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小説詰め合わせ

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#第1回noteSSF

待ち焦がれながら真夜中に。

待ち焦がれながら真夜中に。

 閉じていた瞳をゆっくりと開く。まつげの間をすり抜けて、街灯の光が入り込んできた。夏の夜の重苦しい熱風が、少し伸びた私の髪の毛と戯れている。手で髪を撫で付けながら、また時間をかけて瞳を閉じる。

 ゆっくりと瞬きをする癖が付いたのは、この歩道橋で彼を待つようになってから。

 歩道橋の手すりに頬付をついて、不安になるほどに薄い瞼の開閉を繰り返す。瞼を開いている時に彼が現れるのか、はたまた閉じている

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