WBC優勝と今後の課題

◉平日の午前中ということを考えれば、驚異的な数字ですね。土日のゴールデンタイムだったら、60%ぐらいになったかも知れません。もっとすごいのは、関東の瞬間最高視聴率は46.0%だったこと。平均視聴率からわずか3.6%しかつがわなかったということは、試合開始から最後まで、多くの視聴者がかじりついていたということですから。全試合が平均視聴率40%を越えているのですから、今の時代には信じられない数字ですね。野球というコンテンツが、自力を発揮したということで。いち野球ファンとしても嬉しいです。

【WBC決勝米国戦の視聴率42.4%、瞬間最高は「大谷締め」】日経新聞

22日にテレビ朝日系で生中継されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝(日本―米国戦)の関東地区の平均世帯視聴率が、42.4%(午前8時25分〜午後0時8分)だったことが23日、ビデオリサーチの調査(速報値)で分かった。関西地区の平均世帯視聴率は35.0%(午前7時〜午後0時45分)だった。

関東の瞬間最高視聴率は午前11時43分の46.0%。大谷翔平投手が9回にマイク・トラウト選手から三振を奪い、日本が優勝を決めた場面だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF232VD0T20C23A3000000/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、侍ジャパンのユニフォームです。

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■情報流通革命中の時代■

今回大会が素晴らしかったのは、SNSの発達によって旧メディアが拾えていない情報が、バンバン共有されたことですね。チェコ共和国の選手たちの背景とか、メキシコの選手の背景とか、日本人の琴線に触れるエピソードがどんどん共有されて。情報革命の時代に自分たちは、立ち会っているんだなと。今回の大会のおかげで、チェコに興味を持った人、あるいはヌートバー選手の所属するセントルイス・カージナルスに興味を持った人、様々だったでしょう。

チェコにも野球リーグがあり、そこに挑戦する日本人選手が出たというのは、興味深い情報です。野球が、サッカーやラグビーに次ぐ国際的なスポーツになるには、欧州での浸透は不可欠です。イギリスは、野球と同じラウンダースという競技から発展したクリケットもありますから、素地はあると思うんですよね。欧州はウィンタースポーツが盛んですから、夏場のスポーツとしての普及は必要でしょう。また、サッカーという足技のスポーツとの共存も可能でしょう。チェコのアイスホッケーの選手とか、野球向きの素質があるでしょうし。

■日本の抱える今後の課題■

日本は、アホな旧メディアが読売ジャイアンツの人気低迷やテレビの視聴率の低迷を持って、野球人気の陰りとか、安易なことを言いますが。そもそも、野球というのは球場に行って楽しむ、ライブのものですから。だから、その基本に立ち返った福岡ソフトバンクホークスは、球場に人を集めてチケット代や飲食費、グッズの売上で大幅な黒字を出すという、王道を実現しました。この流れは、北海道日本ハムファイターズや横浜ベイスターズなどが踏襲して、野球界の潮流に。さらにパ・リーグでは、PLM(パシフィックリーグマーケティング株式会社)が結果を出しつつあります。

別所引き抜き事件や空白の一日事件など、自社の利益しか考えないチームと親会社が、球界の盟主ヅラをしていた昭和の時代から、プロ野球は確実に変わりつつあります。日本がきちんと状況を整備できれば、12球団を14球団や16球団にすることも可能でしょう。実際、社会人野球の休部が相次ぎ、アメリカのようにメジャーの下に3A・2A・1A・ルーキーリーグと、充実した下部組織があるのが理想ですから。日本もそこを目指すべきでしょうね。アメリカの下部リーグは独立していて、メジャー球団と契約していますから。

■アマチュア野球の改革■

そして、避けて通れないのがアマチュア野球の改革でしょう。今、選抜高等学校野球大会が開催されていますが。失策で出塁した選手が、ヌートバー戦sニュのペッパーミルの仕草をしただけで、あれこれ言ってくる腐った組織が、高野連です。ハッキリ言いましょう、戦前の軍国主義・全体主義・国粋主義をもっとも色濃く残している組織です。高体連があるのに、わざわざこんな組織を維持する必要はなく、朝日新聞と毎日新聞のミンアkん企業の利益のためにでっち上げられた組織です。

アメリカでも韓国でも当たり前の、未成年自動の球数制限とか、未だに導入できない腐った組織です。ハッキリ言えば、日本のアマチュア野球は商売になっったため、高校野球・大学野球・六大学野球・社会人野球と、それぞれが利権化してしまっています。しかし、ここをなんとかしないと、朝日新聞や毎日新聞と、それに村府がる期待内大人たちによって、佐々木朗希選手クラスの選手が、選手生命を奪われてきたのが、日本のアマチュア球界なわけです。

■部活のアウトソーシング■

かの名医フランク・ジョーブ博士も、桑田真澄選手や荒木大輔選手、水の選手らを実際に診断し、みんな成長途上中の過渡の登板で肘が曲がっていると、怒っておられたとか。球数制限の導入は必死。そうなると、私立高校ばかりが甲子園に出ると騒ぐ ア ホ ン ダ ラ がいますが。出ちゃマズいんですか? 私立高校差別ですか? ならいっそのこと、選抜高等学校野球大会は国公立高校のみでやればいいじゃないですか。バカバカしい。あなた達の一時の娯楽のために、何億何十億と稼げるダイヤの原石を潰すことは、許されません。

今後の課題は、部活スポーツからの、切り離しでしょうね。学校の教師たちも、疲弊しています。運動生理学の専門的知識があるわけでもない指導者によって、間違った指導をされて体を壊す選手もいます。フランスだと、柔道の指導者は明確なライセンス制で、これはサッカーなども同じ。これが本来のあるべき姿です。野球は柵があって難しいでしょうけれど、ちゃんと良い部分を真似しないと、サッカーの人材を奪われるだけですよ? 貧しかった明治時代の、富国強兵のために苦肉の策としての学校体育のあり方を、考え直すべき時期です。

■野球百年の計が必要に■

ここらへんは、識字率がいまいちだった(それでも世界的にはトップクラスに高かった)時期の、便宜的措置だった判子が、今はお役所の仕事の非効率化を生み出しているように。この国は、一度決まった制度を改革できない悪癖があります。でも、改革は待ったなしです。実際、韓国は少ない高校野球のチーム数で、けっこう頑張っています。なにしろ、全国の高校で野球部があるのは81校です。夏の甲子園大会、日本の予選参加高校は3603校もあります。日韓の人口差を考えれば、200校程度でも十分やれるということです。

少子高齢化の現在、野球というスポーツの裾野は大事ですが、明らかに甲子園大会と高野連は、害悪になっています。まぁ、これは箱根駅伝も将来的にはそうなりそうなんですが。スポーツを取り巻く環境は変わりつつあります。現状、先進国の少子高齢化は避けられません。それでも、日本の人口は50年後も現在のドイツ並みの8000万人台はあるとされます。そこを見据えた、才能をすくい上げる制度とシステムの構築が必要。福岡ソフトバンクホークスの4軍制度など、将来的に5軍6軍あって、九州各地に分散させていいぐらいです。大計が必要な時代です。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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