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私なりの油絵の描き方

どうも。春に限らず毎日暁を覚えずに熟睡を決め込んでいます。

私は中学生から始めた油絵を今でも趣味として細々と描いています。油絵はハードルが高いと思われがちですが、案外道具さえ揃えてしまえば筆はサクサク進むものです。(個人的にはやり直しのきかない水彩の方が難しいです)

さて、閑話休題して描き方の話をしましょう。
基本的には
1.スケッチブックなどで下描き
2.キャンバスに下描き
3.全体に適当に色を乗せる
4.本来の色に寄せていく
5.細部を描き込む
6.微調整してサインを入れる
という手順で描いています。

まずは下描きについてです。ここで全体の構図を決めます。絵が苦手という人は全体のバランスが取れないということが往々にしてあるので、まずはざっくりと丸などで大きさを決め、それから概形をとると描きやすいのかなと個人的には思います。その方が描き直しやすいですしね。
描く対象にもよりますが、私はスケッチブックに描く時点で結構描き込みます。(キャンバスって鉛筆の線が消しづらいんですよ)対象を見て正確に写し取れるなら問題ないですが、難しい場合は写真を撮ってから画像を線で分割して部分部分で見ていくとやりやすいです。
そうしてスケッチブックに下描きをしたら、今度はキャンバスに下描きをします。スケッチブックを見ながら描き写すこともあれば、トレーシングペーパーとカーボン紙を使って転写してしまうこともあります。正直せっかく詳細に描いたので転写した方が楽だし綺麗だと思っています。

下描きを終えたら、全体に適当に色を乗せていきます。ここでの「適当」は本当に特に何も考えていません。キャンバスの地を残さないことを目的にしつつ、色を重ねたときに深みが出るように、できれば本来の色とは異なる色をのせます。ここであんまり調子に乗って塗ると下描きが消えて後で面倒になったりします。とはいえあまりビビりすぎない方が良いです。(個人の感想)

全体に色が乗ったら、目指す色に寄せていきます。原則絵の具の原色そのままを使うと強すぎるのでお勧めしません。(敢えて使うこともありますが)混色して目指す色を作るのはなかなか楽しいです。良い色ができた時の喜びはたまりませんね。

全体の印象が整ったら、細かい陰影やハイライト、輪郭などを描き込んでいきます。キリがないように思えますが、ここが一番楽しいです。作品の完成が見えてくるので。輪郭を取るときは、その物自体ばかりに絵の具を乗せているとどんどん大きくなってしまうので、外側から削ることをイメージした方がよりシャープでくっきりとします。もしモチーフの印象が弱いと感じたら、細く縁取りすると存在感が増します。

描き込みは突き詰めるとキリがないので、ある程度やったら全体を見て、違和感等あれば整えて作品は完成です。最後にサインを入れましょう。サインは自分がその作品を作ったという証であり、作品の一部でもあります。雰囲気を壊さないような場所・色を選びます。最初はどんなサインにするか迷ったものです。今ではお気に入りのサインが定まっていますが。

以上が私なりの油絵の描き方です。大きなキャンバスに描くのは時間も絵の具も消費しますが、小さなキャンバスなら飾りやすいし気軽に描くことができます。これを読んで興味が湧いた方は、ぜひお近くの画材売り場を覗いてみてください。もしかしたら、生涯の趣味への入り口になるかもしれません。

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