見出し画像

ジブリ鈴木敏夫Pに醜聞?

◉鈴木敏夫プロデューサー。富野由悠季監督が語っていましたが、ある意味で宮崎駿監督を、現在のポジションまで押し上げた重要人物の、筆頭でしょう。徳間書店のアニメ雑誌『アニメージュ』の副編集長という立場から、『風の谷のナウシカ』の映画化をバックアップし、スタジオ・ジブリ立ち上げにも大きな力があったわけで。ただ業界的には、あまり良い評判は聞きませんよね。でもまぁ番頭役は、憎まれ役でもありますから。あと、割とこの話は、前から出ていましたよね? 

【ジブリ生みの親・鈴木敏夫氏がタイ人女性にベタ惚れで内部崩壊! タイで公認レストラン経営、未経験で写真家に起用、社長を更迭、公私混同すぎる驚きの振る舞い】週刊女性PRIME

「7月にはジブリの新作映画『君たちはどう生きるか』の公開を予定しているのに、社内は混乱しています。宮崎駿監督もサジを投げているのか、沈黙を貫いたままで……」

 ため息交じりに話すのは、アニメ業界関係者。

 いったい何があったのか。

https://www.jprime.jp/articles/-/27340?display=b

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、三鷹の森 ジブリ美術館のジブリパークの写真だそうです。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■アサヒ芸能と鈴木氏■

鈴木敏夫氏は元々、徳間書店の『週刊アサヒ芸能』の編集者でもありました。若い人には ピンと来ないかもしれませんが、ヤクザ関係の記事満載のゴシップ誌です。元々は、アサヒ芸能新聞という名前のタブロイド紙で、日刊ゲンダイや夕刊フジなどと同じような枠の媒体でした。警察の第四課、いわゆるマル暴と呼ばれる反社会的団体対応の部署の刑事さんが、本職と同じかそれ以上に 怖くなるのと同じで。自分も編集者時代、電話して驚いた記憶が。まぁ、強面な面はありますね。今は知りません。

某アニメーター氏がTwitter上で、かつてアニメージュ 編集者時代の鈴木氏に脅された……というか暴言を吐かれた経験を、語っておられましたね。ジブリに関するメディアの露出も、鈴木氏が長らくコントロールしており、ジブリに対する批判自体は、ジャニーズ事務所のメディアコントロールほどではないにしても、かなり抑制されていましたね。日テレとジブリの強固な関係も、鈴木敏夫氏経由でしょう。

朝日芸能新聞はもともと、読売新聞社のOBが立ち上げたタブロイド紙で、そちらの人脈もあったのでしょう。もう一人、読売グループの日本テレビ会長だった氏家齊一郎氏のプッシュもあって、スタジオ・ジブリは現在のポジションに躍進したのですが。ジブリ自体はけっきょく、宮崎駿監督と高畑勲監督のために作られた会社という部分もあり、高畑勲監督の暴走――湯水のように制作費を使ってしまい経営圧迫――を抑えられなかった面があります。

■ジブリは健全経営■

けっきょく、共産趣味(主義ではない)の経営理念では、社員を路頭に迷わしてしまうということです。個人的には、鈴木氏の運営手法にも疑問がありました。ただ、2013年の『かぐや姫の物語』で大赤字を出して、ジブリの 製作部門を解散せざるを得なかったのも、もう10年近く前の話。スタジオ・ジブリ自体は近年、かなり 健全な経営体質に変わっているらしいことは、ゲームメーカー『オーバーフロー』代表のぬまきち氏が、指摘されています。

なお、ぬまきち氏の指摘は、週刊女性記事中のこの部分に対するものでしょう。

「ある時、星野さんが“鈴木さん、公私をキチンと分けてください”と諫めたんです。鈴木さんは、これが相当気にくわなかったよう。ほかにも要因はあったのでしょうが、これがキッカケとなり後継者に指名した星野さんを社長から降ろしたのです。かつては名プロデューサーだったのでしょうが、今では社内でも呆れられています​」

しかし、鈴木敏夫氏が個人的な立場で、どんな人物に入れあげようがそれは、それは個人の自由ではないか……とも思います。Twitterを見ていても、映画やアニメ関係者からは、さもありなんという苦笑的な反応が多いですし。

■それより宮崎監督の新作■

鈴木敏夫氏の公私混同癖があったからこそ、宮崎駿監督は アカデミー賞を受賞するまでに至った面があります。もちろん宮崎駿監督に、それだけの力量があったからですが。でも、こういうのは運の面も強いですからね。もし『風の谷のナウシカ』がヒットしなければ、宮崎駿監督は『ルパン三世 カリオストロの城』に続く失敗で、アニメ業界から去っていた可能性だって、充分にあったわけで。ちなみに自分の中では、出崎統監督と宮崎駿監督に、力に差があるとは思いませんしね。

ただ、今年公開される予定の宮崎駿監督の最新作も、情報がほとんど表に出てきていませんからね。ここら辺のメディアに対するコントロール力は、相変わらずです。しかしこんなゴシップが大々的に報じられるというのは、だいぶジブリの神通力も落ちてきたのか? とりあえず、宮崎駿監督の作品は楽しみです。たぶん、最後の作品になるであろう本作、幼稚園生の頃から宮崎監督の関わった作品を楽しんだ自分らの世代には、見届ける責任があると思っています。まぁ、勝手な責任ですが。『風立ちぬ』だって、言うほど駄作でもなければ、流石と思わせる部分は多々ありました。

ひょっとして この報道が、鈴木氏の追い落としと映画の宣伝も兼ねた、巧妙なマーケティングの可能性も否定しませんけれどね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ