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ハエが鳥インフルエンザ媒介

◉鳥インフルエンザ、水鳥の腸で増殖しますが、水鳥自体には発症しないんですが。家禽のニワトリや七面鳥やウズラが感染すると、メチャクチャ致死率が高いという、厄介な存在です。鳥だけでなく、ブタにも感染するのですが、その感染のワンクッションに、ハエがいるのでは……という九州大学の研究です。言われてみれば、ありえますね。予防となると、環境の整備が必然なんですが、あの小さな体ですから、どこからでも入ってきますしね。でも、可能性が見えれば対策も進みます。

【【独自】ハエが鳥インフルエンザウイルス媒介関与か 九大調査】NHKニュース

鳥インフルエンザウイルスの媒介に、ハエが関与している可能性があることが九州大学の研究グループの調査でわかりました。
これまでは小動物などを想定して感染防止対策がとられていて、グループではハエの侵入を防ぐ対策を行って効果を検証することにしています。
鳥インフルエンザは昨シーズン全国26の道と県で確認されて過去最多の1771万羽が処分され、この冬もすでに各地で確認されています。
九州大学大学院農学研究院衛生昆虫学分野の藤田龍介准教授の研究グループは去年12月、感染が相次いだ鹿児島県出水市の養鶏場近くなど30か所あまりでおよそ900匹の「オオクロバエ」を採取して詳しく調べました。
その結果、最も多かった地点では、15%ほどのハエから高病原性の鳥インフルエンザウイルスを含む鳥のふんが検出され、ウイルスは感染力を維持していたということです。

https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20231226/5010022925.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ハエのイラストです。

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うちの実家は、自分が子供の頃は鹿児島県で盛んだった家庭養豚で、豚を買っていましたが。まぁ、ハエは養豚ではつきもの。鳥インフルエンザ自体は、人間への感染力は弱いのですが、水鳥起源のインフルエンザウイルスがブタに感染し、ブタの体内でウイルスが変異してヒトインフルエンザになるという仮説があります。どうも中国南部の山村で、家禽と豚がいる環境で感染してヒトインフルエンザが毎年新たに変異種として現れるようなのですが。ヒトインフルエンザの予防にも有効。

個人的には、殺虫剤はあまり好きではないのですが。昔はよくあったハエ取り紙、アレがあんがい有効のような。リボン式で、割とびっしりとハエが付いていましたね。今は、だいぶ減りましたが。ハエはハエで、野生の死骸や糞などの分解には欠かせない昆虫なんですが……。でも、インフルエンザが絡んでくると、そうも言っていられませんからね。鹿児島とか、小学校の近くに大規模な養鶏場がありましたが。ひとたび鳥インフルエンザになれば、殺処分必須。

それだけではなく。鹿児島県の出水平野は、ツルの飛来地として有名なんですが。アレも数が多すぎて、もし鳥インフルエンザが流行したら、とんでもないことになりそうです。これは、佐渡のトキにしろ兵庫のコウノトリにしろ、同じなんですが。アホウドリも群れを作るので。どれぐらい感染するのかはわかりませんが、ハエというワンクッションを排除できれば、また違うのでしょう。今後の研究に期待です。

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