不明の供述ではなく、宗教にハマった人間特有の、外部の人間からはさっぱりわからない教義の正統性を力説していたとしたら、辻褄は合います。

いずれにしろこの問題、もうしばらく情報を待たないと、正確なことはわからないですね。続報を待ちましょう。

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