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世界がより身近になった現代の話

絶対距離(例:東京、大阪間約400 Km)に対し、時間距離(例:東京、大阪間が2時間)が航空機の登場で明治時代と比べ60分の1に縮小した

明治時代(1868年~1912年)に活躍した夏目漱石(1867年 - 1916年)は、日本を代表する作家であり、近代日本文学の巨匠として知られています。代表作には『吾輩は猫である』や『こころ』、『坊っちゃん』などが有名。彼は、英文学の研究者でもあり、イギリスに留学した経験から西洋文学と日本文学の橋渡しを行いました。その夏目漱石が、イギリスに留学する際には、東京→ロンドン間を汽船で1か月以上かかったとされる。※現在だと飛行機で約15時間である。

そして、明治当時、日本からヨーロッパへ行く手段としては、汽船が一般的であり、その航路は、
①横浜 → マレーシア横のマラッカ海峡
②インド下を通り
③イエメン(サウジアラビア下)の紅海を通り
④現イスラエルとエジプトの間にある、スエズ運河を経由し
⑤ヨーロッパ諸国への入り口となる地中海へ出る

それが、航空機の登場で、東京からロシア上空のシベリアを経由して、ロンドンまで行けるようになったのである。そのおかげで、約15時間程度でいけるようになった。

そして、気になるコスト面だが、当時明治初期の公務員の初任給が当時の4円(単純計算で年間48円)に対し、イギリスロンドンの旅行費は約610円という記事があった。単純に、初任給の150倍程度になる。現在価値で計算すると、公務員の初任給が19万円とした場合、その150倍は、2850万円となる。(現在は、ロンドンまでの航空費は約20~25万円)

つまり、世界がより身近になったのは、絶対距離を時間距離でカバーしたこと、そして、コスト面が大きく下がったことによる、アクセスの敷居が下がったことにあるのではないだろうか。

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