次世代原子炉の動き
◉どうにも岸田内閣の原発政策が腰が重く、この冬は全国で電気料金が値上がりにようです。先の参院選で、原発再稼働の是非を、争点にしておけば……いや、昨年の衆院選でやっておくべきでした。でもまぁ、この国の国民は、未然に防がれた災害には無頓着なので。電気料金が嫌になるぐらい上がらないと、原発再稼働に同意しないので、岸田内閣もわざとやってる可能性もありますけどね。安倍内閣でも、ついに民主党政権の負の遺産である、原発停止を解除できませんでしたから、仕方がないのかもしれません。原発関連ネタを、いくつか。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、伊方原子力発電所のイラストだそうです。
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■来年を見越して今動くべき■
原発は、動かしだしてすぐに出力が上がるわけではなく、臨界に達するまで時間がかかり、更に出力が安定するには時間がかかるようで。だからこそ、停止するのにも時間がかかるんですが。なので、今から稼働してもこの冬の電力供給には間に合わないのですが。そもそも、10年以上も止まっているところもありますから、メンテナンスとかイロイロと必要でしょうし。本当は、原発再稼働を今からでも動いて、来年の夏の電力需要に備えるべきなんですけどね。ロシア連邦軍のウクライナ侵攻がどうなるか、現時点ではわかりませんが。それでも、備えておくのが大事かと。
岸田総理もいいかげん、ワイドショーの言説に振り回される政治は、辞めてほしいですけども。内閣支持率なんて、マスコミが騒げば代わりますからね。でも、大事なのは政党別支持率。ここが揺らがなければ、なんとかなりますからね。実際、昨年の衆議院選挙は、野党共闘とかマスコミの事前調査とかぶっ飛ばして、保守系政党が勝利。去年再稼働を公約しておけば、今年の冬には間に合ったのですが。自分は、この冬は毛布の枚数を増やして、乗り切る予定ですけどね。
■カナダで小型モジュール炉■
日本はこの10年以上の原発停止で、技術的な継承さえ難しくなっている部分もあるようです。やっぱり、稼働させて運用してこそ、得られるノウハウはありますからね。また、現状では新規の原子炉開発も生産も、かなり難しい状況。とはいえ、国内がダメなら国外へと言うことで、こんな動きもあります。カナダのオンタリオ州で、安全性が高い次世代の原子炉である第四世代原子炉の、小型モジュール炉(Small Modular Reactor)の開発に、参画するようで。カナダというと、水力発電とか豊富なイメージなんですが、やはり寒いのでそうでもないんですかね?
水素とアンモニア、これ重要です。何度か書いていますが、例え核融合エネルギーが実現しても、相変わらず水力・火力・原子力は大きな発電源として、棲み分けると思うのですよ。で、重要なのはアンモニア。可燃性は低いですが、紀元前から人類が扱ってきたので、ノウハウが蓄積されていますから。火力発電と併せて燃焼する技術が、研究中。NH3で、水素キャリアーとしても有能。これからは水素と、TOYOTAも力を入れていますし。高温ガス炉での石炭液化と水素生成は、自分もかなり期待していますので。
■さらにガーナでも日米提携■
さらに、こんな話題も。日本とアメリカが、ガーナで小型モジュール炉を導入するガーナで、提携するそうです。原子力研究の最先端はアメリカにあるのは、疑いないわけで。アメリカとイギリスは、2029年には小型モジュール炉の一種である高温ガス炉の、商用炉の稼働を目指しています。昨年は中国が、商用実証炉の臨界に達し、世界は完全に第四世代炉にシフトしつつあります。反原発派は、技術が永遠に変わらないとでも思ってるようですが。ンなことあるわけないんですよね。安全性の高い第四世代原子炉の研究は、複数進んでいます。
小型モジュール炉というのは、第四世代原子炉の、ひとつの形式ですから。第三世代原子炉は、一基ずつカスタムで作る部分がありますが、小型モジュール炉は機能ごとにパーツに分けて製造し、現地で組み立てるツーバイフォー工法みたいなものですからね。効率も良くなりますし。その中の一種である高温ガス炉は、メルトダウンしづらい構造ですから、反原発派の彼岸である東京に原発をも、実現できます(皮肉ですよモチロン)。日本もこの流れに送れず、2029年の高温ガス炉の商用稼働、期待したいです。
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