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TENET ネタバレあり自分なり考察(他の人の考察見る前編)

こんにちは。もぐめっとです。

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上記のお肉を食べた後とても体調を崩しました。自分で肉を焼くときは皆さん焼き加減に気をつけましょう。

ところで昨日、クリストファー・ノーラン監督新作のTENETを見に行きました。

クリストファー・ノーラン監督の作品はとても大好きなので早速見に行きました。そして興奮が冷めぬうちに自分なりの考察を書き記して見ようかと思います。なるべく他人の意見が入らぬようにまだ他の人の考察を見ていない状態で本考察を書いております。(逆に早く書かないと見れないので頑張ってます)


大体のネタバレ込のストーリー

超ざっくりいうと、名もなき主人公に突然第三次世界大戦を防ぐために戦ってくれと言われます。最初はスパイ映画もののように次の手がかりをみつけては次へいくといったRPGのように進んでいくのですが、次第に時が逆行する現象へと遭遇しながら真実へと近づいていきます。

そして最終的には主人公が主人公になるといったお話です。

ざっくりタイムラインでいうと下記な感じ

冒頭(テロの最中に重要な人を救う?任務に従事)①

第三次世界大戦のキーともなる逆行現象をつきとめるため、相棒のニールと共にプリヤに会い、プリヤから未来と現在を繋ぐ闇武器商人のセイターに会ってこいといわれる

セイターに会うために奥さんであるキャットと接触 ②

キャットを救うためにセイターの大切にしているAREPOの贋作絵を焼き払うために、空港にあるフリーポート施設を飛行機使って強襲する ③

セイターと接触して仲良くヨットする

高速道路上でプルトニウム241強奪作戦カーチェイス ④

主人公捉えられ拷問のためにキャット撃たれる⑤

キャットを救うためと、プルトニウム241と思わしきものをセイターに渡さないため、ここから逆行開始 ⑥

失敗して返り討ちに合う ⑦

キャットを救うためフリーポート施設にある逆行マシンへ訪問してキャットの怪我を治す ⑧

セイターから世界を守るためのアイヴスらのチームと合流し、ニールから9つの未来からのパーツを集めてアルゴリズムを完成させ、セイターが死ぬと世界が滅ぶという話を聞いて、世界を守るためにキャットも主人公も頑張ろうってなる

キャットはセイターを自殺させないように奮闘

主人公たちはセイターが死ぬ前に9つのパーツをなんとか奪取する⑨

キャット奮闘するけど、セイターのドヤ顔に耐えきれなくてセイターを殺して海に飛び込んで逃亡 ⑩

奪還作戦が落ち着いた後、主人公は最後にプリヤを殺害して俺が主人公や!!と言って終わる ⑪

解説するにあたって番号を振っておきましたのでそこから場面を思い出しながら考察していければと思います。

序盤の謎の多さ

怒涛のごとく伏線の展開や、説明(省きがち)などがされます。

正直最初はなんで主人公たちここに行ったり、人に会ってるの?という感じになって追いつくのが大変でした。
やってる内容はいたってよくあるスパイものでシンプルなのですが、動機づけや説明といったところが省かれて、どういうことかと考えてる間に映像で描画されてるためそこが難しいと言われている要因の一つなのかもしれません。

作中でも語られてますがそこはDon't think、feel.(考えるな。感じろ)ということなんだと思います。見ればなんとなくわかる。
ゲームを説明書を読まずにとりあえずやりながら覚える、そんな感覚に似ているかと思います。

最近のゲーム事情と似た感じはしますね!

わかりやすい伏線回収

今回は逆行するという現象を既に見ていることを利用してわかりやすく伏線回収しているため、そこがとても爽快なポイントとなっています。

■銃痕

最初の方に銃痕から銃弾が戻ってくるという説明を科学者より受けました。
その伏線を回収するように現場に銃痕だけが最初に残されていて、これから何かが起こるというのがわかりやすく伏線がはられており、その後直ぐに事象が起きて伏線が回収されます。

銃痕については③のフリーポートにある逆行マシンの銃痕や、④のカーチェイス前にあったちらっと描画されていたミラーガラスの銃痕、⑤のセイターの逆行マシンにあった銃痕などで描画されていました。

④のほうは本当にちらっとしか描画されてなかったので気づいてない人もいたかもしれませんね。(自分は銃痕ついてて運転しづらいんじゃないか?というかミラーガラスみてないの?とか思ってた)

■逆走する車

④のカーチェイスで逆走しながら主人公たちを追いかけてくる車に遭遇します。視聴者はなにこれ?逆行?!どういうこと!?みたいな感じになります。

そして、その後⑥からの⑦で、セイター含めた主人公たちが2回戦目のカーチェイスを繰り広げていてどういうことが起きていたのかというのがわかり、とてもなるほどーとなる大きなポイントの一つになっています。

■フリーポータルでの出来事

③のフリーポートで謎の敵と主人公たちは遭遇しますが、ここも⑧で主人公がキャットを救うために来ていて、遭遇していたのは自分自身だったということと、ニールがどうしてもうひとりの敵を直ぐに逃した(言うならば殺したと嘘をついたのか)のかがわかる、とてもわかりやすい伏線回収になっています。

ここのシーンについてはメイキング動画もありますが、白熱した逆行したアクションを繰り広げていて、CGではなく実際に撮影するというクリストファー・ノーランのこだわりをとても感じます。


■船から海に飛び込んだ女

②で初めてキャットが主人公にセイターとあった出来事をお話しますが、このとき海に飛び込んで自由にやってる女いるなぁーと話してた女というのが⑩で自分自身だったということがわかる伏線回収になっていました。

このあとセイターの死体を船で引っ張って連れてきますが、結構雑な連れ方だなぁーwと思わず突っ込まずにはいられませんでした。

■ニールの死に場所

⑨の最後の戦場で、主人公は扉の奥に、赤い紐のついたバッグを背負った倒れた兵士を見つけますが、その兵士が後ほど扉を開けて現状打開してくれるニールだったということがすべてが終わった後に判明します。

ここのシーンは暗く、結構ごちゃごちゃしていて分かりづらかったのですが、最後の穴の上には車に乗ったニール、穴の中には主人公、アイヴス、そしてもうひとりのニールがいたことがわかります。
ニールが最後どういった経緯で扉を開けに来るのかという描写はあまりなくて視聴者の想像に委ねられているところがありますが、敢えてニールが死んでいくという描写をせずに今後ニールが死ぬことが確定しているある意味未来を見てしまっていて、意味がわかるととても悲しいシーンとなっていて、後から泣けるポイントになるのではないかと思います。(私は泣いてませんが)

自分なりの解釈

■何故戻ってきた時に自分と戦うのか

⑧でフリーポートに再び戻ってきた時に主人公は自分自身と戦います。

視聴者の誰もが思ったと思いますが、「なんで自分と戦う必要あるねん?ていうか自分殺したらそれこそ祖父殺しのパラドックスよろしくの如し、自分死ぬですやん」とか思ったと思います。

そこに関してはニールも劇中で口癖のように言ってますが、「起きたことは仕方がない」ということなのです。

つまり、過去に主人公が敵だと思って戦ってしまっているため、その事象をなぞらずにはいられないのが自然の摂理ということになるわけです。
この現象はタイムマシンものの作品ではよくある事象で、映画のタイムマシンでも死んだ妻を生き返そうと奮闘するが結局死んでしまう過去は変えれないといったことがあります。

シュタインズゲートでもヒロインが死んでしまうという事象は簡単には変えられないといったこともありますね。ただ、シュタゲはこの事象をうまく使ったどんでん返しの作品の一つでもあります。


[宣伝] シュタゲについては過去にこんなネタバレありの考察も書いてますので興味があればぜひ読んでみてください。

■冒頭の逆行弾を撃ったのは誰か

ここは劇中では描画されていませんが、主人公があの逆行弾に救われたと言っていたので、最後にすべての黒幕となった主人公が後ほど自分自身を助けるために一人潜入して助けに行ったということで、自分自身なのではないかと思っています。

■敵は誰か

劇中で描画されている候補としては、ソビエト連邦の復活を狙う未来人、わかりやすくセイターといった候補があります。

私自身の考察としては最終的にこのシナリオを描いた思われる主人公自身が敵なのではないかとも思いました。

■TENETって何

結局の所TENETって何?という部分に関してですが自分なりの解釈としては、未来人が残した9つに分割したアルゴリズムで、アルゴリズムが完成してセイターが死ぬと全人類が消滅するもの...と見た直後は思ったのですが、回文であるということを省みると、世界が変わることとなった事象の中心にいる主人公自身のことなのではないかと思いました。


■主人公に名前がない理由

今作最大の謎と言ってもいい、主人公に名前や経歴がない理由です。

劇中では、しきりに自分が主人公でありたいと願っているようなセリフがしきりに散見します。(プリヤに俺は主役じゃないの!?と問い詰める時や、アイヴスに俺も別部隊で行くんじゃないの!?と聞いたり、 ⑪の最後のシーンで俺が主役だという当たり)

何者であるかが自分自身も分からないので自分を探し続けていて、自分という確固たる存在を確定させるために振る舞っているのかもしれないと思っていましたが、最終的に時間を遡り続けて自分が黒幕になることで自分の望んだ世界、自分が主役の自分自身の世界を作り上げたということになっているのではと思いました。

クリストファー・ノーランは視聴者にこの世界は、将来自分が遡って作り上げた自分自身の世界なのかもしれないと考えて、視聴者自身にもあてはまるようにあえて名前を付けてないのかもとも思いました。

しかし、主人公に名前を敢えて付けるのであれば先程お話したTENETというのが名前になるのではないかと思います。
ただ、これは人の名前というよりは、主人公の周りで起きる一連の事象に名前がついているというような気もしています。

わからなかった伏線

■解説する時の弾の説明

未来から送られてきたということで説明されていましたが、弾が自分の手に戻ってくるという事象がいまいちどうしてその事象になるのかがよくわかりませんでした。

研究室に使われていた銃がそのまま未来から過去に送られたということなんですかね・・・??

■自分が見えないと逆行マシンには入ってはいけないという説明

⑥で初めて逆行マシンに入る時に自分自身の姿が見えなかったら変なところに飛ばされて危ないから入るなって説明を受けましたが、結局その妙な伏線については特にその後描画されてなかったので何もないんかーいってなっちゃいました。

■ 船に乗ってる時の時間の無限ループ

船に乗って⑨の最後の戦いに行く前の主人公、キャット、ニールの3人で話しているシーンですが、その間背景の風力発電が行ったり来たりしてまるで時が止まってるかのような描写がありました。(てっきりここでもうセイターがなんかやったのかと思ってしまった)

しかしそのシーンについては特に伏線回収されず何もないんかーい!ってまたなってます。

■何故セイターは全人類を滅ぼしてまで一緒に死のうとしたのか

セイターは自分の死期が近いことを知って自分が死んで世界も滅ぼそうとしていますが、どうしてそこまでして人類を滅ぼしたかったのかという動機づけが描写されてなくてただのサイコパスな悪役として終わった感じが強いです。

セイターを深堀りする昔話とかないんかーい!ってなりました。


■最後のシーンと、プリヤを殺害したのは何故か

最後、主人公は自分が黒幕だったという告白と共に後始末と称してプリヤを殺害します。
どういう理由で殺害したのかよくわかよくわかりませんでした。

また、キャットもボイスレコーダーでの記録もなぜあそこを指定したのか、(てっきり危なくなったら場所を言えってことだと思ってたけど全然危険ないような・・・?)

主人公が最後に言ってたのはどういうことなのか(愛の力が云々ということなのか?)などなど。

ラストシーンはかなり疑問を撒き散らして終わっていった感じがします。

まとめ

私は時を扱う系の作品が結構好きなのですが、インターステラーの時もそうでしたが、今回のように時を扱った作品はとても私の考察心をくすぐられ楽しめました。

こういう作品は見終わった後に考察でまた楽しめるので一度で2度以上美味しい作品となってるので是非みなさんもご覧になって考察などを議論しましょう!


検索してみんなの考察を見た後のお話は後編として自分のブログに掲載中です。

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