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奄美大島にウミウシ探しにいってきた

ダイビングをする中で、何度かウミウシに会い、
興味を持ち始め
Instagramとかを眺めてそのバラエティと
美しさに惹かれ、
ウミウシ写真集まで買ってすっかりと
魅了されてしまいました

写真集を出されている今本氏の撮影場所に
奄美大島が多かったため
たくさん会えるかな、
きれいな写真撮れるかな、
多少温かいかな、
なんてかなりミーハーな下心で奄美大島へ
4日間のダイブ旅行へ

今まで会った中で一番好きなのはミゾレウミウシ
イロウミウシ系、なかでも色が淡かったり、
柄がシンプルな子が好み
どんな子に会えるかワクワクです!

奄美大島へ

鹿児島経由で奄美大島につくと生憎の小雨
奄美大島と聞くと、南の島って
イメージを持っていたが、
沖縄本島と屋久島の間くらいに位置しており、
石垣なんかと比べるとだいぶ北

35日雨が降ると言われる
屋久島ほどではないにしろ、
雨を見る奄美と評される島だけあって、
とくに冬の間は雨や曇が多いらしい

私、基本晴れ男なんだが勝ちきれぬ・・・うぬぬ
2日め以降は晴れたし、
4日めは晴天だったので
なんとか面目は立ったかな?

奄美に縁の深いウミウシたち

まずはせっかくなので、
ご当地奄美とゆかりの深い子たちを紹介

アマミウミコチョウ

ビーチに入ってすぐの砂地を
じっくり探索するといること、いること
名に「アマミ」を冠するウミコチョウ
4mmくらいの小さな子たちが
あちらこちらをうろうろ

ウテンミノウミウシ ※小さすぎて写真うまく撮れず

名にあるとおり「宇天」ビーチで遭遇
マメスナギンチャクという
集合体恐怖症を起こしそうな
小さなイソギンチャクがサンゴ周辺にびっしり
その中にミノ先が緑の
小さなミノウミウシが隠れていました
(写真中央の少し上、小さくてぜんぜん撮れなかった・・・)

クラサキウミウシ

倉崎海岸というビーチの名前がついている
写真は別の場所で撮影
イロウミウシ系の中でひらひらしてる属の子
薄い桃色に白い縁と帯が印象的

モウミウシ系

藻・海藻を食べているウミウシたち
葉緑体をとりこんで利用したりしていて、
緑系統の体色の子が多いかも

クサイロモウミウシ

砂地から生える葉っぱを1枚1枚覗いていくと
5mmくらいのウミウシが這っている
背中の突起は先端がピンク色
正面から見ると眼点が
ちょんちょんとあって可愛い

ウサギモウミウシ

ボートで入った18mほどの深さの海底
同じ様に砂地の葉っぱに先端が黒い、
白い触覚のウミウシがもそもそしている


ツマグロモウミウシの一種 ※写真なし

モウミウシ系はあと1種、
浅いビーチで見かけたが
小さすぎて、潮もあって、
ぜんぜん撮れませんでした

ミノウミウシ系

ぴょんぴょんと背中に長めの突起が生えた
細長い体系の子が多いウミウシたちです
最初、ウミウシとは思いませんでした

ムカデミノウミウシ

ぐるぐる渦巻く突起が生えたミノウミウシ
色彩豊かな海の中に、
これまた見た目も色も派手なウミウシで
不思議の国のアリスに出てくる芋虫を
ちょっと思い出しました

図鑑によっては、
ミノがやや直線的なムカデミノと
渦巻いているオオムカデミノで
分けているものもあるみたい

ハナビラミノウミウシ

半透明の体に、うねった突起
突起の中をネオンのような色が走っていてキレイ
でも泥地とかをうろうろしてる

ルージュミノウミウシ

赤紫の細い体に
オレンジで短めの突起と派手なイデタチ

シロミノウミウシ

白い半透明でもこもこして見える

ヒブサミノウミウシ

ミノって言われて一番納得感のありそうな形状
根本のオレンジから紫に変わり、先端は乳白色と
この子も目を引くミノを持っている

アデヤカミノウミウシ

こちらも鮮やかな色彩
突起の先端の白が強くて、
どうにもピントが合いにくかった

ケラマミノウミウシ

白いミノで、先の方に黄色い輪っか

ワグシミノウミウシ

イボヤギミノウミウシ

セスジスミゾメミノ

紫の海藻に同化するように集まっていたが
なんと油断していてカメラの
バッテリーが切れて写真撮れず

キセワタ・ツバメガイ系

エンビキワセタ

ニシキツバメガイ

コナユキツバメガイ

オハグロツバメガイ

ミョウジンツバメガイとオオクロネズミ

なぜかオオクロネズミが、
ミョウジンツバメガイの追っかけをしてました
まさか禁断の・・・?

その他

カノコキセワタ
クロボウズ
なども見かけました

ミドリガイ・ノツユ系

キスマークミドリガイ

トカラミドリガイ

ハナミドリガイ

トウアカミドリガイ

チゴミドリガイ

ほか

小さな小さなテンガンノツユと
潮の強いところでフチドリミドリガイを
見かけましたが、写真をまったく撮れず・・・

イボウミウシ系

イボウミウシといえば、コイボだったので、
見かけてもスルー対象になりつつあったのですが
今回、いろいろな子を見かけて、
イボウミウシの印象が大きく変わりました
イボも鮮やかだったり、
カラフルなものもいるんだなぁと

コイボウミウシ

コイボにしては
模様が整ってる印象なのだけれど
ほかに当てはまるものもないし、たぶんコイボ

ソライロイボウミウシ

明るい青のウミウシ、
黄色いイボがアクセントでとてもキレイ

キイロイボウミウシ

鮮やかな濃黄色で目を引くウミウシ
こんな派手なイボもいるのだなぁ

タテヒダイボウミウシ

ソライロと比べて、色は淡め
あと少し大きい子が多いかも

シロウネイボウミウシ

イロウミウシ系かと思った
あまりゴツゴツは見えないけれど、イボウミウシ

オトメウミウシ系

オトメと名前についているが
割りと地味子ちゃんたち

オシャレオトメ

カメキオトメ

イロウミウシ系以外の隠鰓類

シモフリカメサンウミウシ

背中の模様がウミガメに見える
ということからこの名前
でもなんで「サン」まで名前に入れたのか・・・
変わった模様でおもしろいウミウシさん

コンペイトウウミウシ

半透明の体に黄色い斑点
たしかにちょっと砂糖菓子のようだけれど
意外と大きくてコンペイトウよりは目立つ

パイナップルウミウシ

半透明の体で
山脈の峰みたいなところが明るい黄色
図鑑と見比べるとちょっと模様が違うのだけれど
たぶんパイナップルウミウシ

コヤマウミウシ

パイナップルによく似たウミウシ
手持ちの図鑑には載っていなかった

モザイクウミウシ

なんとなくキャラメル味がしそうなウミウシ
この子はけっこうな個体数がいました
中にはゾウゲイロやモンジャと一緒にいたりと
なかなか活動的・社交的なのかもしれない

後ろにモンジャウミウシが写ってます

オンナソンウミウシ

ブチウミウシ

ウサギか子猫かパンダか、
ぬいぐるみみたいに可愛いやつ
もふもふしたい

イロウミウシ系 ※その中でもトゲトゲ・ヒラヒラ系

一番好きなイロウミウシ系
とくに柄がシンプルだったり、色が淡い子が好き
形も丸っこくて、
ザ・ウミウシ、という形の子が多い

ただしまずは、イロウミウシの中でも
トゲトゲしてたり、ヒラヒラしてたり、
イロウミウシぽくない子たちから紹介

イガグリウミウシ

黄色い体に、白いトゲトゲ、先端はピンク
なんとなく甘そうに見える

ニセイガグリウミウシ

イガグリに似てるけれど
体の周囲に半透明の領域があるので、
たぶんニセイガグリ

キベリアカイロウミウシ

冒頭に紹介したクラサキウミウシに似てる
ちょっと体を折りたたみすぎていて
模様がよく分からないけれど
たぶんキベリアカイロ、
もしかしたらアラリとか違う子かもしれない

モンジャウミウシ

ヒラヒラしているし、縁がくにゃくにゃだし
縁が水色、濃緑、黄緑と変わってるし
変わった名前だし、変わったウミウシです
でも個体はたくさんいました

フジナミウミウシ

好きなウミウシだったんですが・・・
残念ながらこの子に会ったのも
カメラのバッテリーが
切れた後のタイミングでした・・・

イロウミウシ系 ※おすすめ!一番好き!

ゾウゲイロウミウシ

もう透けるような白が美しく艶めかしく神秘的
そして小さめなんで可愛い
黄色い触覚も映えて、何度でも撮っちゃう

コナユキイロウミウシ

ホシゾラウミウシ

栄養たっぷりの泥地に、うじゃうじゃと
砂地に小さく可愛い個体がいた一方で
泥地にはでっぷりと貫禄ある、
それこそ牛のような個体もいて
バラエティに富む姿を見せてくれました

クチナシイロウミウシ

この子もなかなか個体数がいました
やさしいクリーム色の体に朱色の触覚、紫の線
光が当たると顔を背けるウミウシが多い中、
この子は割りと、
「何を見とるんじゃ」と言わんばかりに
顔をにゅっと向けてくる子が多い印象

アジサイイロウミウシ※ぴんぼけ~残念

ヘリシロイロウミウシ

この子も好きなウミウシ
白い体は半透明だが、ヘリだけは濃い白
ちびちゃくて可愛い個体でした

シンデレラウミウシ

これまたもう美しいウミウシ
しかも大きな個体が多いし、
動かないし撮り甲斐もあって満足

センテンイロウミウシ

セトイロウミウシ

ハスイロウミウシ

体の真っ白い子と、
少し黄色く柄の入った子がいる
ウサギみたいでかわいい

ホソスジイロウミウシ

シライトウミウシ

ザ・ウミウシという感じの一種

マダライロウミウシ

紫の触覚や縁取り、斑模様が点在
どことなく幻惑的で艶めかしいウミウシ

モンコウミウシ

斑点がにじんでおり、
ピントが合ってるんだか合ってないんだか
よく分からなくて少し撮りにくかった

ヒメコモンウミウシ

コールマンウミウシ

それ以外のウミウシたち

写真は、紫のカイメンに擬態するウミウシ
ライトを当てないと色が
同化しすぎて全く見つけられない
上に乗っている青紫がウミウシ、
下の赤紫がカイメン

ミナミヒョウモンウミウシ

そのほかにも、
ナナフシウミウシ
ツガルウミウシの一種
トンプソンアワツブガイ
ユビノウハナガサ
リュウグウ
クロヘリアメフラシ
などなど多種多様なウミウシたちに会えました

ミカドウミウシの幼体

さいごにミカドウミウシの
幼体を紹介して今回は終わり
親はあんなにデカいし、
ど派手な色なのに子供はかわいい
岩にヒラヒラした
ピンクの卵を産み付けてるやつです

全73種200近い個体に会えました
本当に楽しい奄美ダイビングでした

さいごにお世話になったショップさんを
勝手に紹介しておきますね

リープスクーバアマミ
https://amamiscuba.com/

ウミウシ探しのプロ!
本当におすすめのショップさんでした
楽しいガイドをありがとうございます。

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