松本人志問題、文春に逆風?
◉なんだか、週刊文春のトーンが腰砕けというか、竜頭蛇尾というか、尻すぼみな感じです。あまりに自信満々だったので、何か隠し玉が有るだろうという人も多く、自分もそうだと思っていたんですが。文芸春秋社の新谷学総局長が「彼女の証言だけで、客観的なそれを裏付ける証拠もないわけですよね。それで被害届を出して警察で事件にできるかと言うと、不可能」と、とても裁判で勝てるような案件ではないことを、間接的に認めてしまいました。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■総局長の立場■
出版社は、編集部があって、雑誌や書籍を作っています。これが大きな出版社になると、各編集部をまとめる局長という役職があります。漫画誌なら、少年誌部門の局長とか、少女誌部門の局長とか。局長はもと編集長などが多く、役員を兼ねることも多いです。で、この局長がたくさんいる大きな出版社だと、総局長という役職があります。文藝春秋だと書籍事業部や雑誌事業部、メディア事業部などの各事業部を統括する立場です(ない会社もありますけれどね)。だから、文藝春秋社としては、かなりの幹部役員です。
なので、そのかなりの偉い立場の人がこう言ってしまうというのは、文藝春秋社としては、けっこう旗色が悪いという面はあります。ただ、逆に言えばとても偉い人なので、もう現場にはタッチしておらず、文春編集部の考えと乖離している可能性もあります。文春の場合、編集権はかなり独立していて、会社の意向を無視して、好き勝手やってる印象はあります。編集部と意思疎通した上での、負けたフリかもしれませんので、現時点ではどっちか分かりませんが。
■実名の告発者■
そして、こういう大阪のリッツカールトンでの飲み会に参加したという、実名の告発者も登場です。一般論ですが、匿名の告発者と実名の告発者では、裁判などで裁判官に与える心証は、かなり違うようで。自分にはこの方の証言の真偽は、能力がないので判定できませんが……ただ、読んだ感想としてはかなり具体的で、整合性も有るように思います。もちろん、他の飲み会はどうだったかは分かりませんし、そこの判断は保留ですが。
このnoteを書いている時点で、4180.1万閲覧で17万イイネ、イイネ率0.4%です。とんでもない閲覧数なので、サイレント・マジョリティの支持は高いですね。
かなり、明確な意思表示ですね。
■自由と責任と■
個人的には、雑誌や新聞の見切り発車記事は、仕方がない部分はあると思っています。完璧な証拠を揃え慎重を期すよりも、多少拙速でも速報性が大事な場面は、多々ありますしね。記事にすることで世論が喚起され、「実は…」という、新たな内部告発者や、証言が出てくることもあります。辻元清美議員が、国民の血税1870万円を詐欺した事件も、週刊新潮が報じて、最初は本人は否定していましたが、次々と証拠が揃っていって、ついには4名が公設秘書の給与を国から騙し取ったとして逮捕され、全員が有罪判決を受けたように。
ただ、言論の自由には、言論の責任もセットです。どうせ名誉毀損で訴えられても、大した額にはならないから・しかも莫大な売上が出るので、やったもん勝ちでは、あまりに無責任です。欧米では誤報は、同じ場所に・同じ大きさで・同じ文字量の謝罪が必要という国もあると、聞いた記憶が。日本の新聞とか、小さく入れて終わりですからね。懲罰的判決も含め、日本でも導入すべきことは有ると思いますね。国会で法案が提出されても良いでしょうし、議論はあって良いかと。
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