青い空　５

青い空　５

　　　

　　落ち葉

　　落ち葉をふむ
　　かさっ　かさっ
　　さくっ　さくっ
　　乾いた音が冬を呼ぶ

　　冬を呼ぶ音だけど
　　落ち葉のじゅうたんは
　　やわらかかった
　　踏み心地がやさしかった
　　気持ちのいい冬がくるのだろうか

　　　

　　夜空

　　冬の夜空は
　　曇りのないガラス
　　
　　そこに浮かぶお月様は
　　曇りのない鏡

　　天の鏡には
　　何が映っているのだろう

　　　

　　冬の雨

　　お天気続きの冬の雨は
　　ありがたいね
　　喉が痛くならなくってさ

　　でもひと雨ごとに
　　寒くなるんだよね
　　冬の雨は

　　勝手だな

　　　

　　落葉樹の冬

　　すっかり我が身をさらけだした
　　落葉樹たち

　　すみからすみまで見られてる
　　どうして
　　そんなにすくっとしていられるの
　　
　　きっと君たちのからだの中に
　　たぎる力がみなぎっているから
　　自分に自信があるんだ

　　次に訪れる季節を楽しむかのように
　　裸を楽しむ

　　自分の　力を信じる姿がある

　　　

　　木

　　北風に木の枝がしなるしなる
　　おまけに冷たいみぞれ

　　枝をしならせしならせ
　　ゆれてゆれて
　　堪えて堪えて

　　己はここと
　　ゆずらない