地獄を見た・・・大人の「中耳炎」のつらい体験を全ビジネスパーソンに知ってほしい
こんにちは!全国で日帰り温泉事業を手がける「温泉道場グループ」の宮本まさきです!
と、いつもならこんな調子で明るくスタートして、温泉・サウナや人事をテーマにした記事を投稿しているところですが…
今回のnoteは全く趣旨が違います。
僕のある辛い体験を、ぜひ世のビジネスパーソンの皆様に知ってほしいと思いキーボードを叩いています。
タイトルでお分かりのとおり、そう、「中耳炎」の話です。
え?中耳炎?あの、子どもがよくなるやつ?
ーそう、その中耳炎です。
中耳炎なんて、別に大したことないでしょ?と思っているそこのあなた!他人事じゃありません。油断してると、まじで大変なことになります。
1月の末に中耳炎にかかり、そこから10日間、地獄のような苦しみでした。
僕はグループ全体で360名をかかえる企業の副社長かつ、その子会社の代表もしています。分かりやすく言えば、毎日、結構重要な仕事がぎっちり詰まっています。その立場でありながら、仕事のほとんどをリスケせざるを得ず、関係者の方々には多大なご迷惑をおかけしました。
僕史上、最大の苦しみ。
はっきり言って、インフルエンザなんかよりも何倍も辛かったです。
痛い、痛い、痛い!!!!!
1月27日、僕は出張で東京に来ていました。
朝、なんとなく右耳が聞こえづらく違和感があったものの、そのまま仕事へ。ところが、正午を迎える前に、状況が一変しました。
痛い!痛い!痛い!!!!!!!!
とにかく、耳が痛いのです。
片頭痛のときの、ドクンドクンと脈を打つようなズキズキとした痛みが、耳の中で強烈に暴れまわっていました。
もともと僕は、わりと痛みには強い方です。以前、椎間板ヘルニアを患ったときも、痛いながら騙しだまし動けていて、最終的に病院に行ったときには「こんな状態でよく動けてたね!?」とお医者さんに驚かれるくらい、耐えられるタイプのはずなんです。
が、今回は一瞬でギブ。
唾を飲み込んだときとか、口を開けたときとかだけじゃなく、常に痛い。
とにかく「痛い」以外のことを何も考えられなくなり、病院にかけこみました。
結果は、中耳炎。
はじめて「耳カメラ」を体験し、自分の耳の中を見たのですが、素人の僕が見ても分かるくらい真っ赤に腫れ上がり、鼓膜(コンタクトレンズみたいな透明の膜)の奥側に、痰のような鼻水のような黄色い膿がタプタプと溜まっているのがはっきりと見えました。
(うげぇ、こんなにはっきり見えるもんなの?)ー
と思いつつ、中耳炎という診断に、どこかホッとしていました。
(あの、子どもがよくなるやつ?じゃあ、すぐ治るか……)
しかし、甘かった。僕の苦しみは、まだ始まったばかりだったのです。
痛みがひかない!薬が効かない!
病院で処方されたのは抗生物質と、痛み止めのカロナール。しかし、これがどちらも効かなかった。
抗生物質は、その菌にあったものであればすぐに効果を発揮してくれるけど、なにが合うかは飲んでみないと分からないらしい。
僕は一度目のくじ引きに外れてしまった、というわけです。
さらに辛いのが、痛み止めさえ効かなかったこと。とにかく四六時中痛くて痛くて、眠ることすらままなりませんでした。
大の大人が痛い痛いとわめいているのもなんだか恥ずかしいですが、そんなことを言っていられないくらい「我慢」とかいうレベルをはるかに超えていました。
耐えかねて、薬剤師の資格を持っている兄に相談し、処方されたカロナールを止め、市販のロキソニンに切り替えたところ、こちらがなんとか効いてくれて、それからは一応眠れるようになりました。
ロキソニンってこれまで頭痛や生理痛に悩む女性のためのお薬という印象を持っていたのですが、僕にもちゃんと効きました。感謝。
(※きちんと専門家に相談の上服用しています。個人の判断で処方されたお薬を勝手に変えるのは絶対におすすめしません!)
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自宅がある三重に戻り、また別の耳鼻科にかかりました。東京でもらった抗生物質・痛み止めが効かなかったことを説明し、別の種類のものを処方してもらい、ようやく薬が効きはじめました。
とにかく薬を飲んで、ただひたすらに寝るのみ!
そんな生活を2,3日続けているうちに、痛み止めが効いている間の約3時間だけは少し仕事ができるくらいには回復してきました。
そこで、重要なオンライン会議の3時間前に痛み止めを飲む。そのために、何時に食事をとり、何時に寝るかを逆算して決めるようにしました。
それ以外の時間は、やっぱりお布団の中です。
出張族の僕は、普段からなかなか家に帰れず、こんなに何日も自宅にいたのは久しぶりでした。昨年生まれたばかりの娘ともっと遊んだりしたいという気持ちはあるものの、起き上がることができませんでした。
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そんな日々の中、ある日の朝、目覚めると耳が濡れていました。
そう、鼓膜に穴が空き、中に溜まっていたあの膿が出てきたのです。
「膿が出たということは快方に向かっている証拠だ…」とまだ痛みはあるもの、ようやく安心しました。
耳から膿が出て安堵するなんて、人生で初めての感覚です。
あれから1ヶ月。いまだに耳が聞こえない
実は、今回の中耳炎のせいで右耳が聞こえなくなりました。膿が詰まっていたからなのか、鼓膜に穴が空いたからなのか、はたまたそのどちらともなのか。
痛みと格闘している間は、右耳が全く聞こえませんでした。今はすでに仕事にも通常通り復帰していますが、まだ聞こえづらさが残っています。
お医者さんからも「鼓膜に穴が開いてから完全に治るまでには1ヶ月以上かかる」と言われたので、中耳炎患者としては一般的な流れのようです。
ところで「右耳が聞こえない」と言われて、あなたはどう思いますか?
(え、でも左耳は聞こえるんでしょ…?じゃあ別に大丈夫じゃない?)
と思った方もいるかもしれません。ほんの2ヶ月前までなら僕もそう思っていました。
こんな状況になってはじめて知ったのですが、片耳が聞こえないだけで想像以上に日常生活に支障をきたします。
普段、特に意識しなくても耳から入ってきて、言葉として認識できている数々の音が、左耳を傾けて集中しないと聞き取れないのです。そのせいで何の変哲もない1日を送っているだけでもかなり消耗します。
病院でも薬局でもコンビニでも、「え?なんて言いました???」と何度も聞き返してしまい、なんだか申し訳ない気分になりました。
僕は温浴施設を運営しているという仕事柄、ご年配のお客様と接する機会も多いのですが、おじいちゃんおばあちゃんたちの気持ちが初めて理解できました。
出張族のビジネスパーソン。特に小さな子どもがいる父・母は要注意!
さて、これだけならただの私の「しんどかったエピソード」で終わってしまいます。
今回このnoteを公開した理由の1つに、皆さんにも中耳炎に気をつけてほしいという思いがありますので、そもそもなぜ中耳炎になってしまったかについても整理したいと思います。
ことの発端は、ただの「風邪」でした。娘が保育園に通い出してから、我が家では常に誰かが風邪をひいています。小さなお子さんをお持ちの方であれば分かると思うのですが、保育園からありとあらゆる菌を持って帰ってくるからですね。
その風邪をこじらせて、中耳炎になってしまったわけですが、その原因としてお医者さんからは次の3つを指摘されました。
①過労
文字通りです。毎日頑張って働いています。過労とストレスからくる免疫力低下ですね。
②気圧の変化が激しいこと
出張が多いため、飛行機や新幹線に乗りまくっています。日頃から気圧の変化が激しく、知らず知らずのうちに耳に負担をかけすぎてしまっていたようです。
③症状を抑える薬をのんだこと
上記の通り出張で公共交通機関を使ったり、人とお会いする機会も多い手前、咳や鼻水などの風邪症状があるときには、早めに市販の咳止め薬などを飲むようにしていました。
が、これが良くなかった。本来、咳も鼻水も、身体の中のバイキンを外に出すためのものです。それを無理に止めてしまったことで、より悪化させてしまうことになりました。
この3つ、当てはまる人多いんじゃないですか?
✔️ 毎日忙しい
✔️ 出張が多い
✔️ 風邪をひいたと思ったらすぐ市販薬を飲む
さらに
✔️ 保育園・幼稚園に通っている小さな子どもが家にいる
そんな人は、ほんと、気をつけてください。
僕は今回の辛い体験から日頃の行動を反省し、
・症状を抑える薬は飲まない
・出張先でも、リフレッシュ&リラックスのための時間をつくる
ことを自分と約束しました。
「え?中耳炎・・・?」という冷ややかな目との戦い
僕が中耳炎で苦しんでいる間、周囲の目は冷ややかでした。
出張、視察、オンライン会議などあらゆる予定をリスケしてもらう中で、もちろんその理由を説明するわけですが、ほぼ間違いなく、
「え、中耳炎…ですか…?」
(そんなことで…?という心の声がありありと聞こえてくる!)
と、戸惑われました。
これがインフルエンザなどであれば「それは大変ですね!ゆっくりと寝んでください!」とでも言われたと思いますが、一般的に中耳炎と言えば“子どもがかかるやつ”くらいの軽い認識。まさか大の大人が中耳炎ごときで仕事を1週間以上休むなんて誰も思っていないわけです。
さらに熱があるわけでもない。
「え?耳が…痛い…だけ? 右耳が聞こえない? えと、左耳は…?」
(左で聞けばいいじゃん、という心の声も)
こちらは、生まれて初めて経験するほどの猛烈な痛みで眠ることすらままならないというのに、その辛さは全くといっていいほど理解されませんでした。
インターネットで調べても、インフルエンザなどのメジャーな病気と違い大人の中耳炎についての情報はあまり多くはありませんでした。特に実際にかかった人がどうなったのか、症状を和らげるために何ができるのかなどがほとんど分かりませんでした。
それであれば、僕が、実際の体験記を残しておこうと考えたのです。
できれば、中耳炎にならないような生活をしてほしい。
今まさに中耳炎で苦しんでいる人を少しでも励ましたい。
そんな思いでこのnoteを書きました。
ちなみに症状を和らげるアドバイスとして僕が言えるのは
・我慢は意味をなさないのでさっさと病院に行くこと
・効く抗生物質を引き当てられるよう祈ること
くらいです(涙)
そして、中耳炎の苦しみが理解されずにもどかしい思いをしている人は、このnoteを会社に送って「こんなに辛い病気なんだ」と主張してやりましょう。
なめてると
痛い目みるぞ
中耳炎
宮本 まさき
サポートいただけると嬉しいです! これからも地方創生・温泉・サウナ・人事などをコツコツ書いていきますので、書籍の購入費用に充てさせていただきます。