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占守島の戦いとウクライナ侵攻

◉日本の左翼の特徴として、沖縄戦がいかに悲惨だったかを強調し、そこでの日本軍が沖縄住民に集団自決を強調したといった話は嬉々として語る割には、ソビエト軍が満州国や千島列島でどういうことをしたかという話に関しては、消極的な点でしょうか。少なくとも自分が小学生の頃は、日教組の赤い教師たちの口からサハリン残留朝鮮人の話は出ても、千島列島の占守島の戦いについては、ついぞ聞いたことがありません。知らない人の方が多数派でしょう。

【ソ連が北海道占領を断念した一因か、終戦3日後から「占守島の戦い」…遺族が慰霊碑寄贈】読売新聞

 終戦直後の1945年8月18日に千島列島最北東端で起きた「 占守島しゅむしゅとうの戦い」で死没した戦車第11連隊の池田末男連隊長らの慰霊碑が、遺族から陸上自衛隊第7師団(北海道千歳市)に寄贈された。古里の愛知県豊橋市に設置されていたが、遺族の意向を受け、戦車部隊を主力とする機甲師団がある第7師団の史料館に移設された。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230818-OYT1T50094/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、千島列島と占守島のGoogle Mapです。

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■占守島と千島列島と■

カムチャツカ半島と千島列島の接するところ、それが占守島です。面積は388平方キロメートルで、これは鹿児島県の種子島の443.78平方キロメートルよりも小さく、長崎の福江島の326.36平方キロメートルよりも大きいです。もっと言えば、鹿児島県の徳之島や沖縄県の西表島 よりも大きいです。でも、現在は無人島だそうです。種子島 が人口2万7000人ほど、福江島 が3万3000人ほどということを考えると、かなり大きな無人島だと分かります。

最高標高189メートルで、最高標高が282メートルと平べったい種子島よりももっとなだらか。そもそも、千島列島は北方四島を加えると1万0355.61平方キロメートルにもなり、これは都道府県では7番目に大きな岐阜県の1万0621平方キロメートルとほぼ同じ面積で、かなりの大きさなのがわかるでしょう。ウィキペディア先生によれば、日本の経済の中心地である、東京都と大阪府と愛知県を合わせた面積よりも大きいそうです。

Google Map

1875年の樺太・千島交換条約によって、千島列島は日本の領土として、平和裏に確定したものです。日本では北方領土と言うと、国後・択捉・歯舞・色丹の北方四島のことになりますが。本来ならば 千島列島もそこに含まれるはずですし、樺太の南半分も日本の領有権は生きているという考え方もできます。日本は、両地域ともに所有権は確定していない、という立場です。ロシア連邦においては サハリン州として この両地域は含まれますが。

■お花畑平和論の崩壊■

この、占守島の戦いについて、X(旧Twitter)上では、かなりのツイートがなされたようで、トレンドにも一時上がっていたようです。こういう日本軍奮戦の歴史と、ソビエト連邦軍の悪辣な行為が、普通に語れるようになったのも、昨年のロシア連邦軍によるウクライナ侵攻と、戦後日本の論壇を牛耳ってきた 左派マスコミとアカデミズムによる、空想的平和主義が、大きく崩れてしまったため でしょう。

空想的平和主義とは、お花畑平和論と、ほぼ同義で。平和平和九条平和と唱えていれば、平和がやってくるという言霊思想の変形版です。日本が自衛隊を持ち武装なんかするから、周辺国に責められるのだ、憲法9条を掲げて非武装中立ならば攻められない、という思考の飛躍。しかしながら、ウクライナ侵攻によって、以下のようなウクライナの現実が、日本人には突きつけられてしまいました。

・核放棄したらクリミア半島に攻め込まれた
・クリミア半島で満足せず、さらに攻め込まれた
・ミンスク合意で外交でも妥協したが攻め込まれた
・ロシアに非武装化と中立化を求められた
・徹底抗戦を表明したら各国が支援してくれた
・ウクライナも実際に奮戦し、志願兵も多く出た
・戦闘にも勝利し、冷淡だったドイツも支援に転向
・ゲリラ戦の有効性がまた証明された

お花畑平和論者が、口にしていた平和論が、ことごとく覆ってしまったわけです。そこで慌てて、憲法9条は日本を外敵から守る盾ではなく、ヒトラーのような人物を 国内から生み出さないための足枷だと、論点のすり替えを始めたわけです。だったら、ロシア連邦や中華人民共和国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のような、軍事独裁国で核保有国で、日本と国境問題を抱えてる国に、輸出したらいかがでしょうかね?

■■

ウクライナ問題の趨勢は、まだまだ不透明です。来年の夏には、F-16戦闘機が提供されるという動きはありますが。逆に言えば、足かけ 3年以上の長期戦になる可能性もかなり高いわけで。加えて、中国は恒大集団の破綻と、建築バブルの崩壊を迎えています。その影響に関しては、リーマンショック級の問題になる可能性を指摘する人もいれば、日本のバブル崩壊と同じで、中国国内だけの問題に収斂されるという指摘もあります。

ただいずれにしろ、中国はそこで起きた国内の不満を外に向ける可能性もあるわけです。もちろん、その逆の分析もあり。経済的な旨味がない台湾侵攻は無意味で、むしろロシアへの武器輸出で儲ける方向に行くのでは……という指摘もあります。自分などはワンチャン、北進の可能性を夢想してしまいますね。国境地帯に 人民解放軍を展開して、ウクライナとの二正面作戦の状況に追い込めば、ロシアは確実に敗北します。

もちろんその場合は、中国とロシアの核戦争に発展する危険性もありますが。プーチン大統領には、戦術核を使うと、確実に負けという部分は分かっているでしょう。ロシア連邦軍には何らかの形での戦争終結しか、選択肢はないはず。終戦間際の日本のような、一撃講和論みたいな状況でしょうか? ウクライナに一撃を食らわせ、有利な状況を作っての講和。でも、核兵器の使用以外でそれが可能とはとても思えず。ゼレンスキー 大統領がクリミア半島奪回まで目標に掲げたら……。

理想は、このままロシア連邦が悪あがきをし、泥沼にはまって消耗し、核兵器を使う前に内部崩壊してくれるのがベストですが。ロシア連邦は解体され、モスクワ大公国の時代に戻る感じで。サハリン州は、日本に帰属ということで。日本なら中国と違って、一国二制度でマジに緩やかな連邦から始めても、対応しますしね。で、国連常任理事国の問題児の片方が解体できたら、最後の問題児をジックリと兵糧攻めが、理想といえば 理想ですが。

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