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働きながら見つけた「大切なこと」

こんにちは〜。つい先日まで見事寒暖差にやられて風邪を引いてました、もぎです。
人の免疫低下ってわかりやすいもので、めばちこできた〜とか言ってた数日後には風邪ひいてました。まじでわかりやすい。

とまあ、雑談はこの程度にして、今日は私のアルバイトの話を少し。

私のバイト先はいわゆる昭和の喫茶店だ。
昭和レトロ風とか、そんな可愛いものではなくて、まじで昭和。

黒電話もあればトトロのお話中に出てくるタイプの公衆電話もある(キッチンのおばちゃんによると線を繋げば使えるらしい)。モーニングセットはワンコイン。初めて店内に入った時はまじで昭和で時が止まったのか⁉️ってなって笑いそうになった。ちなみに、別に馬鹿にしたいとかそういうわけではないので悪しからず。

で、そういうところに来るお客さんってほとんどが常連さんなのだ。
そんで、この常連さん達の癖がまぁ強いのなんの。

現役PC教師のおじいちゃんがいたと思えば元反社の人がいたり(ガチ)、かと思えば飴ちゃんを握らせてくれるおば様がいたり、とかとかとか。語りだしたらキリがない。
そして筆者は関西在住関西勤務なのですが、生の「おおきに」はここでしか聞けない。

書ききれないほど個性の強いおじいちゃんおばあちゃんに囲まれて、日々楽しく労働に明け暮れているわけです。

そして例に及ばずくせの強めなおじ様がひとりいらっしゃって。いつも頼まれるアイスコーヒーを持っていくと190を優に超えるがっしりした身体からは想像がつかないくらい爽やかな声で「ありがとうございます」と言ってくれる、私のイチオシのおじ様が。
その方はあまり口数が多くないんだけれど、店内が暇そうだと時々話しかけてくれる。

この間は「カリメロって知ってます?」って言葉と共に綺麗に剥かれた卵の上(上?)半分を見せられた。カリメロが頭に被ってる殻みたいになるようにがんばったらしくてめちゃくちゃ癒された。カリメロ知ってますか?ググってみてください、可愛いので(絵で伝えたかったけど画力不足でした)。
そしてそのおじ様、それ以降私がいる時は毎回カリメロの頭の殻を作っては私につっこまれるのを待ってる。超絶癒される。

そんな可愛いおじ様がある日かけてくれた言葉に、凄く温かい気持ちになった。

ある土曜日、その日はもうとにかく忙しくて、息付く暇もないとはまさにこの事、みたいな日だった。いつもみたいにそのおじ様がいらしてたんだけど、間が悪いやら忙しいやらでドリンク提供も下げ物も別のバイトの人がしてくれていて、ついに最後までそのおじ様と談笑する時間は訪れなかった(超悲しかった)。
おじ様や他の常連さんと談笑する間もなく疲弊も疲弊、愛想笑いすら消えかかっていたそんなとき。


「おかげで素敵な朝になりました」


お会計の時に、いつもの爽やかな笑みと共におじ様がそう声をかけてくれた。

疲れてる時にそんなこと言われたらもう、「好きです!!!!」ってなりますよね。もちろん口には出してないです、浮気とか言われたら堪らないので。代わりにお得意のクソデカ大声で「ありがとうございました!!」って言いました(声量には自信があるという筆者情報でした)。

まあ私の声の大きさはどうでもいいのだけれど。
そうおじ様が優しく声をかけてくれたその時に、「あ、私はこの瞬間のために働いてたんだ」って感じた。

私は人のために何かをするのが好きだ。でも無償の愛を振りまくのが好きな訳ではなくて、人のために何かをすることで誰かが「私にくれる言葉」が好きなんだと思う。それと同時に、同じように私の言葉を誰かに届けたいとも思う。

ただ「ありがとうございました」というだけじゃなくて、ちゃんと自分の言葉で感謝を伝えたい。

そんな思いから、お店を出る時には「ご馳走様でした」とか、「美味しかったです」とか、自分なりの言葉を店員さんにかけるようにしている今日この頃。
店員さんに私の気持ちが伝わっているかは分からないけど、きっとただの「ありがとうございました」よりは、何か伝わるものはあるだろうと信じて(笑)。

皆さんは何か、自分の中で「大切にしていること」ってありますか?
それがあるかないかで、日々の過ごし方、生き方が少し、だけど大きく変わる。

だから私は、そういう小さな「大切にしていること」をもっともっと大切にしていきたいなー。

オチはと言われるとこれだけの雑文でした(笑)。

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