【イモリのためのビバリウム】レプボイモリウムの制作過程
はじめに
もぐと申します。
この記事ではレプボイモリウムの制作過程をご紹介します。
どなたかの参考になれば幸いです。
自分なりの気づきや工夫は以下の記事にまとめています。
制作の前に、まずはこちらの記事からご覧ください▽
制作準備
入居予定のイモリについて調べる
そもそもビバリウムに向いている種類・年齢なのか、どの程度水が好きかなどを調べます。完成形をイメージする
どんなレイアウトにするか、あらかじめスケッチをしたり、コンセプトを決めておくと尚良し。メンテナンス性を意識するのを忘れずに。材料を準備する
2でイメージした完成形を元に、必要な材料を集めます。置く場所を考える
イモリに暑さは厳禁です。涼しさを保てる場所を選びます。基本はエアコン管理です。
1については未定でもOK。
2については材料を元に作りながら考えるのでもOK。
必要な材料について
①レプタイルボックス
同サイズのアクリルケースは色んなメーカーが出していますが、私はSANKOさんのを使っています。
②軽石 or 猫避けマット
軽石は粒感が揃っているもの且つ軽いものが理想。オススメがあれば教えてください。
猫避けマットはダイソーで購入できます。
③鉢底ネット(+ウールなど)
軽石を使う場合はウールがオススメ(水切りネットや不織布などでもOK)
百均に売ってる鉢底ネットは必須です。
④ソイルや赤玉土
「プラチナソイルのノーマル・ブラウン」と「コケリウムさんのソイル」を使っています。
プラチナソイル、もしくは赤玉土のみでも問題ありません。
3Lほどあると安心。
⑤苔
コケリウムさんでの購入が断然おすすめ!
ホソバオキナゴケとツヤゴケの2種を使っています。
⑥苔以外の植物
コケリウムさんかピクタさんで購入しています。背の低い物を選びます。
⑦水入れ
小型の爬虫類用水入れでもいいですし、醤油皿などの小皿でも大丈夫です。
テラコッタ製はコケが生えやすいのであまりオススメしません。
私は陶器屋さんで購入しています。
⑧シェルター
植物で影を作る場合は無くてもOK。
⑨脱皮用の石
尖りのない溶岩石がオススメです。
汚れを落とし1日ほど水に漬けておきます。
⑩作るための道具
・ピンセット
・スプーンやヘラ(ソイルを盛ったり整えたり)
・結束バンド(1本あればOK)
・霧吹き
制作過程
今回はイモリではなく、スリーラインサラマンダー用に立ち上げました。作り方は同じですが、大きめの水入れの容器を採用しています。
制作スタート
①土台作り
レプボのサイズに合わせて猫避けマットと鉢底ネットをカットします。
②レイアウトを決める
どこに何を置くか決めます。
今回は右奥にシェルター、左手前に水入れを配置します。また、シェルターと溶岩石で土手を作り、手前と奥で高低差をつけるレイアウトにしました。
③排水機構を作る
下に溜まった汚水をスポイトで抜くための機構を作ります。
まず、水入れの下になる部分のマットとネットを丸くくり抜きます。
次に、余っている鉢底ネットを細長くカットし、結束バンドを使って筒状にします。
くり抜いた部分に筒を差し込めば排水機構の完成です。
④ソイルを敷く
今回はお試しで、赤玉土の中粒→プラチナソイル→コケリウムさんのソイルと3段にしました。下に行くにつれ大粒になるようにしています。赤玉土のみ、ソイルのみでも問題ありません。
⑤植物を植える
根っこについた土は軽く落としてから植えます。ソイルをしっかり濡らしてから植えるとやりやすいです。植物が成長する向きや葉っぱの位置などをよく観察・考えて植えます。
⑥苔を敷き詰める
今回はシダの根本周りにツヤゴケ、その他部分は全てホソバオキナゴケにしました。
自由なジグソーパズルを組み立てる気分で丁寧に敷いていきます。
完成です
1ヶ月後が楽しみです🌿
▼(2024.07.12追記)
制作から1ヶ月経ち、経過も順調なので
スリーラインサラマンダーに入居してもらいました。
制作過程おまけ
ついでにもう一つビバリウムを立ち上げました。こちらも普段より大きめの水入れとシェルターを使用しています。
▼(2024.07.12追記)
こちらも1ヶ月経ち、経過も順調なので
ニシユビナガサラマンダーに入居してもらいました。
注意点
作ってすぐに生体を入れるのではなく、
1ヶ月〜3ヶ月ほど様子を見てから生体に入居してもらいます。
制作直後の環境は不安定だからです。
カビが生える可能性もありますし、苔も定着していません。
最低でも1ヶ月は様子をよく観察します。
毎日の霧吹きは欠かさずに。
最後に
ビバリウムは、作ること自体は難しい作業ではありません。
ただし「健康的に長期間維持する」には様々な工夫が必要だと思います。
作る前に調べて
作った後もよく観察して
観察のためにまた調べて
失敗したら原因を探して対処して
適度に手を加えながら見守りながら
そうしてようやく何年も維持できるビバリウムになるのだと思います。
作ってハイおしまい、にはならないように。
「簡単イモリウム」という言葉に踊らされないように。
ここまでお読みいただきありがとうございました。