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【6/20】おさかなの長かな?

・1500字弱。


・ルパンの原作漫画を読んだ。結論から言うとアニメのルパンの比にならない面白さだった。

・巻中でモンキー・パンチ先生はこうコメントを残している。

「ルパン三世」を描いているときの最大の楽しみは、何といっても読者とゲームできることである。これは作者と読者のゲームというより、「ルパン三世」対読者のゲームとして描いている。誰もが予想もしなかった最後の大ドンデン返し、これこそがゲームの醍醐味なのだ。

・アニメの方のルパンの一番の見どころは「泥棒数人がモノを盗んだりすることによっていろんな機関や国が動かされてしまう話」なので、原作の方もそうなのかと思ったが読んだらまるで違った。モンキーパンチ先生がルパン三世を書くときに一番意識している見どころは引用に上げた通り、読者を驚かせるドンデン返しなのである。毎回物語終盤で「読者は騙されていたんだよ」という答え合わせがなされるので、二週目を読んでみると、確かに各キャラの行動がトリックに一致していて、やられた!と思う。Good…

・アニメの方では「このお宝はどれだけ重要で、どの組織はどの組織とどういう関係で…」という設定語りが多いというか、それが見どころみたいな所がある。でも原作の方はそういう背景設定を重視していないので、急にクライマックスの面白い所だけ切り取って読者に見せるような描かれ方をしている。「設定はあまり語らないけど絵から推測できるでしょ」というスタンスだ。Good…


・モンキーパンチ先生は続けてこうコメントしている。

アニメーションになった「ルパン三世」には、このゲーム感覚がうすれてしまっているのは何としても残念である。その最大のライバルである銭形警部の扱いに原因があるように思う。彼はかなり頭のキレル警部として描いたつもりだったが、アニメーションになった銭形はただ単に狂言回しのバカになってしまった。子供にまで「バカ銭」と呼ばれる始末である。彼の名誉のためにも本編でぜひ彼の明晰な頭脳を確認してほしい。

・いいぞいいぞ!言ったれ言ったれ!おれもそう思うぞ!

・おれがもしモンキーパンチ先生の立場だったら超ブチぎれるのだけど。


・ウワー!なんか急にアニメの方のルパンが嫌いになってきたな。アニメの方では「やられた!まさか変装だったとは!」という感想があまり発生しないもんな。「このキャラはルパンが変装したキャラですよ」とわかりやすくされている場合が多いもんな。

・ルパンの公式作品といえど、原作以外は二次創作なんだなぁというのが率直な感想。ルパンのアニメ5期はただの金のかかったBL二次創作なので見なくていいです。

・それはさておき「ルパン三世THE FIRST」と「カリオストロの城」は最高なので。全人類見てくれ。



・ラクガキノルマ。恐山さんとか。

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・右下の驚愕してる絵、モンキーパンチ先生の影響をモロに受けているもんな。全く模写ではないのだけど、絵柄が引っ張られた感覚があった。

・モンキーパンチ先生の絵、基本的に写実寄りで立体感のある絵柄なのだけど、顔だけ例外的に全く立体感のないデフォルメ絵なのがよい。この方の絵柄は躍動感重視らしく、あえてデッサンを崩してでも躍動感を出している。私はその「あえてデッサンを崩す」という芸当ができる域には達せていないので…すげぇなぁ…

・私の今の悩みは「デフォルメ絵をかくとき、どうしても”この絵は立体で再現できるのか”を考えてしまうので、立体に縛られたデフォルメ絵しか描けない」なのだけど、その点モンキーパンチ先生の絵はすげえ参考になるなぁ…と思った。


・おわり


・寿司の手裏剣。

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